はじめまして、ソフトバンクロボティクス(以下SBR)のインターン生の髙谷空飛です。大学院で情報学を専攻しながら、2021年の3月からインターンとして活動しています。
この記事では、私がSBRのインターンとして働く中で、一番学んだことを書かせていただきました。また、インターンでどのようなことをしているのかなどについても触れますので、今後インターンとして働くことを検討している方の参考になれば嬉しいです。
① インターンに参加したきっかけ
私がSBRのインターンに参加したのは、先にSBRでインターンをしていた友人に紹介していただいたことがきっかけでした。
学部の頃から常々、趣味や大学で学んだ知識を少しでも活かしてみたいという思いがあり、大学院修士1年の3月でちょうど就活の最中でしたが、せっかくのタイミングを逃したくないという一心で思いきってエントリーすることに決めました。
② SBRでの業務について
私は主に以下のような業務を担当しています。
- 業務効率スクリプトの作成や不具合の対応
- サイトで集められるデータの収集や可視化
- WEBサイトの課題の調査やその改善
私はエンジニアインターンとして参加していて、WEBサイトや社内の業務効率化のためのスクリプトの開発業務を担当しています。
また、コードを書く業務だけでなく、アクセス分析や分析から得られる課題の改善提案なども行っています。
キーワード:Google Apps Script、Javascript、HTML・CSS、WordPress、Google Analytics、Google Search Console、Google Tag Manager、データポータル
③ 最も印象に残っている業務
これまでで最も印象に残っている業務は、「料金シミュレータページの改修」です。
SBRのサイトには製品を導入した際の効果を試算するためのシミュレータがあります。
これは、配膳ロボットの導入コストに対する人員削減効果などを営業時間やスタッフ数を入力するだけで算出することができるシミュレータで、インターン生が開発・導入したものです。
私はこのシミュレータを入力データを収集できるよう改修しました。
インターンを始めるまで、他の開発者が制作したコードを読むことは滅多にありませんでした。
情報系の学部・専攻で学んでいても、チームで進める講義や演習はあまりなく、誰かが書いたコードを読み込む機会はこれまでほとんどなかったからです。
そのため、コードの解読、修正や機能の追加を通して、これまで自分がいかに我流の書き方をしていたかがよくわかりました。
そして、共同で開発する上で必要な様々なコーディング規則、変更箇所の共有方法などとても有意義なことを学びました。
また、この業務ではマーケティングのためにデータの可視化も行いました。取得したデータは、それらを可視化・分析し、より有効な改善策を検討できるようにして初めて意味を持ちます。データの可視化まで携わることができ、多少なりともマーケティングの目線を養えたと感じています。
④ インターンを通して学んだこと
私がSBRでのインターンを通して気付かされたことは
「わかりやすく」伝えることの大切さと、自分はそれが得意でないこと
です。
SBRのインターンでは定期的に「インターン活動報告」を実施しており、報告会では、どのような業務を行い、それがどのような事業貢献・学びになったかをプレゼンテーション形式で報告します。
これまで私は、大学・大学院で研究などを発表することはありましたが、業務のアウトプットや貢献を表現するというプレゼンテーションは経験したことがありませんでした。
インターンの活動報告は、研究の発表とは少し勝手が違い、また、限られた時間で準備しなくてはなりません。
私はこのインターン活動報告が苦手です…
というのも、話している内容が全然伝わらないのです。
私は特に、担当するスクリプト開発のタスクについて、進捗をわかりやすく伝えることが下手でした。なぜなら、取り組んだ内容をその背景や目的をはっきりと話さずに説明したり、コードを一つ一つ見せたりしていたからです。
さらに、私はスライドに文字を詰め込みすぎる癖があり、スライドがとても見にくいものでした。
そのため、私の業務について全く知らない聞き手にとって必要な、タスクの背景や課題などの情報が欠けている一方で、コードをどのように書き換えたかのような不必要な情報量が多くあり、要点が掴みづらくなっていました。
つまり、発表内容が聞き手について全く考慮されていなかったのです。
また、タスクにどのような成果があったかについて、効果を数字で示せておらず、例えば「~の効率化ができました」のようにアウトプットが評価しづらい発表をしていました。
そのため、フィードバックで「わかりにくい」のご指摘をよくいただきました。
そこで、社員さんからレビューをいただき、発表した内容を修正し、再度聞いてもらうことにしました。SBRでは、報告内容や作成した資料に社員の方々が「ここは比較の表を入れたほうが良い」であったり、「より詳細に」といった改善点を逐一コメントしてくださります。自分で振り返るだけでは気づけない改善点をたくさんいただけるので、とても参考になります。
また、私は他のインターン生のわかりやすいスライドを参考にさせてもらうことにしました。SBRのインターン生には、デザインに長けた方が多く在籍しています。なぜなら、SBRのインターンでは、Webページのデザイン案や社外の方に向けた資料を作成する機会があるからです。私は、実務を通して力をつけたインターン生の見やすいデザインテクニックを参考に、自分のスライドで真似てみることにしました。
このような経験を通して、今では次のようなことを意識して報告しています。
- タスクの背景を強調し、聞き手に合わせた言葉で
- 文字は最小限に、図や画像で説明
- 「良くなった」でなく、定量的に評価
これらを意識して発表を繰り返していくなかで、説明の粒度を聞き手に合わせることで伝わり方がぜんぜん違うことを身をもって感じました。
自分の報告内容を理解してもらえると、相談や協力の依頼がスムーズにできるようになり、タスクにとても取り組みやすくなりました。
「わかりやすく」伝えることはエンジニアの大切なスキルです。
それが自分の課題であることは、SBRのインターンを経験しなければ気づけていなかったと思いますし、これから就職する自分にとって、とても良い成長の機会でした。
最後に
SBRでは、提案から実行まで自ら取り組むことができ、主体性や計画性、チームで働く力など社会人として基礎的な能力を養うことができました!
また、自分に足りない力に気づき改善することができ、少しずつ自信がつくようになりました!
これから就職活動を迎える方や、社会人に必要な力を身につけたい人はぜひ挑戦してみてください!!