社員インタビュー「ワーキングマザーとしての新たな視点もお客様とのコミュニケーションに活かしています」 井波 彩(営業部 2018年入社)
<PROFILE>
東京都出身。2013年大学卒業後、メガバンクで営業職として新規開拓や資産運用コンサルティング業務に従事。2018年レオス・キャピタルワークスに入社。業務部にて投信計理業務に携わった後、2020年に営業部に異動。現在は投資信託の直接販売チームにて、お客様に向けたコンテンツ作りやイベント運営を担当する。レオス社内の部活動ではテニス部の部長を務める。プライベートでは2020年に出産。産休・育休を経て、2021年5月に復職。
ーー レオスへの入社を決めた経緯を教えてください
奨学金を借りて大学に入学したこともあり、学生時代から将来のお金に対する不安がありました。「個人のライフプランや資産形成についてもっと知りたい」「私と同じように不安を抱えている人の力になりたい」と考え、大学卒業後は就職先にメガバンクを選びました。
入行した銀行では、個人のお客様向けの営業を担当。お客様とお話ししながら信頼関係を築き、専門的な知識に基づいてお一人お一人のライフプランに沿った資産運用の提案をすることに、大きなやりがいを感じていました。お客様に会ってお話しするのも性に合っていて、とても楽しかったんです。ただその一方で、仕事は非常にハードでした。厳しい目標に追われ、毎日のように残業が続く日々。5年間、無我夢中で働きましたが、結婚を機にふと「出産しても、このペースで働き続けられるのかな」と、自身の働き方について考えるようになりました。
出産しても、自分らしく仕事ができる会社で働きたい。自分の子どもには、楽しんで仕事している親の背中を見せたい——そうした思いから、転職を決意。転職活動中に読んだ藤野さん(藤野英人代表取締役会長兼社長)の著書に、「給料は我慢料である、というのは思い込みだ」という一節があったのですが、それにとても共感したことを覚えています。
金融機関を中心に何社か面接を受けましたが、レオスの皆さんは、自分の業務や会社の方針について率直に活き活きと話す姿が印象的でした。面接で「資本市場を通じて社会に貢献する」という企業理念について質問すると、皆さん自分自身の言葉で熱く語ってくれるんです。皆が同じ目標に向かっている一方で、それを表現する言葉には一人ひとりの考え方やバックグラウンドの違いも感じられ、各々がとても個性的。そうしたカラフルな会社の雰囲気にも魅力を感じました。
ーー レオスに転職して変化したことはありますか
当時、社員を募集していたのは、投資信託の基準価額を算出して発表する「投信計理」を担う業務部という部署でした。募集要項には「未経験者歓迎」とあったのですが、一般的には経験者を採用することが多い部署です。それについて尋ねたところ、「専門的なスキルは入社してから磨いてもらえればいいと思っています。それよりも、会社にとって何が必要かを考えて『私はこれをやりたい』と発信できる人に来てほしいんです」という答えが返ってきました。その後も面接が進むたびに「あなたはどういう人ですか?」「何をやってみたいですか?」と聞かれ、「本当にこの会社では“やりたいこと”をやっていいんだ」と感じたんです。メガバンク時代には「何をやりたいか」を問われることはなかったので、それは衝撃的でした。
入社してからは、仕事への取り組み方が大きく変わりました。レオスでは、与えられた仕事をただこなすのではなく、自分で仕事をつくり出し、周囲を巻き込んで実現していくことが求められます。「やりたいことを見つけて発信し、得意なことをどんどん仕事に活かしていこう」という企業文化に触れて、面接で繰り返し「あなたがやりたいこと」を聞かれたのはこういうことだったのか、と改めて実感しました。
カルチャーショックを受けたのは「雑談」の文化です。前職では、1分1秒も無駄にせず、時間があればお客様に1本でも多く営業の電話をかけるべきだという雰囲気がありました。ランチタイムもお客様にご連絡したり、事務作業をしたりということが多かったので、「チームのメンバーや他部署の社員と気軽に雑談する」という経験がなかったんです。それがレオスに入社したら、業務中なのにコーヒーを飲みながらおしゃべりして笑っている人がいるんですよ。最初は本当に驚きました(笑)。でもしばらくすると、この「雑談タイム」が、他部署の社員と情報交換でき、部署を横断したコラボレーションや新企画が生まれたりもする貴重な時間なのだと気づきました。私自身、雑談の輪に入ることで、会社に早く馴染むことができたと思っています。
ーー レオス入社後はどのように働いていますか
メガバンク時代は、自分が販売している投信の中身について深いところまで理解できていないのではないかという不安がありました。ですからレオスで投信計理の業務を経験できたことで、ファンドの内容について深く理解ができたことは自信になりました。ただ、毎日の基準価額の算出など時間の制約がある中で確実性や正確性が求められる業務は「自分にはあまり向いていないかもしれない」と感じる面もあったんです。そこで上司にも相談し、2年後に営業本部へ異動しました。
実は異動直後のタイミングで妊娠が分かったので、そのことを上司に報告するときはとても緊張したんです。でも「良かったね、おめでとう!」と喜んでくれて、今後の働き方の相談もできて、ものすごくホッとしました。ちょうど新型コロナウイルス感染症が全国に広がり始めて、全社員がリモートワークとなった時期だったので、私も在宅での仕事からそのまま産休に入り、2020年11月に第一子を出産。育休を経て2021年の5月に職場復帰しました。
当初は子育てと仕事の両立が不安でしたが、復帰後はレオスの「コアタイムなしのスーパーフレックス制度」が大きな支えになっています。定められている月間総労働時間を満たせば、出退勤時間を自由に決められるんです。たとえば日中に子どもが体調不良になって保育園から呼び出しがあったとき、「仕事を中断して迎えに行き、病院で診察してもらおう」という判断を自分の裁量でできるんです。子どもが1歳になるまでは特に呼び出しが頻繁でしたが、この制度を活用してスムーズに乗り切ることができました。ワーキングマザーはもちろん、個人の働き方に合わせて柔軟な活用ができる最強の制度だと思います。現在は短時間勤務も利用しながら、1日あたり6時間を目途に自宅でリモートワークをしています。
ーー 現在はどんな業務を担当していますか
営業部で、ひふみ投信の直接販売の口座を保有するお客様に向けたセミナーの企画・運営をはじめ、オンラインセミナーのアーカイブ動画の編集・公開作業、お客様へのメール配信や公式LINEのお知らせ配信などを担当しています。自分で手を上げて企画した、つみたて投資を始めたお客様向けに1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年など節目となるタイミングでお送りする「ありがとうメール」は思い入れのある企画ですね。お客様の気持ちに寄り添いながら、資産形成のお手伝いができることを嬉しく思っています。
また、自分が親となって直面したのが、子どもの教育費やお金の教育をどうすればいいのか、ということ。ひふみの未成年口座「くるみ口座」のセミナーでも「どのようにお金のことを子どもに伝えていけばいいか迷っています」という声を多く聞きました。そこでレオス社員との「雑談タイム」中にひらめいたのが、子育て中の社員の教育費準備やお金の教育について紹介する企画シリーズです。
「未来が楽しみになる!子どもと考えるお金のこと」では、レオスで働く先輩ママ・パパ社員による座談会をオンラインセミナーとして配信。「未来が楽しみになる!副社長と社長の娘が語った『子どもとお金』(前編・後編)」では、湯浅さん(湯浅光裕代表取締役副社長)と藤野さんの娘さんである藤野菜々歩さんをゲストに、オンライン座談会を開催しました。ほかにも、「未来が楽しみになる!子どもの教育費のつみたて」というくるみ口座開設の体験レポートも公開するなど、新米ママの目線を活かした企画を手がけることができました。
こうした新しい仕事にチャレンジできたのも、周囲のあたたかいサポートがあってこそ。出産前と同じような働き方ができなくなったことで、自信を失った時期もあったのですが、上司が繰り返し「あなたの強みはこんなところにあるよ」と伝えてくれたことが励みになりました。
社会的には、産休・育休から復帰した女性社員が出産前に携わっていた仕事から外されたり、昇進・昇格から遠のいたりする「マミートラック」が問題になっています。でも、レオスではその点の不安は全くありませんでした。復帰してから毎週1回30分ほど上司とオンライン面談し、復帰後の働き方や担当業務について細かいところまですり合わせることができていたからです。昇格についても、「ここをクリアできたら来期は昇格できるよ」と親身なアドバイスをもらった結果、実現することができました。
ーー 今後どんなことにチャレンジしてみたいですか
今は、子育て世代や子どもたちに向けた企画にやりがいを感じています。自分と同じような立場のママやパパ、これから子どもを持ちたいと思っている若い世代に向けて、子育てや教育費の準備を楽しみながらできるコンテンツをつくって発信していくことが目標です。
子育てするようになって新たに得たのは「今の仕事は、子どもに誇りを持って説明できるのか」という視点。「ママが携わっている仕事は社会にとってこんなに役に立っているし、会社のみんなと力を合わせてお仕事できて毎日が楽しいよ」と、子どもに胸を張って言えるような働き方がしたいと思っています。
※所属・業務内容は、取材時点の情報です。