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「美大の課題」と「仕事」の違いは?新卒デザイナーが初めて任されたグラフィックの仕事

誰にでも人生に一度ある、初めての仕事。SEESAWにも新卒で入社したデザイナーがいます。そんな彼女のデザイナーデビュー、初めての仕事には一体なにを感じたのでしょうか?今回は実際の制作過程から、「デザイナーとしての初めての仕事」や「美大(学生)との違い」を紐解いていきます。

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武蔵野美術大学グラフィックデザイン科を2017年に卒業したデザイナーの西能優子さん。2017年に入社し、最近までは先輩デザイナーのアシスタントとして仕事をしていました。
ですが入社して半年、初めてアシスタントではなく「デザイナー」として仕事を任されることになりました。
依頼主は人気ネットメディア「ハフポスト日本版」。
「アタラシイ時間」という新型ライフスタイルを提案するプロジェクトです。新たな時間の使い方に関するアイディアに共感した個人や企業と情報を発信したり、イベントを開催したりするハフポスト五周年の特別企画として公開されました。


「アタラシイ時間」は、これまでのコンテンツをさらに強化するとともに、読者の役に立つ「小さなヒント」を発信するためのキーワードです。

オフィスに行く時間を変えて、自宅で仕事をしたり、イベントに出たりする。いつもと違う道を歩いて保育園のお迎えに行く。会議の合い間、空想にふけって、明日を楽しくするアイデアを考える。あるいは自分で、お弁当をつくって、いつもの定食屋の長蛇の列を避けて、昼休みの時間を過ごす。1日でも、1時間でも、昨日とは違う「時間」を作っていく姿勢を応援します。

-アタラシイ時間プレスリリースより引用
https://www.huffingtonpost.jp/news/creatingtime/https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000014894.html

そのメインビジュアルのデザインが今回の制作です。具体的な制作について、そしてデザイナーの仕事についてを西能さんに聞いてみました。

初めての提案 ”ビジョンの共有”は制作前の大切な工程


「アタラシイ時間」プロジェクト、SEESAWが依頼されたのはメインビジュアルのデザインですが、制作の最初にはどのような工程があったのですか?

西能:最初は文書で企画書が届き、それを読み込んでアートディレクターとイメージを膨らませました。

その後はハフポストの編集長と編集者の方との打ち合わせがありました。過去の事例など色々なイラストやクリエイティブを参考に持ち寄って話し合い、その中で先方の思い描くイメージを言語化する工程です。今回は「それぞれにとっての新しい時間」を意味するような「ダイバーシティ(多様性)」がテーマでした。「人種、職業、趣味などが違う様々な人の群衆のイラスト」を提案し、ハフポストのお二人もその案には賛成してくれたので、方向性が決定しました。

ー 方向性が決まったあとは、どのようにデザインを形にしていったのでしょうか?また、制作に中に苦労したことはありましたか?

西能:今回はイラストを使ったグラフィックを作ることになったので、まずはイラストを制作しました。イラストのテイストは、共有した参考イメージの中で双方が一番気に入ったものから着想を得たシンプルなテイストのものです。

一番難しかったのは制作時間がとても短いことでした。与えられた制作時間は約4〜5日間。試行錯誤に時間を割きすぎるとすぐに納期を迎えることになるので、いつもと同じでは間に合わないと思いデザインする前に進め方を考えました。

短時間でイメージ通りの作品を作るには、クライアントが参考案のどこの部分を気に入ってくれたのか、その特徴を探っていきました。今回はビジョンの共有をしっかりしていたことで、迷わず制作することができたのが良かったです。


ー どのようなクリエイティブにしたいかのビジョン共有はとても大切ですね。そのイラストの特徴とはなんだったのでしょうか?

西能:参考のイラストは”カラフルでオシャレな色使い”と”フラットデザイン”が特徴だったので、以下を意識して制作しました。
・たくさんの多種多様な人間をシンプルな造形にデフォルメして描く
・線は抑揚のないミニマルなものに、色はカラフルかつ派手すぎないトーンに抑える

イラスト自体はベースとなる人間のフォーマットを制作し、形を少しずつ調整したり、違う持ち物を持たせたりして限られた時間で「ダイバーシティ」を表現。そしてベースとなる色は「ハフポスト」のテーマカラーである「ハフポストグリーン」にして、他の色はそれに合わせた配色にしました。

ー 今回はイラストの他にロゴもありますよね。これも西能さんがデザインしたのでしょうか?

西能:はい、イラストに合わせたロゴのタイポもデザインしました。実はこの「アタラシイ時間」というタイトルには裏話があって。最初はひらがなで提案されていたんですが、ただ「あたらしい時間」という字面は、”自然”や”ロハス”っぽい印象になるのではないか?と思い、未来的なイメージがあるカタカナ表記を提案しました。こちらの提案は先方の考えにもピッタリハマった様子で、すぐに採用されました。初めて自分が良いと思ったことを提案し、採用されたので嬉しかったです。

こちらの制作時間はさらに短く、半日ほどしかありませんでした……!大変でしたが、クライアントにも喜んでいただけて、とても良いデザイナーデビューになりました。

実はゼロから作るものが少ない?学生時代と違うリアルな仕事事情


ー この案件で初めてデザイナーとして独り立ちして、学生時代との違いは感じましたか?

西能:実は、違いはあまり感じませんでした!実際に手を動かす部分は特に学生時代の制作とのギャップはなかったです。

ただ、今考えると学生時代は「自分でリサーチする時間」が多かったなと思います。仕事になったら、デザイナーはすぐにデザインを始めます。自分で調べる作業は少なく、誰かが調べてくれた企画資料を参考にしながら制作することも多かったので最初は不安でした……!でもやり始めたら、「そういうものなんだな」と思えるようになりました。

あとは、リファレンスを基に制作することが多いということ。「アタラシイ時間」のように、参考資料のイメージを自分なりに解釈してアウトプットする作業は思ったより多いです。なので、「色んなものを見たほうが良い!」と言われました。ゼロから作り上げるものは結構少なく、必ずしもオリジナリティが求められるわけではないことを実感しています。


西能さんの学生時代のポートフォリオ(2017)

ー 学生の作品は”個性”が評価されることも多いですよね。実際の制作では、”相手に求められたものを形にしていく”作業になりますが、それはどう感じていますか?

西能:自分の個性が活かせることもあればそれが求められていないこともありますが、やっぱりデザイナーの仕事は楽しいです!特に、自分が作ったものがテレビや電車の広告などで世に出ているのをみると、素直にとても嬉しいです。「わぁ、本当に使われているんだ!デザイナーになってよかった!」と一番やりがいを感じますね。アシスタントからデザイナーになってからはスピーディーに自分の成長を感じられたり、面白い仕事をしたりできていて、今とても楽しく仕事ができています。

ー 確かに、自分が作ったものが世に出ているのは嬉しいしワクワクしますね!それでは逆に、辛いことはありますか?

西能:イメージと違うものや要望に合っていないものを作ってしまったときは、「やっちまった!」と思います。アートディレクターや先輩のデザイナーに提出したときに表情でわかるんですよね、「あ、これは違ったな」って。自分では良いと思うけど求められていない、”自己満足なもの”を作ってしまったときには反省します。「これじゃデザイナーの仕事をできていないぞ!」って。

実際にそういうことがあったときは、改めてイメージのすり合わせをするためにアートディレクターと話し合い、そこからまたデザインを詰めて仕上げます。多少先輩に微調整はしてもらうこともありましたが、なんとか仕上がっています!

実務を経て変わったキャリアアップへの価値観


ー 入社して一年が経ちますが、今後やりたいことはありますか?

西能:今後は、もっともっと大きな仕事に携わってみたいと思っています。色んな人にSEESAWが作ったものを見てもらいたいですね。個人的にも「あのデザインを作ったんだ」ってわかってもらえるような、自分の代表作が欲しいです。

過去に担当した仕事で広告賞のショートリストに残ることがあり、それからさらに世界的なデザインに携わることに興味が出てきました。公共機関で使われるシンボルマークなど、グローバルデザインを作れたら……と実は大きな野望があります!

ー おお!心の中には大きな野望を秘めていたのですね。キャリアに関してはこれからどうステップアップしてきたいですか?

西能:将来的にはアートディレクターになりたいです!学生のころは、一度就職してからデザイナーとして独立したいと思っていたのですが、会社でたくさんの人と仕事をしてから自分の中に変化がありました。営業活動や事務作業に追われずデザイナーとしての仕事を全うできるので、会社にいるほうが規模の大きい仕事をできそうだと感じています。

そう思えたのはアートディレクターである上司の存在が大きいです。彼はアートディレクターとしての指示が的確で良いデザインを作れることはもちろんなのですが、クライアントにとても信頼されているんですよ。それはきちんと求められていることを伝えたり作ったりしているからだと思うので、尊敬しています。今後はそういった部分も見習って、いち早くアートディレクターのポジションにつけるようにがんばります!

ー 西能さん、ありがとうございました!

新卒、第二新卒のデザイナーも活躍中!まずは気軽に遊びにきてください。

「とにかく早く現場を経験したい!大きな仕事がしたい!」と考えている学生の方、第二新卒の方、SEESAWに遊びに来ませんか?大手企業の広告から、スタートアップのブランディングまで幅広い制作を手がけるSEESAWなら、やりたいことができるかもしれません。

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