転職を考えているとき、多くの人が一度は立ち止まります。
「今より良くなるのか、それとも悪くなるのか」
今回お話を伺った神谷さんも、まさにそんな迷いの中にいた一人でした。
インタビューでは、決断に至るまでの葛藤や転職後の率直な気持ちを、飾らない言葉で語ってくださいました。
神谷さん自身の言葉を交えながら、そのリアルをお伝えします。
目次
「仕事は嫌いじゃない。でも、このままじゃ続かない」──キャリアと生活のズレに気づいた瞬間
「この条件なら、やめた方がいい」──リツアンを知るきっかけは後輩からの助言
「隠さない会社なんだ」──決め手になった“透明性”
「残業をしない前提で働ける」──現在のリアルな1日
「年齢で可能性を決めなくていい」──未来の仲間へ
「仕事は嫌いじゃない。でも、このままじゃ続かない」──キャリアと生活のズレに気づいた瞬間
神谷さんは、エンジニアとして複数の会社を経験してきました。
直近の前職では在籍期間も長く、仕事そのものに大きな不満があったわけではありません。
「業務そのものは、別に嫌いじゃなかったんですよね」
技術的な経験も積めていて、後輩から相談を受けることも増えていました。
任される仕事もあり、周囲からの評価も決して低くはなかったと言います。
それでも、ある違和感が徐々に大きくなっていきました。
「このまま何年経っても、たぶん同じことで悩んでるんだろうな、って思ったんです」
できることは増えている。ただ、その先にどんな成長や変化があるのかが見えない。
その違和感を、より現実的な形で突きつけてきたのが待遇の問題です。
「平均って言われるんですけど、月々で見ると全然余裕がなくて」
「生活はできるんです。でも、何か新しいことをしようとすると先立つものがないんですよね」
加えて不安を大きくしたのが、将来の見通しです。
今を我慢すれば良くなる、という説明はあるものの、具体的な根拠は見えない。
キャリアの先が描けない不安と、生活の余裕のなさが重なり、「このままでいいのか」という思いが、次第に確信へと変わっていきました。
「この条件なら、やめた方がいい」──リツアンを知るきっかけは後輩からの助言
転職活動ではエージェントを利用し、実際に内定をもらった会社もありました。
「ただ、求めている待遇水準に満たなかったのと、前職に勤めていた期間が長くて“業界の当たり前”のようなものがわからなかったので、少し判断を保留したんです」
そんなとき、後輩と食事に行く機会がありました。
その後輩は転職市場に詳しかったため、内定受諾書を見せて意見を聞いてみることに。返ってきたのは、かなりストレートな一言でした。
「この条件なら、やめた方がいいと思いますよ」
代わりに教えてもらったのが、リツアンでした。
疑う気持ちがなかったわけではありません。
それでも、「試さずに判断するのは違う」と感じ、説明会に申し込みました。
「隠さない会社なんだ」──決め手になった“透明性”
説明会は、想像していたものとは少し違いました。
会社説明が一通り終わると、そのまま経歴の話に進み、気づけば面接のような流れに。
「話しているうちに、『ぜひ入ってください』って言われて」
そのスピード感に驚きつつも、不安より納得感の方が大きかったといいます。
「会社の仕組みとか、どういう考え方なのかを、ちゃんと説明してくれたのが大きかったですね」
「残業をしない前提で働ける」──現在のリアルな1日
神谷さんは現在、週4日出社・週1日在宅といった働き方をされています。
残業は月に4〜6時間ほどと、かなり少ないそうです。
「残業を推奨する雰囲気がないのが、本当にありがたいです」
神谷さんの1日のスケジュール
ちなみに社員食堂があり、社員は3食無料で利用できるとのこと。(うらやましい!)
神谷さんは時間が合わず昼のみ利用していますが、食費が浮くので助かっているそうです。
「年齢で可能性を決めなくていい」──未来の仲間へ
最後に、転職を考えている人へのメッセージを伺いました。
「見つめ直す時間はとても大事だと思っています。そして大切なのは、見つめ直す時間を経てどう変わったか、どう動いたか。私は30半ばを超えてから動きました。年齢で可能性を決めなくていいと思いますね」
迷いながらでも、一歩踏み出したからこそ見えた景色があります。
同じように悩んでいる方にとって、このストーリーが今の働き方を見つめ直すきっかけになれば幸いです。