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大学受験を経て燃え尽き症候群になったぼくが、センセイプレイスで働く理由。

みなさんこんにちは!

第8回目の「週刊センセイプレイス」は、センセイプレイス・学生インターンの蛯名がお届けします。

ぼくは7月からセンセイプレイスのセンセイ兼インターンして勤務しています。

そんなぼくが今回お伝えしたいのは、

・人を動かすことの難しさを知った高校サッカー部時代
・原因と結果がすべて自分に降りかかってきて、人生の大切なことを知った大学受験
・受験を終え、燃え尽き症候群になったぼくの目標

の3つです。

人を動かすことの難しさ。価値観の差異に苦しんだ高校サッカー部時代。

自分にとって勉強は嫌なものではありませんでした。このことは受験勉強を始めるにあたって非常に大きなことでした。

振り返ってみると親から「勉強をしろ」と言われた記憶はありません。それもあってか小学生のころから読書や勉強を好んでしていました。成績もある程度よく、勉強は自分にとって好きなものになっていきました。

今となっては笑い話なのですが、算数の女性の先生から様々な形の図形を敷き詰めるという課題を出されたときに、どんな意図を持って先生がこの課題を出したのかを聞きました。しかし、素直に聞きたくてしたこの質問が原因で激怒されてしまいました。

というのも、「なんでこれをやるんですか?」という質問が、先生には「これはやる意味あるんですか?」と聞こえてしまったそうで、翌日に朝学校に行ったら担任の先生に廊下に呼び出しをくらいました。

「なんの話だよ」と思うかもしれませんが、これも自主性を重んじる、つまり言われたことをただやるような人になるなという両親の教育の賜物だと自分は考えています。ただぼくから先生への伝え方に問題がありました。

そして自分を紹介するうえで欠かせないファクターの一つとして、サッカーがあります。小学生の時に始めて大学生になった今でもフットサルを含めて週に数回は必ずしています。高校時代も、3年の夏休みの最後までサッカー部を続けていました。

このように書くと、部活を最後まで「やりきった」と思われるかもしれませんが、自分はそうは考えていません。なぜなら自分の高校時代の部活は妥協の連続だったからです。

自分の高校のサッカー部はお世辞にも強豪とはいえません。しかし、監督は指導者ライセンスも取得している都内では名の通った人で、度々「本気になっていないから指導しない。」という厳しい声をかけられることがありました。

そのたびに部長の自分とキャプテンが中心となって今後どうするのかを話し合うのですが、そこで感じたのが価値観の差異です。監督がいうように、本気で上を目指したい人もいれば、ただサッカー部の仲間に会いたいから来てる人もいる。それらのどちらが良いわけでも悪いわけでもありません。しかし、このことに当時は気づかず形式上監督に言われた直後は部員に厳しくして終わっていました。

そのくり返しで最後の大会を向かえ都大会目前で負けてしまいました。お金が介さない関係の中で人を動かすことの難しさをここで感じました。「部長として模範的な行動をとること」を目的としてしまっていたなと今は思いますが、監督と部員からの板挟みの状況は高校生の自分にとって非常につらいものでした。

原因と結果がすべて自分に。楽しい受験勉強の中で、自分が学んだこと。

部活に比べると、受験はよっぽど楽でした。もちろんつらいことや辞めたいと思ったこともありますが、ひとりではどうにもならなかったことが多すぎた部活に比べて受験はよっぽど楽でした。何より原因と結果が自分にあるということが、不思議とうれしかったのです。

受験勉強を通じて学び、現在もいかせていることが2つあります。1つ目は「常に手段と目的の関係を掴むこと」です。2つ目は「思考は現実化する」ということです。

1つ目について。勉強というのは非常に目的を見誤りやすいものです。例えば、うまくいかない受験生は往々にして「手段の目的化」をしてしまっています。簡単な例でいうと、単語を覚えるために単語帳をやってしまうということがあると思います。

本来、英単語というのは長文を読むためにおぼえるものです。ですので、長文を読むために単語を覚えている生徒とはやり方に大きな違いが生まれます。なぜなら、前者は単語を見て五秒たってからやっと意味が思い出せてもその単語を覚えてると思うからです。しかし、試験会場でそんな時間はありません。

またこのようなわかりやすい例だけでなく、自分は言動や行動でも目的と手段を考えるべきだと思っています。受験生には環境の文句を言う人が多いです。極端に言えば、受験生の生きる目的は学力を上げることです。

しかし、環境の文句を言うことはその目的に沿っているでしょうか。残酷な言い方ですが受からなかったときの言い訳づくりが目的となってしまっています。

また、大学にはいってからは自分の行動や言動もこの考え方に当てはめて考えるようにしています。たとえば、自分がいま言おうとしてることや考えていることは単に自分をよく見せたり、相手の上に立つことを目的としていて、不必要なことなのではないかということです。この基準があることで感情をもとに動くことが減りました。

しかし、このような考え方をしているせいでたまに辛くなります。それは、自分にとっての遊びは目標達成のための余暇なのですが、受験生時代に比べてこれといった努力をしていない自分にとってそれは必要なのかと家族旅行で行ったハワイのホテルのベッドの上で考え込んでしまったことです。

2つ目は、ベストセラーにもある「思考は現実化する」ということです。言い換えると、目標を持った時に、その目標は達成できると思い込むことです。

受験生にとって必要なことは簡単に言えば、正しい勉強を適切な時間することです。しかし、この努力の継続が難しい。例えば、成績の伸び悩み、模試の判定、プレッシャーなどが障壁となってきます。

ただ、このような悩みが生まれる度に立ち止まっていては、部活もあったことから時間が無くなると考え、「自分は志望校に受かる運命にある」と脳に暗示をかけることにしました。

自宅の目に入るところにそれを書いた紙を貼りまくり、身の周りのもの、特に参考書にそれを書きまくることで脳に刷り込みをしました。そうすることで、だんだんと脳を騙すことに成功し、上記した障壁が目標達成に必要な過程に思えてくるようになりました。

さらに日が進むと、その目標を達成するための行動を自然ととるようになってきました。多くの人はこのマインドセットの話を聞いたときに、脳を騙すための根拠がないからできないと思うかもしれません。

しかし、やってみるとわかることは根拠は後からついてくるということです。リンカーンの「意志あるところに道は開ける」という言葉もそのような意図があったのかなと勝手に思っています。

燃え尽き症候群になった自分の目標は「自分にとっての幸せの定義を見つける。」

無事大学受験を終えると、ありがちな燃え尽き症候群になりました。それでも自分の生きる目的を考えようと、通っていた予備校の卒業イベントのようなもので入学してからの目標を書くときに周りが「1限寝坊しない!」とか「サークル!」と書いている中で自分だけ「自分にとっての幸せの定義を見つける。」というわけのわからない、そして今思うと気持ちの悪い目標を書いていました。

しかし、自分にとっての幸せの定義を見つけるのは思ったより難しいものでした。

上記したとおり受験に対しての熱はあったのですが、通っていた塾でのチューターの誘いを一度断っていました。

ずっと通っていたところでもあり、チューターとは親しく、雰囲気も知っていたので環境としては最高のバイトでした。しかし、知りすぎていました。その予備校には大学1年生から4年生まで所属しており、上の学年が下の学年の教育を担当していました。

だから、大学生活に無限の可能性を感じていた自分としてはチューターをやったときの自分の未来がなんとなく見えてしまったです。

そこで始めたのがセンセイプレイスです。受験生時代からセンセイプレイスのYouTubeチャンネルを見て、「この塾で働いてみたい」と思い、オフィスの住所を調べ、突然尋ねにいって「働かせてください」と言いました。今となっては、社員のみなさんにいじられますが、尋ねにいってよかったと思っています。

自分がセンセイプレイスでセンセイをやる理由は自分と向き合う機会を与えてくれるからです。センプレが「共育」を目指しているように、センプレでは単に自分を押し付けるセンセイは必要とされていません。

生徒一人一人にそれぞれ異なった状況があり、長所もあれば短所もある。それはセンセイにも同じことが言えると思います。だから、生徒のことと同じくらい自分のことを理解することが大事です。

それでは、なぜこのように自分を知り、向き合うことが必要なのでしょうか。それは自分の尊敬する人の「教育者は自分の人生を教えることが仕事だ。」という言葉があったからです。

教育は、プログラマーのようなはっきりとした技術があるわけではありません。だからこそ、自分が生きてきた過去の経験、つまり人生がそのままその教育者としての価値となります。

そして、自分は将来何らかの形で教育に関わりたいと思っています。自分と向き合うことを強いられる受験を通じて大きく成長することができました。しかし、逆に言えば受験がなかったらと思うことがあります。

自分が受験を通して得ることができた素敵な経験を小中高をはじめとした日本の公教育のなかで提供できたら、もっと日本人は幸せになれるのではないかと考えています。また、その過程に少しでも関われたらと考えています。

そのために、センセイプレイスでセンセイをやることに意味があると考えていますし、この仕事を通じて本当に微々たるものではあるけれど自分の経験で人を幸せにできるのではと思っています。


執筆:蛯名 健人
編集:高橋 圭佑

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