婚礼業界を中心に、「祝祭」の場をテクノロジーの力で更新するTAIAN。アツい思いを持ったメンバーが、祝祭市場を、そして社会をもっとよくしたいと動いています。
粟田ひかりさんは、2025年6月に入社。未経験から経営企画に挑み、わずか1年で新規事業の立ち上げや投資家対応まで担う存在になりました。目の前の課題に向き合い、自ら学び歩んできた日々。その積み重ねが、社内外からの厚い信頼につながっています。
今回はそんな粟田さんのキャリアや、TAIANで働く中での思い、これから実現したいことなどをひもときます。インタビューアーは、代表取締役CEOの村田磨理子さんです。
PROFILE
粟田さん
広告代理店で人材業界・ECを中心としたクライアントを支援した後、事業会社にて新規事業の立ち上げ責任者を経験。そこから2026年TAIANに経営企画として入社。趣味は運動、サウナ、グルメ開拓(お酒を楽しく飲む)
未経験から経営企画に。
投資家と同じ目線で「会社の未来」を見つめる
──今日は、こうしてお話しできるのを楽しみにしていました。粟田さんは高い推進力で周囲に良い影響を与えてくれている、TAIANにとって欠かせない存在です。まずは読者の方に向けて、現在のポジションと担当業務についてあらためて教えていただけますか?
ありがとうございます。私は現在、経営企画として大きく3つの領域を担当しています。
1つ目は、投資家とのコミュニケーションを中心とした対外的な業務です。取締役会や投資家とのやりとりを通じて、会社のバリューアップにつながる取り組みを進めています。いただいた質問に対して資料を作成したり、情報を整理したり。TAIANへの理解をより深めていただくために、さまざまな工夫をしています。
2つ目は、新規事業の責任者です。2025年8月に、AIイベントプランナーが社内イベントの会場探し・企画・準備の効率化をサポートする幹事向けサービス「Canjii」を立ち上げました。現在はその事業責任者としてサービス全体を見ながら、マーケティング領域では自ら手を動かしています。
3つ目は、全社横断の支援です。各事業で課題が生じた際に必要に応じて入り込み、状況を見ながらサポートしています。
業務の配分は時期によって変わりますが、現在は投資家対応が2割ほど、新規事業が4割ほど。残りのリソースを、全社的な課題解決や各事業の支援に充てています。
──ありがとうございます。「経営企画」と一口に言っても、会社によって役割や意味合いは違うと思うのですが、TAIANの経営企画の特徴はどんなところにあると感じますか?
いわゆる経営企画って、P/Lを把握して事業数字を追う、経営管理寄りの仕事が多いと思うんです。でもTAIANの経営企画は、もちろん数字も見ますが、どちらかというと経営戦略に近い役割だと感じます。
会社がどうあるべきかを中長期で考えながら、足元の数字も見る。そのうえで、中長期の戦略自体も必要に応じて更新していく。変化に応じて都度方向を更新し、柔軟に動く必要があるのもTAIANの特徴かもしれません。
──たしかに常にゴールが変わる会社なので、経営企画に求められる動き方も独特ですよね。今力を入れている投資家とのコミュニケーションは、粟田さんにとってまったく初めての業務だと思います。やってみていかがですか?
「これまでとは違う頭の使い方が求められる」と感じています。私はこれまで目の前の数字を見て動きがちだったのですが、投資家はより遠い未来からTAIANを見ています。今、私たちに投資する意味があるのか。選ぶ理由があるのか。そういった視点で思考しているので、自分も未来視点で物事を考えられるように目線を大きく変える必要があると感じました。
そこで、インプットの量を増やしています。本を読んだり、動画を見たり。週に3〜4回ほどは、VCの方の発信や、スタートアップの方々の発信を見てヒントを得ています。同時にアウトプットも大事です。投資家と積極的に会話すること、できることは「私がやります」と手を挙げることを意識し、スキルと自信をつけています。
過去の3社で培った「やりきる力」「マーケティング思考」「事業推進力」
──私だけでなくTAIANのメンバーも感じていると思うのですが、粟田さんは、キャッチアップの速さがすごいですよね。たとえば入社直後、スタートアップの経験がないはずなのに、すでに用語を自然に使いこなしていました。背景には、人並み外れた粘り強さがあると思うのですが、それは昔からの資質なのでしょうか?
学生時代は体育会系だったので、その影響は少なからずあると思います。テニス部に所属していて、厳しい練習の中でも諦めずに取り組んできました。でも何より、これまでの社会人経験が大きいかもしれません。振り返ると、TAIANに来る前の3社それぞれの経験によって、自分の強みが少しずつ形づくられてきた感覚があるんです。
──なるほど。詳しく教えてほしいです。
1社目は、音楽配信やエンターテインメント事業を手がける会社で、ITインフラの提案営業をしていました。自社プロダクトを持たない代理店販売で、1日100社に飛び込み営業をする日々。電話をかけ続け、終わるまで帰れませんでした。そこで、しんどくても「やりきる力」が身についたと思います。
そして約2年半働いて、2社目として広告代理店に行きました。1社目はプロダクト営業だったため、このままだと商品に依存した提案になり、自分の営業力しか伸びないと感じて転職したんです。営業以外のスキルを身につけたいという一心で、営業から提案、分析、運用まで一貫して担える代理店を選びました。
ここは非常にデータドリブンな会社で、データでファクトを確認しながらアウトプットを生み出す毎日でした。顧客のインサイトを捉えつつ、「本当にそうなのか」をデータで裏づける。マーケティングの知識がどんどん鍛えられました。私は今でも物事をかなりマーケットインで考えるタイプなのですが、その感覚はここで身についたと思います。
──なるほど。そして、前職にあたる3社目ですね。
3社目に選んだのは、パーソナルトレーニング事業を主軸とする株式会社トゥエンティーフォーセブンでした。広告代理店にいると最終的な意思決定がクライアント側にあるので、プロセスに時間がかかることにもどかしさを感じていたんです。「もっと自分で意思決定し、スピード感を持って実行したい」。そう考え、事業会社への転職を決めました。
入社当初は新規事業のマーケティングを担当し、その後、責任者として女性専用ジムとピラティススタジオを立ち上げました。ここで責任感と挑戦する姿勢が大きく鍛えられたと思います。その後は、社長直下の組織へ。多くは語らない社長の意図を汲み取る力や、状況理解の精度が磨かれました。ひとつの事業を続けていくための総合的な推進力が身についたと思います。
──そうしたキャリアを経て、最終的にTAIANに来てくれたんですね。ちなみに前職を辞めようと思った理由は?
新しい社長が就任し、刺激を受けたことがきっかけです。その新社長は、ものすごいスピードで黒字化に向けた改革を進める人でした。その姿に憧れ、自分もP/Lと向き合ったり、事業ポートフォリオを考えたりするだけじゃなくて、「会社全体の価値を上げる仕事」に深く関わりたいと思うようになったんです。だったら、上場企業にいるよりもこれから価値を高めていくスタートアップのほうが合っているはず。そこで仕事を探し、TAIANの求人に出会いました。
「やりたい」に応えてくれる環境。
未経験ながら必死で応えた最初の1ヶ月
──経験豊富な粟田さんだから、転職市場で引く手あまただったと思います。最終的にTAIANに入社を決めてくださった理由は?
ひとつは、経営企画のポジションを用意してもらえることでした。面接で経営企画をやりたいと希望したとき、他社では「まずは別のポジションで入って、その後に」というケースが多かったんです。その中でTAIANは、最初から「経営企画でやりましょう」と言ってくれた。それがとても大きかったです。
──粟田さんが「経営企画をやりたいけれど経験がない」と話してくれたときのことは覚えています。私は採用において、人の可能性を経験してきた職種だけで判断するのはもったいないと思うんです。それより、個人の思いやスキルを見たほうがいい。そして粟田さんには、経営企画をやるだけの素質があると判断しました。
うれしかったです。私という人間のキャリアを、尊重してくれているのが伝わりました。
また、入社の理由として大きかったのは、ボードメンバーの雰囲気です。対話を重ねながら意思決定を行い、みんなで経営していく空気に惹かれました。この会社なら、社員が納得した上で会社が動くんだろうなという、風通しの良さを感じられたんです。
もともと結婚式が好きだったことも背景にあります。実は新卒のときにブライダル業界も受けていました。当時はご縁がありませんでしたが、興味がなくなったわけではなかったので、TAIANの事業そのものにも強く惹かれました。
──これまでたくさん活躍してくださっていますが、ご自身の中で「これは会社に価値を出せたな」と感じる出来事はありますか?
投資家の方々から信頼していただけていると実感できる瞬間は、やはりうれしいし、貢献実感があります。例えば、投資家の方から直接お電話をいただくことがあるのですが、最近はボードメンバーが不在でも、そのまま話が進んでいくようになって。以前はあまりなかったことだと思うので、自分がやってきたことが実ってきているのかなと感じます。
──粟田さんの整理スキルには、本当にいつも助けられています。私たちは創業から婚礼事業を続けている分、投資家の疑問点がよく見えないことも多くて。でも粟田さんは、投資家がどこでつまずいているのか、何を知りたいのかをすぐに理解してくれる。数字の見える化や調査力に加えて、それをアウトプットしてコミュニケーションのギャップを埋める力がとても高いと感じます。
ありがとうございます。励みになります。
──TAIANに来て、しんどいと思った瞬間もありますか?
入社して最初の1ヶ月は、正直しんどかったです(笑)。初日から新規事業を任されて「どうしよう」と思いました。メンバーのことも、それぞれがどんなスキルを持っているのかも分からない状態だったので。
それでも、とにかくコミュニケーションを取り、勉強しながらキャッチアップしました。会社の課題を把握すること、会社そのものを理解すること、自分に足りないドメイン知識を補うこと。この3点を強く意識して、必死で走っていました。
──入社直後から期待を超える吸収力で、驚いたのを覚えています。しかも粟田さんは、社内メンバーとの関係構築も速かったですよね。気づけば粟田さんが周囲といい関係をつくっていて、「いつの間に!」とびっくりさせられました(笑)。コミュニケーションは、もともと得意だったんですか?
いえ、自然にできていたわけではなくて、意識的に身につけてきた部分が大きいです。先ほど話した前職の新社長が多くのメンバーと丁寧にコミュニケーションを取っている姿を見て、自分も「人に目を向ける力」を持ちたいと思っていたんです。だから入社したときから、コミュニケーションを大事にしようと意識して動いていました。
「自分に足りないもの」から「会社に足りないもの」へ、視点が変わった
──粟田さんが高い熱量で仕事に取り組める原動力は、どこにあるのでしょう?
TAIANの事業に、社会的な意義を感じているからです。社会に祝祭があると、人と人とのつながりが生まれ、人生がより豊かになる。その結果として経済も前向きに循環していく。「失われた30年」といわれる経済停滞の流れから抜け出す好転のサイクルをつくりたい――そんな強い気持ちが原動力です。
──働く環境としてのTAIANの魅力は、どんなところにあると思いますか?
「やりたい」と伝えると、任せてもらえるところです。経営企画をやりたいという大きな話から、投資家向け資料の作成といった個別のプロジェクトまで、意思を示せばやらせてもらえる。しかも「まずは一部を任せる」とかではなく、最初から重たいボールを預けてもらえるので、大きく成長できます。
──では、これからTAIANで実現したいことは?
経営企画として、会社の成長をしっかり支え、会社全体の価値をさらに高めていくことです。そのためにまず取り組みたいのは、実際に事業を動かしているCSや営業のメンバーの声を聞くことです。
TAIANに入ってから、「自分に足りないものを見る」という視点から、「会社に足りないものを埋める」という視点へと変わりました。以前は自分のことに意識が向きがちで、幅広く人の話を聞くタイプではありませんでしたが、今はどんな小さなことでも社内メンバーの声に耳を傾けるようになりました。現場の声をもとに全体最適を考えることが、会社全体の成長につながると考えるようになったからです。
TAIANは風通しのいい組織です。でも、もし現場の人が何か言いにくいことがあるのなら、自分が現場とボードメンバーとのパイプ役になれたらいいなと思っています。
──すでに粟田さんは、ボードメンバーが把握しきれていない現場の声を的確に捉え、伝えてくれていますよね。そうした等身大の声が自然と集まってくるのは、粟田さんの人柄あってこそ。いつも本当に助けられています。
私は、前向きに取り組んでいる人を応援したくなるタイプなんですよ。TAIANのメンバーは熱意を持って働いている人ばかりなので、心からみんなを支えたくなります。そういう気持ちがにじんでいるから、さまざまな相談が集まってくるのかもしれません。これからも、一人ひとりの力を掛け合わせながら、組織としてさらに成長していきたいです。
──頼りにしています。最後に、TAIANに興味を持っている方へ、メッセージをお願いします。
これだけのスピードで成長できる環境は、なかなかありません。2倍、3倍とどんどん成長したい人にとっては、間違いなく良い環境だと思います。私も長年社会人をやってきて、この1年が一番、自分の成長率が高い年だったと感じているんです。すごいことですよね。
もし今規模の大きな企業などにいて、周囲との熱意の差に違和感を覚える方がいれば、今のTAIANは本当におすすめです。全員がアツい思いで働いていて、スキルも高い。賢さとパッションの両方を備えたビジネスパーソンになれます。興味を持ってくださった方は、ぜひ話を聞きにきてみてください!
文:安岡晴香
編集・写真:出川光(ノンブル社)
デザイン:Ayaka Momose(TAIAN)