techners CEO じゃっきーです。
今回の写真は初めてのオフィスに入居した際の思い出深い1枚です。引っ越しやら備品やら全て総額3万円ほどで済ませた、ベンチャー感満載のお引っ越しでした。
弊社では美容室向けのSaaSを主たる事業としており、僕自身もPdMを兼務しながらサービス開発に勤しんでおります。今回は僕個人の目線からみた、こんな風にエンジニアの方と一緒に働いていきたい、というテーマを記事にしてみました。
現場を大事に
僕の社会人最初のキャリアはエンジニアとしてスタートしました。DeNAに新卒入社し、ソーシャルゲームのサーバーサイドエンジニアとして毎日あくせくしていたのは良い思い出です。その頃から叩き込まれ、今でも大事にしている言葉に「技術は目的ではなく、手段である」があります。
お客様(弊社であれば美容室)の課題を解決するために技術を最大限活用しています。この順序は創業以来一度も変わっていないと自負しています。
これまでに取り組んできたことから例を挙げてみると
- 入社後すぐに美容室の店舗実習。利用いただいている美容室に数日朝から晩まで張り付かせていただき、実際に店舗オペレーションを目で見て理解すること
- エンジニア自身がUXリサーチを設計し、はじめてアプリを触る美容師の方がどう行動するのかを撮影しながら観察
- 商談にエンジニアも同行し、どのような課題感を現場で感じているのか、何が解決策として望まれているのかを一緒にヒアリング
など、現場理解をエンジニアも深めていくために多くの時間とエネルギーを投下してきました。
技術に精通していることは、課題解決において相当大きなアドバンテージだと思います。解決手法を持っているからこそ、良い解決策の案出しができるからです。だからこそ、捉える領域をできるだけ広く持ち、現場の課題はどんなものなのか?というところにまで足を踏み込んでもらいたいと期待しています。
取り組むべき課題が決まってからエンジニアに相談をしたいのではありません。取り組むべき課題を決める時に、最初から一緒にワイワイと議論を積み重ねていきたいのです。
自分自身が多大なエネルギーを注ぐからこそ、取り組もうとしている課題が適切なのかどうか?どのように取り組むべきなのか?技術が果たすべき役割は?と技術を目的化せず、手段の1つとして冷静に捉えて課題解決にチームで取り組みたいと考えています。
どんな時でもプロダクトの最終責任者は自分
とはいえチームで開発している以上、役割分担はある程度発生します。課題感の合意形成を行い、その後はそれぞれの職種で分業しながらプロダクト開発を進めていきます。
大まかな仕様が考えられ、デザインが考えられ、そして実装に進んでいきます。各フェーズでも十分に議論を尽くし、課題に対して適切なアプローチになっているか?よりベターな方法はないのか?と不確実な状態ながらも一歩一歩進んでいきます。
実装フェーズではデザインファイル通りの実装を飛び越えて、実装を進めながら
- 手触り感に問題はないのか。レスポンスは遅すぎ/早すぎないか、操作性に違和感はないのか
- ユーザーに伝わる設計になっているのか。改めて想定している挙動をユーザーが取ってくれそうか
- 課題解決に本当にこの機能でふさわしいのか
などを、触りながらも再度確認をします。これは前工程で確認すべき内容とも捉えられますが、当然に前工程でチェックをしたものを、"触りながらだからこそ"再度確認できると考えています。プロダクトの最終責任者は自分であると捉え、前工程で確認したからで終わらせずに(デザイナーが決めたから、仕様がこうだったから、は禁句です)自分の手で触り、頭で考え、1つずつ再確認をしていきます。
細部にこだわり抜いて、はじめてユーザーに届く体験があると信じています。ちょっとしたボタンの位置や反応でも毎日使い続けているとストレスに感じられてしまいます。技術を理解しているからこそ、ちょっとした違いにも敏感に、そして触れられるプロダクトには責任を負って開発してもらいたいと感じます。
具体的には、スケジュール vs 品質 のようなシーンで真価が問われますね。弊社では紆余曲折を経て、常に品質を優先できる体制でいけるような事業の進め方を模索しています。常に課題解決にふさわしいものができているのか?を問いかけ続けて、良いプロダクトの開発を志向していきます。
技術に真摯に
技術は手段と書いたものの、決して技術を軽視している訳ではありません。むしろ真逆で手段だからこそ、技術には真摯であり、どっぷり技術に浸かっていて欲しいと思います。
良い技術が無ければ、良い解決策は生まれません。エンジニアである以上、技術に対しての強い好奇心と積極的な取り組みは必須であると考えます。技術が大好きだからこそ、技術を目的にせず、上手に技術を活用し課題解決に取り組んでいく方と一緒にプロダクト作りに取り組んでいきたいと思います。
まだ取り組みきれていない技術投資の部分でもありますが、積極的にここは盛り上げていきたいと個人的に考えています。技術書の無制限購入だけでなく、個人開発でのクラウド費用負担、勉強会の開催や外部機会への参加など技術を深めていくことに対しては前のめりに取り組みたいです。技術に貪欲で、チームにもそれを持ち込んでいきたい方は大歓迎です。
エンジニアの仲間を探しています
こんな風にエンジニアの方と一緒に働きたいな、というテーマでしたが、この人物像は現在技術責任者を担っている溝口(https://www.wantedly.com/id/mizoguchi_ko)を思い起こしながら書いていました。技術に真摯であり、それ以上にプロダクト作りに真摯である溝口との開発は毎日が刺激的です。
最後に弊社が提供できることは以下の内容です
- プロダクト作りに真摯に向き合う環境。CEOも元エンジニアでPdM兼務中、プロダクト作りに強い関心あり
- 美容業界の大きすぎる課題。テクノロジーの可能性を信じ、強みにした企業がまだない
- 外部資金に依存していない経営体制。黒字化しているので、長期的な目線で本当に良いプロダクト作りに集中できる
- 小規模なチームで多くのことをこれから決めていく環境
今回の内容に強く同意をいただけたエンジニアの方、ぜひカジュアルにお話をしましょう!突っ込んだ具体例や、理想的なエンジニア組織など、幅広いテーマでワイワイお話したいです。あなたの応募を心から待ち望んでおります!