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新大陸の歴史#1 2005年〜株式会社新大陸の始まり〜

みなさんこんにちは。
人事部の山本好乃です。

今回より4回にわたり、新大陸のこれまでの歩みを皆さんにご紹介したいと思います。この新大陸の歴史は、5月の経営計画発表会で代表の鈴木からスタッフに語られたお話。スタッフからは驚きと感嘆の声が聞かれました。代表がどのような経験を積み重ねて今の新大陸となったのか、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。

独立宣言からの世界放浪

代表は新卒で大手コンサルティング会社に入社しました。
入社の時点で「3年後には独立する」と決めており、100社を超える企業の経営コンサルティングに携わった後、宣言通り独立するために退職しました。

代表は、そこから迷わず世界一周放浪の旅に出ます。それは、商社のように世界を股にかけて事業展開するという夢があったから。事業の種を見つけるつもりで日本を旅立ちました。

世界一周の放浪を続けるうち、代表は南米ボリビアのマーケットで、ネクタイが山積みになった露店に出会いました。
エルメスやラルフローレンなどハイブランドのネクタイが日本円にして約100円で売られており、これを日本に持ち帰れば最低でも1本1000円の値はつけられるはず!と、ひらめいたのです。しかも、誰も知らない独自の仕入れルートで。

これは良いビジネスなるに違いないと、2週間ほどかけて約4000本、計40万円分のネクタイを仕入れ、宝の山を見つけた気分でネクタイを日本に送りました。


飲食事業継承と新大陸の設立

世界放浪から実家のある浜松に戻り、まず父の飲食事業(中華料理のチェーン店)を承継。
もともと自分の事業を立ち上げる予定だったため、早速会社を登記しました。それが「株式会社 新大陸」です。

商材はもちろん、地球の裏側で探し当てたネクタイ。商社化・EC展開など展望もありましたが、まずは飲食事業の仕事のかたわら、仕入れたネクタイをもってフリーマーケットへ出店しました。 結果どうなったか?
ネクタイは1本も売れることなく店じまいとなりました。
売れるはずと思っていたものが売れない.・・・大きなショックだったそうです。その後も何度かフリーマーケットに出店し、セールストークやPOPなども工夫しましたが、結果は売上ゼロでした。

このビジネスが成り立たなかった理由は、「ニーズがなかった」のひと言に尽きます。
物珍しさと仕入れ価格を理由に買い込んでみたものの、一番大事な「顧客ニーズ」を考えもせず商品を売ろうとしたことが失敗の原因だったと、代表は振り返ります。

「今、必要とされているものは何か」と考えることが重要だと、当時の代表の心に深く刻まれることとなりました。


挑戦のはじまり

失敗したとはいえ、身銭を切って商品を仕入れ、売る場所を自分で決めてセールスするという商いの基本をゼロから実践したことは、代表にとって何ものにも代え難い貴重な経験となりました。

4000本のネクタイは、挑戦者のスピリットの証として長年捨てられずにいましたが、新しい事業が軌道に乗ったと実感した2018年頃に「ありがとう」の気持ちと共に、ようやく処分しました。

次回は、代表が父親から継いだ中華料理チェーン店経営における苦悩の日々についてお話をしようと思います。お楽しみに!


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