PROFILE
左から
■向井 良典
■曽武川 猛
大企業のシステム開発案件をSESで手掛けるルーシップ。自社のエンジニアでチームを組み、「サーバの構成を全て任せたい」「上流から下流まで、アプリ開発の全工程をお願いしたい」など、フルスタックで仕事を引き受けるケースが多いのが特徴だ。案件の全体像を把握した上で、プロジェクトの全体運営に関われるため、エンジニアの成長に最適な環境が用意されている。今回は、そうした環境を求めて、ルーシップに中途で入社したエンジニア、向井良典と曽武川猛による対談を企画。経験豊富なエンジニアから見た、ルーシップでの仕事内容や職場風土などについて、ざっくばらんに語り合ってもらった。
要件定義や設計など上流工程もカバーする
最初に、お二人が現在、携わっている業務内容を教えてください。
向井 大手小売業のECサイトをリプレイスするプロジェクトに携わっています。サーバのメンテナンス契約が切れるのを機に、新しいシステムに置き換えることになったもの。既に暫定版はリリースされていて、今はそれを本運用版に置き換える準備を進めているところです。全体で30名ほどのエンジニアが携わっていて、その内、ルーシップのメンバーは2名。設計からテストまで幅広く任せてもらっていて、プロジェクトを牽引する役割を担っていますね。
曽武川 私は広告会社の開発部門の現場で、SNSを使ったデジタル広告の配信プロジェクトに携わっています。どちらかというと、アプリの開発に近い案件ですね。お客様が今、配信のために使っているフレームワークのサポートが終了するため、バックエンドで新しいフレームワークに差し替えようとしています。総勢で80名ほどになる大規模なプロジェクトで、その内、ルーシップからは7名。私は、その7名のマネジメントを担当する他、要件定義から顧客折衝まで幅広い業務に対応しています。
かなり上流の仕事まで対応しているのですね。では次に、それぞれがルーシップに入社するまでのキャリア・ヒストリーを聞かせてください。
向井 私の場合、大学では物理を学んでいましたが、最初からITエンジニアを目指していた訳ではありません。色々な職業を検討する中で、「自分に合っている職業の1つにITエンジニアもあるのかな」と思うように。そんなザックリとした感じで進路を決め、SESを手掛ける会社に新卒で入社しました。
でも、段々と「新しいことに挑戦したい!」という欲が芽生えて。入社4年目に、金融系のWebサービスを展開している会社に転職。FXや先物取引など、ゼロから知識を得ながらサービス開発に携わりました。とてもやりがいを感じていたのですが、知人からの誘いを受けてITベンチャーの立ち上げに参画することに。でも、事業が上手く進まなくて。色々と悩んだ結果、フリーランスのエンジニアになることを決意したのです。
その後、フリーランスとして、ある開発の現場で、ルーシップの取締役である仁田脇さんと一緒に働くことになって。「ウチに来ないか」と誘っていただいたのです。ルーシップという会社よりも、仁田脇さんに惹かれて入社した、というのが正直なところ。仁田脇さんは常に攻めの姿勢でいて、思いついたらすぐに行動する。「この人と一緒に仕事をすれば、何か新しいことにチャレンジできそうだ」と感じたことが、決め手になりましたね。
曽武川 私は、大学の専攻は文系でしたが、独学でプログラミングを身に着けて、エンジニアを目指しました。「何か手に職を」と思って、学生の頃から色々なアルバイトを経験。その中で「IT分野は今後も伸びていくだろう」と思い、就活ではIT系に絞って探しました。その結果、新卒で入社したのは電話交換機のシステムを開発している会社。そこはSES事業もやっていたので、自社システムの開発も、お客様の現場での仕事も、両方を経験することができました。
そうした中、ある開発の現場で知り合った方が、ルーシップの母体となるIT企業で働いていて。その方から「今度、勤務先が分社化して、新しいIT会社が立ち上がる。私も参加するので、一緒に来て欲しい」と。綺麗なコードを書くなど、その方の高い技術力を尊敬していて、「一緒に働いてみたい」と思いました。また、ルーシップの阿部社長にもお会いしてみて、新しいことにチャレンジしようとする姿勢を感じて。「発展していきそうな会社だな」という予感がしたので、転職を決めました。
お二人とも“人”に惹かれて入社したことは共通していますね。では、ルーシップへの入社後、エンジニアとして自己成長を感じた経験をシェアしてください。
向井 「組織力を発揮することの大切さ」が分かるようになりましたね。フリーランスで仕事していたときは、個人のパフォーマンスを高める事ばかりに気を取られていました。でも、ルーシップは、チームワークをとても大事にしていますし、マネジメントを任せてもらえます。チームリーダーやプロジェクトマネージャーの経験を通して、学んだことが沢山あります。
例えば、規模の大きい現場では、様々な会社からエンジニアが集まって、プロジェクトチームを構成する。この時、ルーシップのメンバーはもちろんですが、他社から来ているエンジニアにも、私から率先して声を掛け、連携を図るようになりました。そういった意識を持って仕事をしていれば、私個人としても、ルーシップという会社としても評価が高くなる。以前に比べ、はるかに視野が広がったし、自己成長を感じていますね。
曽武川 チームワークや組織マネジメントを経験できたことで、自己成長できたのは私も同じです。もう一つ、エンジニアとしての技術力の向上という観点で言うと、ルーシップはお客様からフルスタックでの開発を求められることが多いため、否が応でも勉強して知識を身に着けていくことになる。それが、エンジニアとしての自己成長に繋がっていると思いますね。
ルーシップはお客様から「開発業務において、一通りの需要に応えられる技能やスキルがある」と評価されている。例えば、「サーバの構成を全てお任せします」「アプリ開発の一連の工程を上流から下流まで全部、お願いします」ということも。そうした“歯ごたえ”のある案件に携わったことが、技術力の向上に繋がりました。それに加えて、プロジェクトマネジメントを経験するのですから、自己成長しないはずはありません。
“雑談チャット”でエンジニアを孤立させない
なるほど。では、そうしたエンジニアの成長を会社として支える仕組みについて教えてください。
向井 エンジニアが孤立したりしないように、コミュニケーションを大事にしている会社だと思います。同じ現場にいるルーシップのメンバー同士、意識的に声を掛け合い、コミュニケーションの頻度を高めています。
曽武川 そうですよね。今はコロナの影響でリモートワークが多くなり、リアルでのコミュニケーションが取りにくくなったので、ツールを活用しています。例えば、私が発案して、チャットによるメンバー同士の“雑談部屋”を設けました。話題は何でもあり。「昨日は日曜だったけど、コロナで出掛けることもできないから、一日中、寝ていました」なんて、他愛のない会話が多いのですが、それで良いと思っています。些細な話から、大勢が割り込んできて盛り上がることも。それによって、連帯感が生まれてくるものですから。
楽しそうですね! 最後に、それぞれの今後の目標を聞かせてください。
向井 ゼネラリストとして活躍できるようになりたいです。特に力を入れていきたいのは人財育成の部分。そのためにも、エンジニアとしての技術力を高めることはもちろん、人間力を向上させて、多くの若手エンジニアから頼られるような存在になることが目標です。
曽武川 私は、ルーシップの事業の幅を広げることに貢献したい。優秀なエンジニアが多く在籍しているので、自社プロダクトを立ち上げたり、受託ビジネスを手掛けたり、SES以外にもやれることは沢山あると思いますから。そうした新しい領域に取り組むことで、ルーシップをもっともっと大きな会社にしていきたいですね。