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結婚式の「価値vs費用」 リクシィ創業者 安藤が考える令和時代のウェディング

こんにちは、リクシィ広報の星野です。突然ですが、みなさん結婚式の価値と費用について考えたことはありますか?今回は、先日安藤がインタビューされた様子を紹介したいと思います。

これまでの結婚式に課題意識を持ち、「ネットとリアルで新しい価値を」・「結婚式であふれた世界を創る」の考えを持つリクシィ創業者 安藤に結婚式の”これまで”と”これから”について尋ねてみます。

【構成】
1.これまでの結婚式の在り方
2.結婚式の費用と価値
3.今後何をやりたいか
4.会社紹介/求人情報
5.まとめ


2度の上場経験者が語る「幸せとは何か?」

―これまでの経歴について教えてください。

安藤:はい。スタートがドリコムという会社になります。学生4人で立ち上げて、営業担当役員の立場で仕事を始めました。最初は受託会社でしたが、「Web2.0」というワードでブログやSNSが一気に広まりました。ドリコムはその領域のテクノロジー技術を持っていたので、多くの会社様から仕事をいただき伸びていきました。当時、僕の2つ上の社長が「最年少上場企業社長」としても有名になります。
その後、28歳のタイミングで結婚式に出席する機会が増えたこともあり、それまで何の興味もなかった結婚式について意識するようになりました。その時に「人の心に残り、その場にいる人全員が一緒に喜べて、死ぬ前に思い出しそう」な空間って結婚式にしかないのではと気づいてからはその魅力に惹かれていきました。これをやって死ぬのもありだなと思い、結婚式の会社に転職しようと思いました。入社当時は4会場を運営しており、業界の中でもこれからという感じでした。そこから、マザーズ上場と東証一部上場をします。店舗数も30店舗まで増えて、業界5位のシェアまで成長して、7年間の中で1番伸びた会社と言われるようになりました。

―2社で上場を経験されているのですね。

安藤:はい。その中で一定の結果を出したかなと思った時に、結婚式はとても素晴らしく価値が高いものなのに、業界として課題が山積みで、やらない人も珍しくない状態になっていました。

―なるほど。安藤さんは結婚式の思い出などありますか。



安藤:自分のイタリアでの結婚式です。向こうで挙げたときに、そこにいる様々な国の方ががお祝いしてくれる感覚になりました。ドレスやタキシードを着ていると結婚式だと分かるので、歩いているだけで皆がお祝いをしてくれます。

―そこにいる様々な国の方がお祝いしてくれるのは幸せですね。

安藤:さらに世の中でも「幸せとは何か?」という話題が盛り上がるようになり、自分でも考えてみた際に、無条件に人をお祝いできるコンテンツって凄いなと感じました。こういうことが世の中に溢れたら世界が幸せになると思う一方で、これをやらないことは社会的に大きな損失だとも考えました。
そして、この幸せを増やす活動をなぜやらないのか、何が課題なのかと紐解いてみた時に、結婚式の見え方が表面的であって本質的ではないことに気付きました。

―表面的で本質的ではないとはどういうことでしょうか。

安藤:本来、結婚式って自由にできるものなんです。しかし、それを知らない人が圧倒的に多い。キリスト教でもないのに神様に誓うこと、みんなの前でケーキカットして、全員の前で母への手紙を読む。私は大好きなんですが、結婚式と聞くと、そういう型に当てはまったパッケージ化されたものというイメージになっています。

―結婚式には順序や形式があるものだと思っていました。

安藤:そうなんです。順序や形式のある伝統的な結婚式もそれはそれで価値がありますし、実際当社のgensen weddingではクオリティの高い結婚式を支援するサービスでもあります。それがダメというわけでは全くないのですが、それならやる意味が無いという若い方々増えているのも事実で、もっと結婚式の自由がしっかり伝わるようなプラットフォームを作ることで、業界の進化や価値観の多様化に繋げたいと思って起業しました。


起こり始めている結婚式の変化・多様化

―ありがとうございます。これまで結婚式を挙げてきた世代とその子供たちの価値観について教えてください。

安藤:これまでの世代は、結婚式を挙げて当然の考え方があるなかで育ちました。親御さんが全てセッティングして仲人がいて、ホテルや金屏風の前で行う結婚式の時代です。そこから約20年後に、「自分たちで結婚式を考えよう」とゲストハウスやレストランで行うことが主流となりました。そこにオリジナリティー溢れる結婚式としてプランナーが付いて行う流れが現在の常識です。これは自分たちが祝ってもらうよりは、ゲストに「おもてなし」や「ありがとう」を伝えるためのものでした。ここが親御世代の価値観です。
しかし、昔に比べると料理や演出にこだわりがあるとは思いますが、5,6回参加すると「だいたい一緒じゃん」とゲストは感じてしまいます。
今の人たちは、「おもてなし」や「ありがとう」に対して、わざとらしい感覚を持っており、特別な時間ではありますが、どちらかというと自然に過ごしたいと考えているのではないでしょうか。しかし、フォーマットが決められているため、その部分に疑問を持つのが今の人たちの価値観だと思います。

―変化することが難しいのですね。

安藤:そうですね。ただミクロでみると徐々に変化している部分もあります。例えば、「クラウドファンディングで資金を集めて結婚式を挙げる」「廃校になった学校で結婚式を挙げる」「ドレスをメルカリで5万円で購入する」など、1つ1つの現象は小さいかもしれませんが、確実に変化は起きています。

結婚式の価値とは、人の”集い”

―安藤さんの考える結婚式の価値について教えてください。

安藤:「人生の共有ができる場面」に結婚式の価値を感じます。結婚式は人生で関わりが強い人たちが集まる場です。皆が集まる行事は「結婚式」と「葬式」だと言われますが、普段皆で集まる場面は少ないからこそ「集う」ことの価値を感じます。

―なるほど。

これは新郎新婦だけの価値ではありません。友人が職場での姿を知ることができたり、職場の人が家族での姿を知ることができたりと、その人と人生を過ごした人同士で話題にできることが結婚式の価値だと考えています。

―今後リクシィが取り組んでいきたいことを教えてください。

安藤:結婚式のハードルを良い意味で下げていきたいです。
結婚式をやらない理由は各家庭で色々あると思いますが、日本人はシャイな人が多いことが原因ではないかと考えています。自分たちのためというよりは、親御様やゲストのために結婚式の価値を見出して行うケースが多いと捉えています。
その着眼点を親御様やゲストだけでなく、自分の子供のために、家族としての意義や周りとの関わりの再確認という位置付けで行ってもらえるようにしていきたいです。

ネット×リアルで新しい価値を作る喜び・楽しさ

―ありがとうございます。リクシィで働くやりがいについて教えてください。

安藤:リクシィで働く人は、理念・ビジョン・ミッションに共感している人が多いです。組織としては、事業系と開発・デザイン系の人間に分かれるのですが、事業系の人たちは、ウェディング業界出身や結婚式への想いが強い人が多いので、リクシィの活動が課題解決に向かうと考えて仕事をしています。
開発・デザイン系は、どちらかというと世の中の負を改善するとか、新しいサービスを作るとか、お客様からの反応をダイレクトにもらうことができるので、そこにやりがいを感じることができると思います。

―リクシィではどんな人が働いていますか。

安藤氏:自立・自走ができ、自ら仕事を進められる人が多いです。我々も採用時に何が秀でているのかを見るようにはしているので、個性を活かしながらチームワークもできる人間が多いと思っています。スタートアップなので、会社で育てるよりは各々がやるべきこと、やりたいことを見出しながらもチームとして機能させていくようなスタイルの会社だと思ってもらえると。

―どんな人と一緒に働きたいですか。

安藤:機会を求めている人。基本的には募集ポジションですぐに活躍できるスキルを持つ人を採用時に見ています。しかし、スキルよりはビジョン、理念に共感して己に自信がありチャンスを求めている人が合うと思います。

―他に何か伝えたいこととかありますか。

安藤氏:ウェディング業界は面白いものだと再度お伝えしたいです。ウェディングはオールドビジネスだと思っていて、テクノロジーやインターネットとかけ離れている部分があります。なので、まだ注目されていないですが必要性はすごくあると考えています。例えば林業も注目されていないですけど必要性やGDPが高い。そういうのを変えていく価値ってみんなにとって凄くあると伝えたいです。「ネットとリアルで新しい価値を」とはそういうことなので理解してもらえると嬉しいです。

―なるほど。最後に一言お願いします!

安藤氏:ウェディングの仕事は面白いです!この業界に興味を持ってもらえると嬉しいです!

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