【連載企画】トレーディングデスク事業メンバー一挙インタビュー!
Speeeのデジタルコンサルティング事業本部の、デジタル広告の運用・コンサルティングを担うトレーディングデスク事業。今回は、トレーディングデスクに唯一の16新卒として配属され、配属早々大きなチャレンジをすることになった松元貴也さんにインタビューしました!
Speeeに入社した経緯は?
僕は「成長したい!」「起業したい!」などのモチベーションはあまりなく、楽しく働きたい、という軸で就活をしていました。
そんな中、「アドテク」というキーワードに関心を持ち、気になる企業としてSpeee以外もいくつかあったものの、Speeeとの接点を持っていくうちに、「まだまだこれから育てていくフェーズの魅力的な事業で、アドテクという面白い分野で働ける」という事業的な側面と、インターンに参加した時に「一緒に働いていて色んな面で刺激を受けることができて、楽しい人ばかり」と感じられたという組織的な側面で、楽しく働けそうだと確信してSpeeeに決めました。
配属後の最大のチャレンジは?
最大のチャレンジは、入社して8ヶ月目で、事業内で一番大きな広告案件を運用することになったことです。
このクライアントに関しては、自分で作ったチャレンジというよりは、その広告を運用していた上長が異動することになり、僕がやるしかない状況だった、というのが正しいです。それでも自分の力で必死にやっていくということには変わりなく、特に最初の頃は成果も出ないし周りに迷惑もかけるしで、今思えばとてもしんどかった時期でした。笑
当時の状況を振り返って、とても良かったなと思うところは2つあります。1つは、自分がやらなければならない状況で頑張っていると、いつのまにか鍛えられていて能力が上がっている、という点です。2点目は、その広告運用をガシガシ回していくことによって、組織の中でも自分にしかない強みが身についてきた、という点です。
僕は要領がいいわけでも、成長スピードが早いわけでもありません。ただ、今は一定の能力と自信がついてきているのを感じていて、それはその広告の運用を通してある種強引に成長させてもらえ、成功体験を作る機会を与えてもらったからだと思っています。
どうやってそのチャレンジを乗り越えたんですか?
自分がなぜその状況を乗り越えられたのかは、「自分がフィードバックをたくさんもらえる環境にいたから」という環境面と、「自分なりのやり方を探し続けられたから」というスタンス面があるかなと思います。
引き継いだクライアントは部署内で最も難しい内容だったので、求められている能力と、自分の今の能力との差が長らく開いたままの状態でした。時には上長から「この打ち手で本当に課題が解決できるの?」とフィードバックされたり、時にはクライアントから「そのロジックだと、この観点が抜けていて一貫性に欠けるので、要因調査もっと詰めてもらっていいですか?」などと、能力の差分を指摘してもらうこともありました。このように、アウトプットするたびにフィードバックをもらい、新たな観点を知り、またアウトプットして、の繰り返しができていました。
このクライアントの対応をしていると、やるべきことが多すぎて、タスクが飽和しすぎて、このままだと処理できない!という状況になることが何度かありました。僕は効率化が好きなタイプなので、広告配信設定のチェックが目視だと確認漏れが起こるリスクがある中で、「データ貼り付けたらすぐ分かるようになるツール」をエクセルで作ったりとか、分析工数を減らすためにBIツールを使って簡単に要因を特定できるようにしたりしていました。周りの知恵も借りながら、自分なりのやり方で攻略していったことで、このチャレンジを乗り越えられたと思います。
この経験は、僕がラッキーだったからできたというわけでは全くないと思っています。Speeeトレーディングデスクの環境として、チャレンジできる機会があるからだと思っています。また、ここにいるメンバーの特徴として、自分で試行錯誤しながらアクションに繋げるというのが挙げられると思います。周りのメンバーを見ていても、自分なりの強みを見つけながら成長しているなーという印象があり、いつも刺激を受けています。
トレーディングデスクの仕事の、松元さんなりの楽しみ方は?
トレーディングデスクの良さとして、メンバーそれぞれがしっかりと業務を全うしつつも、自分の好きな分野を好き勝手に深ぼることができる点が挙げられます。知的好奇心ドリブンな人が多いんですよね。
僕は大学時代に数学科だったということもあり、統計学の勉強をしています。アドテク業界は、広告を配信してどういうユーザーがクリックしたか、購入したか、というようなデータがたくさんある分、大学でやっていたような理論を学ぶだけじゃなく、実際の生のデータをいろいろいじって分析することができ、楽しいです。
「◯◯を分析してみた!」と社内のメンバーに共有してみたら、それに興味を持って反応してくれた人がいて、今は数名で勉強会を定期的に行っています。周囲にもいろんなことを学んで深掘りたい人がいて、かつそれが、やらされているわけではなく、好きだからやる!という意思決定ができる環境があるのはとても贅沢だなぁと思っています。
このように、Speeeトレーディングデスクは各々の好きな領域を好きに極めていこうとする人たちと、それを称賛・推奨する文化があるので、ただ仕事をこなすだけじゃなく、「こういうことをもっと自分でチャレンジしてみたい」という気持ちのある人に来てほしいし、是非Speeeに来て一緒に事業を盛り上げていきたいと思っています。
今後、どういったことをしていきたいですか?
Speeeのトレーディングデスクはこれから、クライアントの課題解決のために、「購入数を増やしましょう」だけじゃなく、ブランディングの戦略を上流から提案したり、「どうやって態度変容させて消費者にサービスを利用してもらえるか?」を考えるなど、ファネルの上部まで領域を広げて課題解決をしていこうと動いています。それは広告業界としてのトレンドでもありますが、適切にクライアントの事業を拡大させていくためには不可欠なことだと思っています。
僕は、そういうことをやっていきたいという事業方針にとても共感していて、経験としてマーケティングを理解していくだけじゃなく、サイエンスとしてマーケティングを学びながら体系化させたいと考えています。なので今は認知心理学や行動経済学、ブランド論など(もちろん統計学も)、マーケティングに関わる分野のインプットを進めています。
そういう話をすると堅苦しく聞こえちゃいますが(笑)、例えば、送料500円のECサイトがあったとして、「10000円以上購入した方は送料無料!」と「10000円以上購入した方は送料100円!」というメッセージがあったとします。いま、7000円の商品をカートに入れてる状況だとすると、前者の方が、あと3000円分なにか買っちゃおう、という気になるんじゃないですかね?実際にそういう状況で商品を追加購入したことがある人もいると思います。でも後者だとそんなことはあまり思わない。この例は、たった100円の差なのに、無料というだけで(100円よりもはるかに高い)3000円の商品を更に買いたくなってしまうという心理が働いているわけです。このような消費者の特性を理解できていると、マーケティングというものがどんどん楽しくなっていきます。
まとめると、「消費者を自分の意図した方向に態度変容させることができる」というのがSpeeeのトレーディングデスク事業ないしは広告業界の面白さであり醍醐味だと思います。
そういう観点で、マーケティングを解き尽くしていきながら、広告の醍醐味を味わっていきたいなと思っています!