今回インタビューしたのは、今年エンジニア6年目を迎えたM.Iさん。
IT未経験からインフラエンジニアの道を歩み、現在はグローバルプロジェクトのPMとして活躍。
困難な状況もポジティブに捉え、経験を「武器」に変えていくM.Iさんの仕事術を紐解く。
◆プロフィール

☆本記事のハイライト
目次
【グローバルPMとして活躍する日々】
エンジニア6年目を迎えたM.Iさんが従事するのは、主に海外クライアント向けのネットワーク構築プロジェクト。インフラ系のデリバリーPMとして、ヒアリングから設計、回線開通に至るまで、案件全体を主導している。
「PMとしての調整業務に加え、機器の設定や設計といった技術的な作業も並行して担当しています。クライアントの要望を海外支社と連携しながら実現する調整力と、技術的な要件を理解して実装するスキルの両面が求められる仕事です。国内外を問わずやり取りが生じるため、英語での会議や日英・英日の翻訳も日常的に行っています。」
ブラジルやアメリカなど、時差のある国々とのやり取りも多く、状況に応じて夜勤や休日作業を柔軟に組みながら、プロジェクトの最前線を走っている。
基本はPMとSE(サブPM)の2人1組で案件を回すが、個人作業の時間も多い。
「もちろん疑問点は上長やチームメンバーに相談しますが、担当範囲については、自ら判断してプロジェクトを前に進めることが求められます。各自が主体性を持って業務に取り組んでいます。」
時には終日個人作業に没頭することもあるが、それは技術知識と経験に基づいた判断ができるようになったからこそ実現できる働き方である。「新卒1年目と比べると、これだけの裁量を持って働けるようになったのは大きな成長です!」と、M.Iさんは振り返る。
【経験を「武器」に変える成長の軌跡】
〜異文化の板挟みを乗り越える公平な視点〜
国や文化、仕事に対する価値観の違いから摩擦が生じやすい海外プロジェクト。そんな環境でM.Iさんが大切にしているのは「公平な判断」である。
「海外案件では、日本と現地の考え方がぶつかり合い、板挟みになることも少なくありません。そんな時は、どちらか一方の意見に偏ることなく、双方の意図を理解した上で納得できる着地点を見つけるように心がけています。」
学生時代に培った異文化理解の視点が、双方の価値観を客観的に捉え、納得感のある着地点を見出すための土台として、現在のグローバルな業務で大きな強みとなっている。
業務には予期せぬトラブルがつきものだが、M.Iさんにとってそれは「自ら判断できるエンジニア」への成長の糧であり、業務をブラッシュアップする機会だという。
「トラブル時に助けになるのは、過去の自分の経験です。解決策やプロセスに加え、次回に向けた改善点の検討も大事にしています。そうして積み重ねた経験でトラブルを解決できた時は、大きな達成感があります。また、後輩が入ってきた今、自分がかつて苦労して調べたことをスムーズに教えてあげられるようになったことに、自身の成長を実感します。」
日々の経験をポジティブにスキルへと変換し続ける姿勢が、M.Iさんの成長の原動力なのだろう。

〜「聞く」を超えて「判断し導く」存在に〜
現在の常駐先では4名のEarth社員が活躍しており、M.Iさんはそのリーダーを務めている。
「前任の方の異動に伴い、配属4年目頃からリーダーをしています。オファーをもらった時は素直に嬉しかったのですが、同時に、常駐先から『Earthチームの顔』として見られる責任感に身が引き締まる思いでした。」
リーダー就任後は、チームの雰囲気づくりを意識し、「メンバーへの評価やフィードバックなど、思ったことをしっかり言葉にするようにしている」と話す。
上流工程の業務とリーダーの両方を担うM.Iさんだが、現在に至るまでの道のりはそう平坦なものではなかった。エンジニアのキャリアを歩み始めた当初を振り返る。
「基本的な業務は今と変わりませんが、当初は技術要素の少ない案件が中心でした。機器の交換作業では、遠隔で指示を出しながら作業が進むので、現地の状況が分からず質問内容を理解することに苦戦。さらに、それを先輩に聞こうにも言語化できず、疑問へのアプローチ方法に悩んだ結果、資料を読み漁ったり、諦めずに質問を重ねて徐々に理解を深めていったのが私の1年目です。」
そんな苦労を乗り越え、後輩育成も担う現在。自身の経験をもとに、IT未経験者へのアドバイスを残す。
「周りに聞くことを恐れないでください。私も最初は『忙しい中で質問して迷惑にならないかな...』と遠慮する気持ちがありましたが、知識や経験がない中での自己判断は、ミスを大きくしてしまいます。1年目こそ積極的に質問して、自分の経験値にすることが成長への一番の近道です。私も現在はOJTを担当していますが、後輩にはぜひ遠慮なく頼ってほしいです。」
【エンジニアとしての適性と、未来への展望】
エンジニア6年目を迎えたM.Iさんの視点で、エンジニアの適性についても語る。
「私の業務は、どちらかというと黙々と作業をするのが好きな方に向いていると思います。ただ、必要な時には周囲との円滑なコミュニケーションも求められるので、うまくバランスをとることが大切です。また、エンジニアに限らず、自分に合ったリフレッシュ方法を見つけておくと、社会人生活がより充実するはずです!」
着実にキャリアを積み重ねてきた背景には、仕事のスタイルや達成感から得た「自分に向いている実感」があるという。「就活当時は、自分がIT業界に進むと思っていなかった」と話すM.Iさんだが、今では仕事に面白さを見出し、熱い目標を抱いている。
「知識量や判断力の面で尊敬している常駐先の先輩が、目標の存在になっています。私はまだ設定作業などの技術面で課題を感じる部分があるので、勉強を重ねて知識を蓄え、自分一人でも業務を完遂できるエンジニアを目指したいです。」
周囲と協調しつつも、自らの経験と技術で道を切り拓くM.Iさん。その冷静かつ公平な視点は、グローバル案件を支える大きな信頼となり、これからも次世代へと受け継がれていくことだろう。

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