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フランジアスタッフインタビュー:オフショア開発現場の日本人デザインチームリーダー 杉山さん

設計書や画面仕様書よりも大切なこととは?
クライアントの情熱がチーム力を上げる

ベトナムオフショア開発のデザイン最新事情

アプリ開発、システム開発におけるデザインの在り方は、技術の進化やトレンドによって変化しています。Facebookが開発しているUIに特化したJavaScriptライブラリのReactは、Virtual DOMと呼ばれるレンダリングを備え、Webページの表示を大幅に向上させています。またAppleやGoogleなどグローバルに使われるプロダクト、サービスがスタンダードになり、国や文化が違ってもデザイナーが持つセンスや感覚は差がなくなりつつある傾向にあります。

よりよいプロダクトやサービスを作り上げるには、ソフトウェア開発とデザインが密接に関わるようになってきました。フランジアは、5年前にソフトウェア開発会社として創業しましたが、年々、デザインの需要が高まり、現在、ベトナムのデザインチームはフロントエンドエンジニアを含め80人近い体制になっています。

クライアントにとって、開発チームとデザインが同じ組織にあることのメリットとは?また、現場で働くエンジニアやデザイナーにとっての魅力とは?日本からベトナムに移住し、デザインチームのグループリーダーとして活躍している杉山さんに詳しく聞きました。


―自己紹介をお願いします。

Framgia Design & Creative Divisionのグループリーダー兼デザインディレクター兼デザイナーの杉山です。

―メンバーとチーム構成について教えてください。

Design & Creative Divisionは、大きく3つのグループに分かれています。社内イベントや社内報作成などのブランディンググループ、クライアント向けにウェブサイトやアプリのUI/UXデザインチーム、ReactなどのJS開発からマークアップまでを書くフロントエンドチームです。私はその中のUI/UXデザインの1グループリーダーをしています。
私のグループはベトナム人デザイナーが5名、ベトナム人通訳が1名、プラスリーダー私の計7名です。UI/UXデザイナー自体は全体で30名程度ベトナム人メンバーが在籍してます。

―フランジアに入って何年になりますか。またフランジア入社前はどのような仕事をしていましたか。

まる2年経って、今は3年目です。以前はゲーム系の企業でPC向けオンラインゲームの企画・運営やアートディレクションをしておりました。そこは新卒で入社して、フランジアは2社目です。

―学生時代の専攻はデザインですか?

大学は社会学や心理学などの文化系の学部で、全然デザインは関係なかったです。趣味でフォトショップなどのデザインツールを使ったり、デザイン的なことを見たり考えたり絵を描いたりするのが好きで、それが活かせる企画職やデザインディレクターの職種で就活しました。


―今、5名のUI/UXのデザインナー達と仕事をしていますが、クライアントワークとして受けている仕事の内容はどういうものですか。

業界は様々で、C向けのウェブサイト、スマートフォンアプリから、B向けの業務システムなど様々です。
ほとんどは開発とデザインがセットの案件で、開発はブリッジSEが窓口になるのに対し、デザイン側は私が窓口になります。デザイン的な要件を把握するのはもちろん、そのビジネス的背景や目的などの大きなところから、細部の機能要件までヒアリングし把握した上で、担当デザイナーに落としていくということをしております。
開発がフランジア社内ですので、開発メンバーと仕様相談や連携などのコミュニケーションも随時行なっています。

―デザインとワイヤーフレームを作成した状態で開発を依頼するクライアントや、要件をうまく固めきれてないクライアントもいらっしゃると思いますが、どのような傾向がありますか。

もちろんプロジェクトによりますが、だいたいは最初要件がふんわりしていることが多いです。開発面でもデザイン面でも。私やブリッジSE、ときには日本人PMが入ってプロダクトオーナーが実現したいことをヒアリングしながらクライアントサイドの方と一緒に仕様を検討していきます。
私たちは色々なプロジェクトを様々な企業さんとやってきた経験があるので、意見を出しながら一緒に固めていくことが多いです。
画面のワイヤーフレーム提供がある場合でも、こういう導線のほうが使いやすいのではないか、画面の構成としてこういう形のほうがより分かりやすいのではないか、などなど私からも随時アイディアを出しています。

―クライアントと一緒に考えながら進めていくということですか。

そうですね。まず背景や仕様全体を把握してないとデザインのご指摘もご提案もできないので、少しでも画面影響がありそうな仕様やユーザーストーリー的なところは基本的にすべて把握します。開発メンバー、デザイナーからの画面仕様の質問にはほぼ私が答えられるようにしています。

―システムの要件をヒアリングしながらドキュメント化するというプロジェクトもありますか。

あります。例えば仕様書や画面設計書を書きなれていない担当者もいらっしゃるので、そのあたりをサポートしたり、ワイヤーフレームをこちらでブラッシュアップすることも多いです。


―ベトナム人のデザイナーは文化やビジネス的な背景の理解など本当に大丈夫かという話がきっとあると思うのですが、正直なところどうですか。

心配な方も多いと思いますが、国や習慣が違うからといって理解できないとうことはありませんよ。知らなくてもそういうものなんだと説明すれば理解してくれます。日本人でもすべての他業種に精通しているわけではなく、仕事で関わって説明を受ければこの業界はそういうものなんだと理解しますよね。それと似た感じです。
デザインはAppleやGoogle、Instagram、Facebookのような世界でスタンダードとなっているサービスをベトナム人も触れています。世界レベルでの最先端の格好いいものはベトナム人にとっても同様に格好いいものですよ。

―スタンダードがはっきりしていてほぼグローバルに使われているものはベトナム人のデザイナーもきちんと勉強をして知見を持っているということですね。

しっかりとした知見を持っています。UI/UX、ウェブサイト、アプリなど普段作っている中で、ベトナム人デザイナー特有のクセというのは特にないです。

―ベトナム人デザイナーたちは普段どういったところで情報収集をしているのでしょうか。

情報収集は基本的にネットです。デザイナーのSNSとして、PinterestやDribbble といったサイトから情報収集したり自ら勉強で作った作品を投稿しています。面接のときもポートフォリオにURLを張って「この自分の投稿を見て」という場合が多いです。PinterestやDribbble はベトナム向けではなく英語圏向けのサービスですので、欧米系の最新デザインがたくさん見られます。


―ベトナムに来るきっかけはなんでしたか?

フランジアの渋谷ブランチで働いてた夫がベトナムに赴任することになって、ついていくことになったのがきっかけです。悩みはしましたが、せっかくフランジアというRubyでの開発をメインとしたベトナムで成長しているIT企業で、さらにそのデザインチームで働けるというお話をいただいてとても惹かれました。開発メンバーのすぐそばでデザインして一緒に働けるというのが私にとって特に魅力でした。なので元々海外で働きたいとかそういう欲求は全く無かったです。なりゆきです。

―働く前と入社してからのギャップというのをいろいろ感じたと思いますが、その中で一番大きいもの、これはちょっと想像と違っていたというものはなんですか。

働く前にこれといって想像してたものはないのですが、とにかくみんなめちゃくちゃ若い。そしてすごくエネルギッシュ。あと気持ちの切り替えが速い。例えばデザインに駄目出しをしなければいけない場面もあります。ここは違う、ダサい、というように。日本人同士だとちょっと気まずくなりそうな内容でも、それはそれ。話が終わった後には何事もなかったかのように楽しくフルーツを食べます(笑)この気持ちの切り替しの速さに助けられて仲良くコミュニケーションできています。

―仕事をしていて面白いと感じるのはどういうところですか。

私にとっては部下の6人だけがチームではなく、プロジェクトの開発メンバーも全員チームで仲間なんですよね。プロジェクトごとにチームがある。その中でお互い意見を交わしていいものを生み出していけることがとても面白いと感じています。
機能や画面ひとつとっても、デザイナーとエンジニア同士で相談して、こっちのほうが作りやすい、いやいやこっちのほうが使いやすいと、話し合った結果出た現場のベストなアイディアをクライアントサイドに提案することができます。
デザイン自体はOKでも、開発のほうが対応できないすごく残念ですよね。それがすぐ近くにいるエンジニアに話して技術的な裏も取れた上でデザイン提案できるのは非常にやりやすい。
デザインと開発が別会社の場合には多大な労力がかかってしまうコミュニケーションが、社内でほとんど済ませられてしまうというところはスピード感的もすごく気持ちいですし、実際クライアントの担当者さんも喜んでくれます。
デザインの意図をエンジニアに早く強く連携でき、最終的な仕上がりまでフォローできるのも社内ならではの魅力です。

―逆に仕事でつらいと感じるのはどういうところですか。

ちょっと物量が膨大なのがつらいです(笑)

―プロジェクトで動いていると仕事が集中してしまうときがどうしても出てきますよね。

そうですね。日本人の手が必要な場面はどうしても出てきてしまうので、それが重なるとしんどい。プロジェクトの全容や背景を正確に把握しておきたいのですが、取りこぼしが出てしまいそうなときが怖いです。1個1個のプロジェクトの何が大変というわけではなく、やはり物量です。

―今、並行して幾つかのプロジェクトを抱えていますか?

今は4つぐらいのプロジェクトを抱えていますが、もっと多い時も(笑) 保守運用で薄く入っているプロジェクトや、がっつり初期開発中のプロジェクトなど。常時動いていないこともありますが、重なったときはしんどいです。

―さきさんご自身が普段仕事のための情報収集はどういうふうにされていますか。

最新デザインについてはウェブの記事やデザインを見ています。でも把握しなければいけないのはデザインだけではなくて、どういうサービスやビジネスが流行っているか、どういうのがトレンドになりそうか。ネットや口頭ベースでインプットしていますが、ここをどう伸ばすのかが私の今の課題だと思っています。

―例えば3年後にどうなっていたいですか。仕事でも、あるいは仕事以外でも、3年後世界一周しているでも構いません。

先ほど話した通り、プロジェクトをみんなでやっている瞬間が楽しいので、やはりその規模を少しずつ大きくしていきたいなと思います。今は主にデザインのところですが、PMではないにしろ、もっと広い範囲で。それが開発分野かもしれないしマーケティングかもしれない。ゲーム業界に戻ってるかもしれない。自分がディレクションできる範囲はデザインに限らずどんどん増やしていきたいなと思います。もともと企画出身なので、ああしたらもっといいじゃないかこうしたら売れそうじゃないかというのは常に考えてしまう癖があるので、その考えに更に専門性を持たせていきたいなと思っています。

―それは面白そうですね。

Rubyを勉強してみたりもしました。エンジニアも同じプロジェクトのメンバーじゃないですか。その子の気持ちや考えは、やはり自分でもコード書いてみないと分からないなと思って。
エンジニアの子がしんどい顔してたら声かけたいですし、何か気持ちだけでもフォローしてあげたいですし。Ruby学んでコード書いてやろうというよりは、自分の見てる仲間のこともっと知りたいという気持ちが最初は強かったです。
でも触りだけでも学んでみると得るものはすごくありました。構造的な部分であったり、多分今こういうところを作っているのだろうなと薄っすらですが理解が進んだのかなと。メンバーが何をやっているか分かるようになるのはすごく楽しいです。

―すごく大切ですね。ちなみにベトナム語はどうですか?

ちょっとだけ勉強してます。通訳の子に教えてもらって、覚えて挨拶したらみんなめっちゃ反応いいです。「うわー、しゃべった!」みたいなリアクションでした。
すごく喜んでくれて、本当にちょっと触れていければその分世界が広がって楽しいなと思います。私だってベトナム人の子がカタコトの日本語しゃべってくれたら超うれしい。それと同じですね。


―新しくフランジアのクライアントになる方に、こういうものを準備しておいたほうがいいですよというのは何かありますか。

とにかく情熱だけ持ってきてほしいです。

―情熱(笑) パッションだけでドキュメントは要らないんですか。

ドキュメント作成についてはサポートできます。設計書も画面仕様書もワイヤーフレームもご依頼いただければフランジア側でがっつり作ることは可能ですし、クライアント側で作るというのであればもちろん作っていただきますし。誰がやるかは作業分担の話だと思いますので、もう情熱だけです。

―情熱と予算ですかね。

予算もです(笑) プロダクトオーナーの方に「俺たちはこういうビジネスをやりたいから、こんなものを作りてぇんだ」とビジョンがあって、それをデザインや機能という形でサービスの末端まで行き届かせるのが私たちの役目だと思うんです。だから熱い情熱を持ってきてもらえると、私たちもその熱い血流のまま末端まで行き渡らせることができるというか。なんだか少年漫画みたいな言い方ですけど(笑)

―あとはプロダクトのビジョンがぶれないことというのは1つ大切ですよね。

まさにそれです。そのビジネスをどうしていきたいのか、世の中をどう変えたいのかという結構格好いい理由はもちろん、とりあえず売上じゃんじゃん上げたいでも全然いいと思います。「俺はこのサービスを成功させて部長の席に座るから、俺を出世させるためになんとか成功させてくれ」でもまったく構いません。
情熱なので、ぶれないように熱い気持ちを持ってもらえることがやはり大事です。私たちは基本的に100パーセントのクオリティを出すようにしますが、情熱を持った担当者さんってもう200パーセント300パーセントにさせてくるんです。やってやろうって気持ちにさせてくれます。

―なるほど。

情熱です!

―熱いなあ(笑) ありがとうございました。


デザイナーとして要望のあった成果物を出すだけでなく、サービス、プロダクトを成功させるために、クライアントと同じ視点でプロジェクトの全容や背景をきちんと把握することを重視している杉山さん。リーダーとして、エンジニアの気持ちを理解するためにRubyを学んだりしているのは、フランジアらしさのひとつと言えるかもしれません。これまでの数々の開発経験から、クライアントに対してはドキュメントよりも「情熱」こそが、成功の秘訣だと語ってくれました。そんなデザインチームのポテンシャルを熱い情熱で200パーセント300パーセントに高めてくれるクライアントからの問い合わせをお待ちしています。

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