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「研究室みたいだなって」。微生物研究から、製造業の世界へ

こんにちは!リプルの採用担当です。今回紹介するのは、大学院で微生物の研究をしていたところから、リプルへキャリアの転身を図った山口さん。そこには“ついやってしまうこと”を大切にしたい山口さんの想いがあったようです。それって具体的にどういうこと?インタビューさせていただきました!

プロフィール:

コンサルタント 山口真由

首都大学東京 理学研究科生命科学コースの修士課程を卒業後、北海道大学大学院 環境科学院 生物圏科学専攻 博士課程へ進学。2022年9月に中退し、2023年1月にリプルへ入社。入社後はコンサルタント職として、お取引先の新規開拓からスタートし、主に製造業の企業を対象に、各社の課題に合った技術顧問の採用支援をしている。

研究職希望から一転、就職活動へ

大学院では生命科学のなかでも、微生物を研究対象にしていました。もともと子どもの頃から博物館に行ったり、動物の生態系に関する番組を見たりするのが好きで。高校では生物学を学んでいて、そのなかでも特に、細胞学の分野を究めたいと思うようになりました。細胞がどのように生きているのかを探究するためには、単細胞で生きている微生物を研究することが近道と考え、微生物研究に行き着いたという流れです。

微生物って、何種類もの物質をやり取りしながら自然環境に生息しているんですよ。やり取りのなかでは例えば、有害な物質の浄化作用なども起こります。その機能を応用することで、生活用水の浄化のような、生活をより豊かに・便利にできる技術へ貢献したいという思いを持っていました。

研究は楽しくてやりがいもあったので、そのまま大学職員を目指して博士課程に進学したのですが、2年続けてみて「やり切ったな」という感覚になって。博士後期課程の修了後には、任期付きの研究職であるポストドクターというポジションにつくケースが多いのですが、研究を続けられる喜びはある一方で、待遇面が安定せず、任期付きの短いスパンで結果を求められる過酷な環境でもあります。現実的に考えると、雇用の不安という壁にあたりました。

そこで一度立ち止まってみて「そこまでのリスクをかけてやりたいのかな?」と、改めて自分のキャリアについて考えたんです。修士から博士に進むタイミングでも同じように考えてはみたのですが、その時はまだ「研究したい」という気持ちがあったので、博士に進むことを決めて。でもこのタイミングでもう一度考えてみたら、研究は一定やり切ったなという気持ちになりました。今後、研究を一切できなくなったとしても後悔はしないと思えたので、だったら就職活動をしてみようと思い、企業を探すなかでリプルに出会ったんです。

人との前向きなコミュニケーションが、自分の“ついついやってしまうこと”

研究は好きだったけれど、就職活動では特に研究職にこだわらず企業を探しました。研究職を続ける選択肢もあったのですが、自分の強みって、自分が“ついついやってしまう”ようなことだなと。そこにフィットする職種を選んだ方が長く働けると思ったんです。

私にとっての"ついついやってしまうこと"は、人と話すことや、組織や人の課題解決について考えること。研究室で研究をしていると聞くと、一人でもくもくと作業をするシーンをイメージする方も多いと思います。実際そうなんですけど(笑)、一方で私は研究以外の場面で、新入生が入ってきたときの新しい体制づくりのような、組織としてうまく進むための工夫などを率先して考えてきていました。そう振り返ると、営業やコンサルタントの職が合っているのかなと思えて。

就活の時点では、必ずしも進む先が製造業や理系技術者と関係していなくても良かったのですが、結果的に製造業のお客様を相手にするリプルに出会えました。最初はエージェントさんからの紹介で知ったのですが、自分のバックグラウンドがフィットするだろうなと思える企業と出会えて嬉しかったですね。面接のなかでは実際に働いている先輩方とお話しする機会もあって、自分が健やかに働けるイメージがわいて志望度がより上がりました。

リプルに入ってみて日々仕事のしやすさを感じていますが、それは今までの環境とあまりギャップがないのが大きいのかも。皆さんオンとオフの切り替えがしっかりしていて、和気あいあいとした雰囲気なんですけど、仕事には全力で取り組んでいるところが「研究室みたいだな」って思いますね。

自分が研究室で頑張ってきたこととの共通点や、働く雰囲気への違和感のなさが、リプルで頑張れている理由だと思います。

日本の技術が、後世に残されていく仕組みづくりに貢献したい

今はようやく、入社から半年ほど経ちました。まだ仕事の全体像は掴みきれていませんが、毎日が刺激的で学びの連続です。

やりがいの一つは、入社まもない立場でも様々な事業領域の方とお話ができ、課題解決に向けてどんな支援ができるのかを考え、尽力できること。

クライアントさんが具体的に何を課題として捉えているか、どんなステップで事業拡大を目指しているかを伺い知る経験を重ねていくことで、日本の製造業で培われてきた技術が、日本にきちんと還元される仕組みづくりに貢献していけたらと考えています。

また、自分の介在価値を感じられることも、大きなやりがいです。これまでなかなか前に進まなかったプロジェクトが、当社が紹介した技術者との協力によって、前に進んだときの喜びや達成感はとても大きいですね。

就職活動のときは製造業にこだわっていなかったとお話ししましたが、今は違います。これまで働くなかで、製造業の方々から直接、困りごとや不安を聞ける機会が多々ありました。そんななかで、ゆくゆくは日本のメーカーの技術が、後世に残されていくような仕組みをつくりたいと思うようになったんです。

それは、必ずしも今のリプルの事業だけに捉われなくてもいいのかもしれません。5年後には製造業が抱える課題に対して、今の事業であるスキルシェア以外にも、新たな解決策を提案できるようになっていきたいと考えています。どういうスキームを作ればいいのかなど、今はまだ靄のかかったことばかりですが、力を尽くしていきたいです。

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