【前編】Success Holders2.0始動。痛みを伴う変革の目指す先にあるもの。~フリーペーパー事業からテクノロジーソリューション事業へ~
こんにちは!Success Holdersの採用担当です。
Success Holdersは2022年10月11日に「Success Holders2.0」というプレスリリースを行いました。
これはSuccess Holdersが大きな事業転換を行い、今後は全く新しい会社として生まれ変わっていくことを示したものです。
今回のストーリーではSuccess Holdersがどのように変わり、どのような会社になっていくのか、事業転換の歴史に迫ります!
インタビュー対象者は、Success Holdersの第二創業期の初期メンバーとしてジョインしており、現在は主力のシニアコンサルタントとして大活躍中の下村企画部長です!
フリーペーパー「ぱど」から始まったSuccess Holders
―本日はよろしくお願い板さいます!まずは、SuccessHoldersの事業の変遷について教えてください!
Success Holdersは現在、エンジニアを派遣しITの課題解決を行うテクノロジーソリューション事業と、企業の中核に入りあらゆる課題の解決を目指すコンサルティング事業の2本柱で事業展開を行っています。
弊社はもともとフリーペーパー「ぱど」の発行をメイン事業として
35年も前から事業活動を行っており、
フリーペーパー事業の草分け的な存在として認知されていました。
一度目の転機は2017年。当時、事業の多角化を急速に推し進めていたライザップ社に買収されたのです。それ以前から、リーマンショックの余波や押し寄せるデジタル化のトレンドなどの影響によりフリーペーパー事業は大きな打撃を受けていました。
ライザップ社は業績の回復に尽力していましたが、選択と集中の観点から途中で事業の売却を決意。そこで現在のSuccess Holdersの筆頭株主である畑野がTOBを行いました。
―そのような過程で現在の経営布陣に至っていたのですね。畑野氏はなぜSuccess Holdersに対してTOBを行ったのでしょうか?
畑野は今まで多種多様な事業を手掛ける中で、フリーペーパー事業・広告事業の将来性に注目していました。当時の畑野の狙いは、フリーペーパー「ぱど」のプラットフォーム化です。
例えば、ホットペッパービューティーは美容業界において、お客様と店舗を繋ぐ役割を果たしています。フリーペーパー「ぱど」も同じような機能を持った事業へと進化させることを展望していました。
日本全国に多種多様なお客様がいたので、フリーペーパーのデジタル化を実施し、お客様同士の繋がりを創るなど、「ぱど」を一つのプラットフォームとして運営しようとしていたのです。
TOB直後に、コロナ禍に。
毎月、億単位のお金が消えていった。
―物凄く先見性のある狙いだと感じました。ですが、2019年にTOB行ったということは、時期的にはコロナの影響が直撃してしまったのでしょうか?
まさに、仰る通りです。TOBを実施した直後にコロナ禍に見舞われることとなりました。
その影響で、フリーペーパー事業は大幅な縮小を余儀なくされました。
「ぱど」への広告出稿主は、地域に密着した飲食店などの中業企業や個人事業主がメインでした。そのためコロナ禍において、ほとんどのお客様が広告費を削減してしまったのです。
もちろん、現代表の谷口を筆頭に全身全霊で事業再生に取り組みましたが、劇的な改善には時間もかかり、コロナ禍の収束やコロナ前のような事業環境への好転は望み薄な状況が続きました。
そこでフリーペーパー事業で企業の安定的且つ高成長を維持させるという目的を達成することは厳しいのではないか、という経営判断に至りました。
断腸の思いではありますが、フリーペーパー事業の売却、より成長性の高い事業へのシフトを決断した瞬間です。
そこからは、全く新たな会社に変わろうと試行錯誤して、今に至ります。
―壮絶な背景ですね…。率直に、フリーペーパー事業を手放す際はどのような気持ちでしたか?
色々な感情が混ざり合った、一言では表しきれいない、本当に複雑な気持ちでした。回復しきれなかった悔しさや、やり切れなさは、もちろん深く感じていたのですが…
会社経営側の立場からは、決断の内容・タイミングとして間違ってはいない、という気持ちがあったのも事実でした。
フリーペーパー事業は苦境時には毎月何億とキャッシュアウトしていた事業でした。続ければ続けるほど、億単位でお金が消えていくのです。現実的な話として、事業活動自体が継続不能になる未来も考えられました。
しかしそうなっては、今いる従業員も、お客様も、守ることができません。
そのため、リストラクチャリングなど痛みを伴う変革も行ってきました。
それでも、業績は好転しない。先の見えない痛みが、会社を蝕んでいく。そんな状態だったのです。
だからこそ、決断の末には安心感さえ生まれたのを感じました。実際に、事業の引き受け先は、ずっとフリーペーパーの事業を展開している会社です。そのため、働く従業員にとっても、お客様にとっても、非常に良い形となったのではないか?と考えています。
もちろん寂しさや悔しさもありますが、この選択が全ての人にとって最良な選択であったと、今振り返っても思います。
フリーペーパーの会社からテクノロジーの会社へ
新規事業立ち上げの背景。
―Success Holdersではフリーペーパー事業の譲渡を行う前に、テクノロジーソリューション事業を立ち上げていると思います。この事業立ち上げの背景は何でしょうか?
テクノロジーソリューション事業は、エンジニアを派遣するいわゆるSES事業です。
市場に需要がかなりあった点と、参入障壁の低さが、この事業を選択したポイントとなりました。コロナの影響もあり世の中全体がシュリンクした際に、リモートワーク・業務の効率化が圧倒的に進んだことは、記憶に新しいと思います。しかもかなりのスピードで伸展していきました。
この機を捉えていたという側面が一つ、もう一つはコロナ禍以前から継続してDX領域の需要があることを認識していた、ということです。
業界内では、エンジニアの不足が叫ばれ続けています。つまり、需要は間違いなくある、ということです。加えて、SES業界は参入障壁がかなり低いと踏みました。市場調査を進めていくと、SES業界はシェアトップの会社でも市場全体の5%ほどしか抑えていないことが分かりました。小規模事業者の群雄割拠となっていたのです。
そのため後発でも十分にシェアは取っていけるという判断に至りました。
―ありがとうございました!
皆さん、いかがでしたか…?
前編ではフリーペーパー事業の変遷と、新たにテクノロジーソリューション事業を立ち上げた背景に迫りました。
次回、後編ではテクノロジーソリューション事業から、コンサルティング事業の立ち上げにも成功したSuccess Holdersが目指す未来に着目します!
後編はこちら⇒https://www.wantedly.com/companies/successholders/post_articles/457244?status=success