森未来の最前線で活躍!最適な木材をコーディネートして提案・販売するセールスとは? | 森未来で働く
こんにちは。株式会社森未来で、木材コーディネーター(営業)として、日々奮闘しております五江渕(ごえぶち)です。今回は、森未来での基本的なパターンの営業活動についてご紹介したいと思います。▼目次・...
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こんにちは。木材コーディネーター(営業)の冨山です。
木材コーディネーターの仕事は、単に木材を仕入れて販売するだけでなく、お客様にとって最適な木材の提案から、加工・塗装・配送に至るまで、すべての工程をトータルでサポートすることです。
この記事では、木材コーディネーターとして欠かせない、木材の仕入れ先様への訪問の様子をご紹介します。
木材コーディネーターについてはこちら↓
今回の記事はこんな方におすすめ
・木材コーディネーターについて詳しく知りたい方
・森林・林業・木材業界への理解を深めたい方
先日、パートナーとして製品を供給してくださっている2つの製材会社様を訪問してきました。
普段はお客様を訪問するのがメインのお仕事になるのですが、今回はサプライヤーにあたる、製材業者様の訪問です。実際に製品が作られている現場を見学することで、各社の強みや戦略を深く知ることができました。
1件目は栃木県日光市にある株式会社ヤギサワ様です。
中規模ながら丸太の製材、乾燥から不燃加工や塗装等々、一連の木材生産を行うことができるという強みを持った会社です。一般的な製材工場と比較して特徴的なのが、テーパー挽きという、丸太の各自の形や角度に合わせて木材を生産する手法です。木は天然物なので、それぞれの形に合わせて切ることで強度と美しさを兼ね備えた木材をとることができます。
こうして生産された木材は「役物」と呼ばれ、高値で売買されます。
他にも、高付加価値で販売する製品だからこそ、あらゆる工程がこだわり抜かれています。例えば、やすりをかける仕上げは一つ一つ手作業で行い、品質検査についても全ての製品に対して検査を実施しています。
ヤギサワ様では、変わった製品の開発・販売にも力を入れて取り組んでおられます。
例えば、こちらの杉光(さんこう)Waveは、スギの高付加価値での活用を目指した製品で、独特の凹凸が特徴的です。
この製品、もともと空気圧縮のスギ材(圧縮木材に関してはこちら)を開発する予定だったのですが、空気圧縮だと圧縮されづらい部位と圧縮しやすい部位が混在するため、平滑な木材を生産できなかったそうです。それならいっそ、このデコボコを長所にしてしまおうではないかという大胆な発想からこちらの杉光Waveは生まれました。
2件目に栃木県那須塩原市にある二宮木材株式会社を訪問しました。二宮木材様は、年間生産数量100,000㎥を誇る大手製材会社です。工場内に入るとすぐに、大量の丸太が積まれてありました。
この敷地外にも、大量の丸太を在庫しているようです。
二宮木材の製品は主に木造住宅の構造用材料に使用されています。その一方で、製品に対するクレームはほとんどないとのことでした。
通常、天然物である木材は、簡単に反ったり割れたりする特性があります。しかしながら、二宮木材では近隣の八溝山で採れる、関東きっての良材と呼ばれる八溝杉を使用することでここまで安定した品質を保つことができています。
日本では戦後多くの林業地で拡大造林が行われましたが、八溝山は県主導で補助金なども活用し、丁寧な枝打ちを行った数少ない地域として知られています。その結果、特徴的なきれいな年輪を刻む素性の良い丸太となり、今現在、木造住宅用構造材を支えています。
そして、二宮木材ではJAS機械等級区分構造用製材を生産しています(JAS材に関してはこちら)。
2025年4月から建築基準法四号特例の見直しにより、木造住宅でこれまで省略できていた審査が省略できなくなり、混乱が予想されます。そんな中でも、二宮木材の製材は安心して使用できる品質を担保しているのです。
各製材所の担当者様のお話を伺っていると、ヤギサワ様と二宮木材様は競合他社として意識しているのではなく、それぞれに異なる強みを持っていることを理解し、互いにリスペクトを持っていると感じました。我々木材コーディネーターも、材料を提供することだけではなく、こういった各サプライヤー様の特徴を理解して、お客様の必要とする加工や配送をトータルで提案することが必要となります。そうすることで、各サプライヤー様には無理なく最大限、力を発揮していただくことができるのではないかと思います。
今回は、木材コーディネーターの仕事の一つである製材所訪問を紹介させていただきました。
木材コーディネーターにご興味を持った方はぜひ一度カジュアルに会話しましょう!
お声がけお待ちしております。