リビタの新卒採用|27卒プレエントリー | 株式会社リビタ
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リビタの新卒社員は、どのように就活期を過ごして、どんな悩みを抱えたのか、なぜリビタに入社したのか。25卒新卒社員より、それぞれの等身大の就活エピソードをお届けします。
就活に乗り遅れたと思っているあなたへ
始まりが遅い就活。悶々とする日々。
やってきたことに縛られていた。
理想の暮らしやまちの姿と関わり方が重なるかどうか
おわりに|立ち止まって、理想の姿を想像する
研究室にこもり、ひたすら研究や調査に明け暮れる日々。ゼミの後に飲み会に行く火曜日、友人とざっくばらんに話しながら輪読会をしていた木曜日、バーで働き常連さんやスタッフとワイワイ内輪話で盛り上がり終電を逃す金曜日。また、興味関心にしたがって学外活動に没頭し、休みが取れれば、趣味である国内外の「まちあるき」も欠かさず楽しんでいた。
そんなふうに、自分の心が高まる方向へがむしゃらに走り続けた学生生活も、残り1年を切ろうとしていたある日のことだった。
夕暮れ時の電車に乗っていると、同い年くらいの学生がリクルートスーツを着て、会社説明会でもらってきたであろう大量のパンフレットを抱えているのを見かけた。その瞬間、「何もしていない自分」に危機感を感じ、寒さが残る初春にもかかわらず、冷や汗がじわっと流れたことを今でも覚えている。
私の就職活動は、一般的な就活生に比べてかなり遅いタイミングで始まった。就活を始めた次の週には、”本年度の学生の半数以上が、一社以上の内定を獲得済み!”というニュースが流れてきた。
誰と競争しているわけでも、誰かから「就活大丈夫?」と聞かれているわけではないのに、なぜか親や大学、周囲の人から急かされている気がして、焦燥感に駆られた。次の日からは、就活サイトで途方もなく、興味関心がありそうな「業種・業務内容」にチェックを入れては、何百・何千と並ぶ企業の会社概要と説明会の案内を読み漁っては消すの繰り返し。
また、「都市計画・都市デザイン、まちづくりに携わりたい」という一心で、土木コンサルや不動産、住宅に携わる会社の説明会に行っても、どこも似たような業務内容に感じ、「自分は何をやりたかったのか」、「自分の将来の夢は何か」と自問自答し続け、家族や同期、先輩・後輩に同じ内容を聞かれても言葉が詰まる日々が続いた。そう、焦りがゆえにいろいろな企業を見ては、自分が何をしたかったかがわからなくなる「就活ゲシュタルト崩壊」に陥っていたのである。
▲ゼミ生と一緒にヨーロッパを周遊していた時の自分
ここまで腑に落ちる「やりたいこと」や「将来の夢」が思い浮かばなかったのは、おそらく自分の「過去の経験や属性に盲目になっていた」からだ。私が所属していた研究室は、「都市計画・都市デザイン」を専攻としており、この分野を専攻する人の多くは、都市計画コンサルティング会社や、土木・建築コンサルティング会社、大手デベロッパーに就職すると普段から聞いていた。
しかし、私は、「何気なく子どもから大人、ご老人、外国人が一つのエリアでお互いに助け合いが多い町」に暮らし、そうしたプレイヤーを育てるためのまちづくりに携わりたいと考えていた。この思いに至ったのは、学外で携わっていた施設の運営やコミュニティづくりの経験、また旅行先で訪れたゲストハウスやコミュニティ施設で、まちづくりに情熱を注ぐ人々との出会いだ。
一方で、「都市計画・都市デザインを学んでいるのだから、進むべき道は都市計画コンサルティングや土木・インフラ開発だ」と、無意識のうちに考えていた節がある。しかし、数十年にわたる大規模なプランを考える都市計画よりも、小さな空間から都市やまちの理想の姿を1つの不動産やスペースからトライアンドエラーで取り組む「まちづくり」や「不動産業」に興味関心が湧いた。
そんなとき、ふととある雑誌で、都市計画や都市デザインに対し、雑誌編集者の方が寄稿されていた一節を思い出した。
「誰かに決められた一つの未来(future)に国家単位で一斉に向かうのではなく、多元的ないくつもの未来(futures)の可能性をできるだけ多くの主体が描いていくことこそが、今、都市計画や都市デザイン、まちづくりに携わる人々の役割ではないかと思うのだ。」
この言葉をきっかけに、「都市やまちの未来像は一つではなく、複数の可能性が存在すること」を再確認できた。
特に、「大規模な新築ビル・マンション群を開発する未来が適切である地域もあれば、ご近所レベルでのコミュニティ醸成が求められる地域も確実に存在する」ことだと腑に落ちた。例えば、育った地域に里帰りした主婦が、子育てをしながら、ゲストハウスや工房を自ら運営している神戸市新長田エリアや、地域の伝統工芸家や林業事業者の知恵とUターン希望者や学生を組み合わせ、技術の継承と新たな産業の創出を行う京都市京北地域などがそれにあたる。そして、大規模なビル群を建てるようなコンサルティングだけではなく、リノベーションや不動産、さらには伝統工芸や教育など、直接「都市開発・まちづくり」と言っていなくとも、都市計画・都市デザインの重要な役割を担う業界・業種はたくさんあることに気づかされた。
その中で、2次募集のエントリー締め切り3日前に、「リノベーションを通し新たな不動産の常識を作り出すこと」に取り組むリビタを知った。
数ある業種・業界を見て、いくつかの企業を受けた後にリビタに決めたのは、私が考える「理想とする『まち』や『暮らし』の未来像」とリビタの目指すまち、暮らしのビジョンが一致していたからである。特に、リビタは、RSS(ReBITA Sustainability Standard)という価値観を掲げており、「小さな空間から都市やまちの理想な姿を1つの不動産やスペースからトライアンドエラーで取り組むようなまちを育てる」という私の目指すまちとの関わり方の理想像と合致していた。
そして、猛暑が続く8月のはじめに、私はリビタに入社することを決めた。
私が就活で陥った落とし穴は、自分の過去や所属に盲目になりすぎたことです。確かに、過去の経験や所属は、「自分が何をしたいのか」や「業種・業界の選択」において重要な指針を形作る手助けしてくれます。実際、私の現在の就職活動においても過去の経験や所属は大きな影響を与えてくれました。
しかし、就職活動を始めるのが遅かったこともあり、私はわかりやすい「過去・経験」に影響されすぎて、「自分が何をしたいのかを早く決めよう」としてしまった節があるのも事実です。また、都市計画・都市デザイン、まちづくりは、多種多様な人々が関わっているからこそ、「自分が何をしたいのか?」と答えを出すことが難しかったことも多々ありました。
そんな中で、私を救ってくれたのは、「自分が何をしたいのか」ではなく、
「自分だったらどんなまちだったら暮らしたいか?」
「どんなまちをつくってみたいか?育ててみたいか?」
「自分にとって、理想なまちの姿は?」
という、未来の自分やまちを想像してみる視点でした。
また、理想のまちや暮らしを実現するために、私には何ができるのかを考えることが、悶々とする就活ゲシュタルト崩壊を脱するカギとなりました。都市計画・都市デザイン、不動産、まちづくりに関わる人はもちろんのこと、他の業界を志す人にも、これらの問いかけは就職活動において有効だと感じています。あなたの興味関心がある分野やフィールドの未来やそこでのあなたがどのように活躍しているのかを言語化してみることで、「自分がしたいこと / やるべきこと」が少しずつ見えてくるのではないでしょうか。
この記事を読んでいるあなたの就職活動に幸多からんことを。
プロフィール|松本 安弘(まつもと やすひろ)
滋賀県出身。大学では政策学を都市計画・都市デザインの視点から学ぶ。研究や調査、食を通した場づくり・コミュニティづくりの経験などから、「ご近所さんレベルで、多世代・多属性が強く、お互いに依存し合えるまち」に暮らし、そこで活躍する人々を支える”場づくり”に興味関心があり、リビタに入社。
この記事を執筆した新入社員が登壇する「WEB座談会|25卒新入社員のホンネトーク」を以下日程にて実施します。入社後の生活や今のホンネ、また学生時代の就職活動についてなど、気になるあれこれを、座談会形式で聞いていきます。
ビデオ・音声はオフのご参加でOKです◎
ぜひ奮ってご参加ください。
◆実施日時
・2025/6/30(月)13:00-14:00|登壇者:大河内、根岸
・2025/7/31(金)12:30-13:30|登壇者:土井、松本