創業5年目を迎える私たちは、これまで一貫してお客様に価値を届けることを大切にしながら、誠実さを大事にして事業を推進してきました。現場に足を運んで美容室を理解し、お客様の声にも真摯に耳を傾けて、着実にプロダクトの改善を続けてきました。その結果、マーケティングやセールスに力を入れずともプロダクトが評価され、契約件数は毎月増え続けています。
今後お客様により高い価値を届けていくために、ビジネスチームの立ち上げに取り組んでいます。将来一緒に汗をかいていける仲間に向けて、ビジネスチームに期待していることを書いてみたいと思います。
これまで私たちが大切にしてきたこと
私たちは創業から多くの時間をかけて美容室のことを理解しようと取り組みを実施してきました。テクノロジーのバックグラウンドがあるメンバーが在籍しているものの、「IT業界から美容業界をDXするぞ!」という気持ちで取り組むつもりは一切なく、美容業界がこれまで大切に積み上げてきた歴史や価値観をよくよく理解しようとしてきました。
美容室がこれまで大切にしてきたことを踏まえて、私たちが本当に貢献できることはなんだろうか?と常に自問自答し続けてきました。お客様にとって誠実に向き合えているのか?これは本当に役に立つのだろうか?とプロダクト作りに取り組む中で、チームで話し合い、現場に足を運び、美容室と対話をし続けてきました。
また、同時にチームメンバーにも同じ価値観を強く要求していました。自分の仕事に誇りを持つためにも、自分で考えて行動すること、自分が本当に意味があると思うことに注力すること、そしてお客様に価値を届けられていることに責任を持つこと。それは最近になって、「誠実さ・高い倫理観」とチームでも表現されるようになってきました。
誠実に美容室に向き合い、そしてプロダクト作りに向き合い続けてきた結果、SaaSを事業としている会社としては特異な形で成長を続けることができました。赤字先行で投資するのではなく、事業で収益を十分にもたらすことができたこと。そして、マーケティングやセールスがされていなくても利用者が増え続けていること。美容室の現場に向き合い続け、プロダクトに落とし込もうとしてきた取り組みは確かな成果につながったと実感できました。
おまけ:会社紹介のストーリーでも触れているので良ければぜひ!:https://www.wantedly.com/companies/techners/post_articles/498452
飛躍のためのビジネスチーム
一方で、会社としてのエネルギーの注ぎ口をプロダクトに絞ってしまっていたので、その他の領域は手付かずになっておりました。
チームで合宿を実施した際に、改めて私たちはどこに向かいたいのか?何を成し遂げていきたいのか?ととことん議論し、プロダクト以外にもビジネスサイドとしてお客様に提供できる価値はあるのではないか?との結論に至りました。
プロダクトチームが目指している理想のプロダクトは、「説明書や案内が一切不要で、直感的に利用して価値を実感できるプロダクト」です。プロダクトが究極まで使い勝手良く仕上がることで、初めて触った時から自然に溶け込める状態を目指しています。
この理想の姿と現実を補う役割と、さらには顧客に寄り添い伴走することで得られる発見をプロダクトに還元することをビジネスチームに強く期待しております。プロダクトチームと同様に、誠実に高い倫理観を持って、美容室に価値提供を実現することを求めています。プロダクトが出来上がったので、ジャンジャン宣伝して売るぞ〜!というような役割では決してありません。
顧客と伴走し、価値を提供するビジネスチーム
これまでセールスやカスタマーサクセスなどと表現してこなかったのですが、顧客と伴走する役割に最適な表現が見つからずビジネスチームと表記してきました。いわゆるTHE MODELで定義されてきたような、分業化された顧客接点の作り方はあまりしっくりときておりません。
それよりも、顧客のビジネス状況を徹底して理解し、時にプロダクトの利用を断ってでも(誠実に向き合っていると、そのようなケースに度々直面します!)最善の価値を提供し続けることをビジネスチームには期待したいと思います。
例えばですが、新規にお店の開業を予定されているお客様にとって、KaruteKunの利用はどのタイミングで検討いただくのが良いでしょうか?開業準備は膨大な手間がかかり、さらには多くのケースで初めての取り組みであるため心理的なプレッシャーも大きい状態です。顧客に伴走をするのであれば、開業がどれくらいの負荷がかかり、そしてどれだけ忙しい状態の中で、お客様が必死に準備しているのかをよくよく理解する必要があると考えています。
お客様の時間を自分の時間のように扱い、お客様のお金を自分のお金のように扱うことが必要です。お客様の実現したい姿をよく理解し、そしてそのために今取り組むべき最適なアクションを提案し実行まで伴走することが、誠実で高い倫理観を持ったビジネスチームであると考えます。お客様の成功があって初めて私たちの成功はついてくるものです。決してその順序を間違えてはいけないです。
開業時のサポートは一例ではありますが、定量・定性両面でお客様の状態を正確に理解し、最適なアクションを実践し続けることをビジネスチームに期待しています。業務領域は、プロダクト開発以外の全てです。できることは全てやりきります。
ビジネスチームとプロダクトチームの協働
ビジネスチームが全力でお客様への価値提供を行なっている過程で、プロダクト開発に大きなフィードバックをもたらすことができると考えています。
「こんなことにお客様はつまづいていた」「プロダクトの想定していた用途は求められていなかった」「こんな繰り返し作業に忙殺されていた」など、お客様の行動を詳細に観察しているからこそ得られるヒントはプロダクト開発にとって貴重なヒントになります(※これまではこのヒント集めもプロダクトチームが担っていました)。
得られた示唆をビジネスチーム、プロダクトチーム共に議論を尽くして、形にすることでより良い価値をお客様に提供できます。議論の際も、お客様に価値提供ができているのか?誠実な高い倫理観の上で成り立つものなのか?など、これまで大切にしてきた基準からブレることなく、これまで以上に高い基準に昇華できるようになることを期待しています。
それぞれが担っている領域が異なっているからこそ、互いを尊重し合いながらも共通の目的のために切磋琢磨できる関係を作り上げたいと思っています。
1人目のビジネスメンバーとして、一緒に汗をかきませんか?
誠実にお客様に向き合いたい、そして、それを通じて誇りを持って仕事をし続けたいと考えています。これまでも経験がないことに飛び込みながら、手探りで前に進んできました。時に判断に揺れ、仲間と支え合いながらも、小さく小さく価値観を紡ぎ出してきました。
まだまだ不確定な要素も多いですが、それでも何か取り組んでみたいと感じた方とお話をしてみたいです。妥協なく、お客様に誠実に向き合い続けていけるようなチームを一緒に作りませんか?