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山田さんと山田君。トガって生きている人へ。

人材募集をする際に「求める人材像」ということを色々書類に書かなきゃいけません。

T601では必要なスキルや働き方など職種毎に違いがあるので

募集する職種に合わせて「求める人材像」の内容は変わるのですが

どの職種であれ、必ず共通しているのは

「コミュニケーション力」を重視しているということ。

これはT601に限らず、ほぼ全ての会社が同じことを考えているのではないでしょうか。

【みんなコミュニケーションで悩んでいる。】

厚生労働省の調査によると

日本全国の中小企業で働く人の、職場での悩みで最も多いのは

「コミュニケーションと人間関係」なんだそうです。

働いている人が、社内や社外含め人とのコミュニケーションの部分で一番悩んでいる。

それなら会社だって同じことで悩み

「コミュニケーション力」の高い人材を求めるというのは自然なことなのかも知れない。

正直なことを言えば、私たちT601だってスタッフのコミュニケーション力がみんな高く

コミュニケーションがうまくいっているとは胸を張って言えないんです。

スタッフによってコミュニケーション力には違いがあって

極端にコミュニケーションが苦手な人もいる。

だからといって「これはしょうがないこと」とは思っていなくて

もっとスタッフや会社のコミュニケーション力が向上し

活発なコミュニケーションが行われる会社でありたいと思っています。

だからこそ「コミュニケーション力を重視」と書類に書き続けるわけです。


【クモの巣状のパラメーター】

働く人のスキル分布を表す表として「スキルチャート」というものがよく使われます。

働くスタッフとして必要なスキル項目を円に均等に散りばめ

そのレベルを線でつないでいくクモの巣状のアレです。

そのスキル項目に必ずといっていいほど「コミュニケーション力」も含まれてます。

このスキルチャート、どういうカタチになると良いとされているかというと

全ての項目のレベルが高いほどパラメーターが外側に向かって円形になっていくので

「大きいマルになるほど良い」ということになります。

でもそんな人間はなかなかいなくて、大体ギザギザした形になっています。


【山田さんと山田君。】

小学生の頃、成績が国語・算数・理科・社会、体育や図工に至るまで

すべてにおいて成績優秀だったクラスメイトっていましたか?

私にはいました。名字が同じ山田だったので、ものすごく覚えています。

あいうえお順で並んだらいつも私の前だったので

彼が優秀な発表をした後に自分が発表するのがいつも辛く感じていました。

その後の人生で出会ったどんな人よりも「スキルチャートが大きなマルの人」でした。

この優秀な山田君、すごくよく覚えている割に、一緒に遊んだ記憶が1つもありません。

学校行事なんかできっと関わっているんだろうけど

楽しい時間を一緒に過ごした記憶がこれっぽっちもない。

いや、優秀な山田君を妬んだり否定しているわけでは決してないんです。

超勝手な持論なんですが

「スキルチャートが大きなマルの人」って、丸くってつるんとしていて

引っかかりがない人とも言えるんじゃないかと。

ある意味、戦後学校教育が作り出したニュータイプと言えるかも知れない。

優秀だけど引っかかりがない。引っかかりすらしないほど優秀だ。

どちらの言い方が正しいかわからないけれど

山田君個人の印象はすごく薄くて、私には周辺で自分が感じた劣等感ぐらいしか残っていない。


【トガって、生きよう。】

人間とは基本的に、パラメーターがギザギザしているものです。

得意なこと、不得意なこと、人それぞれに違いがある。

「スキルチャートが大きなマルの人」を悪く言うわけでは決してないんですが

パラメーターがトガっている人って、すごく印象に残るし

個人的に好感が持てるんです。

なぜなら、パラメーターのトガり方はその人の個性だから。

個性のある人が集まり、1人ではギザギザしているけれど

みんなで力を合わせると上手く組み合わさって巨大なマルになる。

あるいは、そのトガり方が巨大な槍になる。

それがグループや会社の良いところなんじゃないかと思っているんです。

「コミュニケーション力」はその接着剤のようなもの。

接着力が弱ければ、接着力の強い人のそばにいればいい。

それくらいの気持ちで「コミュニケーション力を重視」と書いています。

「俺に触れたらケガすっぞ」

くらいトガってる人、お待ちしています。

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