有期雇用(アルバイト/パート)マーケットの現状と「SEEDS COMPANY」が変えていく景色
「はたらいて、笑おう。」をブランドタグライン(スローガン)とし、アルバイト求人情報サービス「an」や転職サービス「doda」等を展開するパーソルキャリア株式会社※。
そんな業界大手の人材サービス企業の中に生まれた社内ベンチャー「SEEDS COMPANY」。
(※2019年1月1日に「SEEDS COMPANY」はパーソルプロセス&テクノロジー株式会社に事業を移管)「SEEDS COMPANY」が対峙する有期雇用(アルバイト/パート)マーケットにはどんな課題があるのか?そしてどんな変化の兆しがあるのか?企画開発グループのマネジャー薮田が解説いたします。
有期雇用(アルバイト/パート)マーケット俯瞰
ニュースや新聞で大きく報じられている影響もありますが、昨今多くの業界でアルバイト人材が不足していることは、周知の事実だと思います。営業時間の短縮や、時給の引き上げと、企業様は日々その対応に追われています。また、店舗単位のオペレーション改善だけではなく、出店戦略自体を見直す企業様も少なくはありません。
実際に数値データからもその影響は読み取ることができます。
雇用状況を表す指標である「有効求人倍率」を見てみましょう。
「有効求人倍率」とは「求職者数」に対する「求人数」の割合を示す数値です。
「有効求人倍率」が1よりも多いか少ないかで労働力の需要と供給の状態がわかります。
1よりも多い場合は「人手不足」、少ない場合は「仕事不足」を示します。
2018年9月の数値ではパート・アルバイトの「有効求人倍率」は1.84。
またグラフを見ていただければお分かりの通り、有効求人倍率は右型上がりで伸び続けています。つまり数年間にわたって慢性的にパート・アルバイトの人材は不足しているのです。
今アルバイト採用の現場で何が起きているのか?
未曾有の人手不足の中、現場では採用を起因とした負のスパイラルが進んでいます。
アルバイトを採用できないが故に、少ない人数で運営を行っている店舗がたくさんあります。
誰かが辞めたり休んだりしてしまうと店長さんや社員さんが休日返上で埋め合わせをする。そんなギリギリの運営を強いられている店舗は少なくありません。
採用ができないから店舗運営が苦しくなる、店舗運営が苦しいから採用に力を入れられない。
その負のスパイラルに一度はまってしまうとなかなか抜け出すことができません。
パーソル総合研究所が、2016年に外食・小売・運輸業の大手企業様の協力を得て行った調査によると、「店長・管理者が職場で感じている課題」として2位に「人が採用できないこと」がランクインし、また、「休暇がとりにくいこと」「従業員がすぐ辞めてしまうこと」など採用や退職に関する課題への回答率が高くなっています。
※2016年「アルバイト・パート成長創造プロジェクト(店長・管理者調査)」パーソルグループ×東京大学 中原淳准教授
マクロなデータだけではなく実際の現場のリアルな声からも人手不足の影響の大きさがよくわかると思います。
2020年に向けた有期雇用(アルバイト/パート)マーケットの課題と兆し
「働きたい人の人数」は少子高齢化の影響で減り続ける一方、「募集する求人数」は雇用の流動化等の影響で増え続けるでしょう。
つまり人手不足はさらに深刻化していくことが目に見えています。
店舗やアルバイトを抱える企業様は、その解決策を求人広告に求めざるを得ない状況です。
しかし、企業様の課題を求人広告が解決しきることが難しいのが実情です。
一人でも多くの応募者を確保しようとすると、一企業の求人広告の出稿回数は増加します。
企業様からの求人数が増加することで、求人広告媒体の市場はさらに拡大しますが、市場の拡大は同様のサービスの新規参入を増やし、さらに既存サービスは営業の大量投下で、求人広告の競争が激化します。
ただでさえ人手不足なのに求人媒体が乱立すると、
店長さんはもっと複雑な採用業務を強いられるのではないか?
求人広告企業の営業の大量投下による人件費コストは、結果的には採用したい店長さんが負担することになるのではないか?
「SEEDS COMPANY」はそんな課題にまっすぐ向き合うために、
パーソルキャリアが覚悟を持って立ち上げた組織です。
「無理のない店舗運営のために、もっと多くの人を採用したい」
「お店にフィット感のある人と出会い、可能な限り長く一緒に働いてもらいたい」
「お店をよくするための時間、本業に専念したい」
そういった店長さんたちの声に「SEEDS COMPANY」はテクノロジーで答えていきます。
「SEEDS COMPANY」の着眼点と目指す方向性
テクノロジーを使って我々が最初に取り組んだのは、採用業務の効率化です。
創業秘話でもご紹介した「HITO-Manager」によって、自社ホームページによる応募者の獲得、求人広告からの応募数の最大化や店長さん達の採用業務の効率化を支援しています。既に数百社を超えるお客様に導入いただいており、大きく業界の慣習や常識を変えつつあるプロダクトです。スピード感のある開発で、さらにこのプロダクトを育てていくことが必要です。
また、先程お話をした広告媒体の乱立と競争の激化を考えると、求人広告をうまく活用するのはどんどん難しくなっており、アルバイト・パートの求人広告が本来の価値提供を続けるためには、業界全体で大きな転換が必要だと考えています。パーソルキャリアは「an」という大きな媒体を持っていますが、少なくとも1つの媒体に縛られていては、本当の課題解決はできないと考えています。
ご紹介してきたように「SEEDS COMPANY」は答えを導き出すのがとても難しい領域にチャレンジをしています。
エンジニアにとってはこれまでにないとてもチャレンジングな環境であると自負しています。
パーソルキャリアは技術の会社としては後発です。その会社の中で立ち上げた「SEEDS COMPANY」は、試行錯誤を繰り返しながら自分たちの手で一つ一つ環境を創り上げている最中です。
新しい技術に挑戦できる文化、ビジネスサイドとエンジニアが一体となって開発を進めるやり方は、ここまで自分たちで築き上げてきたものの一部です。まだまだ未熟な部分も多く、今もあちらこちらで変化の真っ最中です。オフィスにお越しいただけましたら、その変化の状況をきっと体感いただけると思います。
世の中に新しい価値を生み出したいというエンジニアの皆様、
一緒に素晴らしい組織を築きながら、有期雇用マーケットを革新させるプロダクトを一緒に作り上げましょう。
ご一緒できる日が来ることを楽しみにしております。
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