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知られざる「木の世界」~武田製材見聞録~その①

こんにちは!事業開発Grpの井口です。

みなさんは木といえば何を思い浮かべますか?

「えーっと…木?」と少々戸惑う方もいれば、「サクラ!」「スギ!」「ヒノキ!」と具体的な名前を挙げてくれる方もいるかもしれません。実は、こうした馴染み深い木のほかにも、国内にはおよそ1200種の木本植物が存在するといわれています※1。


人々はこの多様な樹種を大昔から様々な用途に使い分けてきました。が、近代化が進むにつれて人々は自然と距離を置き、「この木、なんだっけ?」と、多くの木々がその輝かしい可能性を忘れ去られる運命に…。ちょっと切ない話ですよね。

 ※1:Fukaya, K., Kusumoto, B., Shiono, T. et al. Integrating multiple sources of ecological data to unveil macroscale species abundance. Nat Commun 11, 1695 (2020). https://doi.org/10.1038/s41467-020-15407-5

しかし!

そんな雑木たちに光を当て、「使えない木なんてなくて、結局は人の使い方次第でどんな木にも価値が出てくる」と語る救世主が現れました。

三重県大台町にある武田製材さんです。

今回は、そんな武田製材さんの仕事場を一緒に覗いてみましょう!

あなたもきっと、「え、この木ってこんな使い方もアリなの!?」と目からウロコが落ち、読み終わったころには雑木沼から抜け出せなくなっていること間違いなしでしょう!

今回の記事はこんな方におすすめ!
・木材について理解を深めたい方
・木について知りたい方
・木材コーディネーターに興味がある方

和歌山県にある、面白い製材所


和歌山で森林の研究をしていた院生時代、研究林の職員さんから「面白い製材所がある」と聞き、興味本位で訪れたのが武田製材さんとの最初の出会いでした。和歌山から4時間、伊勢と熊野の境目にある大台町。現れたのは、建物から木材があふれかえった只ならぬ雰囲気の製材所でした。


建物の中へ入っても天井まで高く積まれた木!木!木!もうこれ以上入らないんじゃないかというほど木材が詰め込まれた様子は、さながらビーバーのダム。それゆえ、会社の公式パンフレットにも「ビーバーハウス」と書かれており、全力で雑木の収集に振り切っています。

「あっちはアキグミ」、「これはホルトノキで、台風で倒れた木をもらってきたんですわぁ」と、三重弁でマイナーな木々を軽快に紹介していく武田さん。中には「トチュウ」や「クスドイゲ」といった、もはや名前すら聞いたことがないような木もチラホラ登場して、驚きが止まりません。

さらに困ったことに、武田さんが解説してくれた木をスマホで撮影しても、それが何の木だったのか、メモを取る手がまったく追いつかない!もはや脳内は「これはウルシ」「いや、ヤマウルシ?ニワウルシ?」とカオス状態です。

武田さんの軽快なトークに引き込まれ、次々と現れる珍しい木々に驚くばかりのひとときでしたが、

今回はここまで。

紹介しきれなかった木々やエピソードはたくさんありますので、次回の記事では、必死にメモした雑木たちをたっぷりとご紹介します!

どうぞお楽しみに!

この記事を読んで、木や木材コーディネーターについてもっと知りたいという方はぜひお気軽にご連絡ください。

ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!

ご応募お待ちしています。



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