この記事は Rakuten Rakuma Advent Calendar 2022 の16日目の記事です。
はじめまして。今年5月にラクマのUX Strategy Teamにジョインしました、UXデザイナーのMegです。
今回は、入社直後から自主的に行っている「突撃1on1リレー」という活動について皆さんにお話ししたいと思います。
30人規模の企業から転職、組織全体を把握する難易度がかなり上がった。
私は前職で社員数30名規模のデザインコンサルティング企業に4年弱在籍し、クライアントと二人三脚でサービス開発やUXリサーチ、デザインを行っていました。
ラクマに転職してすぐに感じたのは、人が多いゆえのコミュニケーションの偏りや難しさです。
前職では、Slackを見たり同僚との雑談だけで「誰が何の担当なのか」「何が得意なのか」がある程度把握できていました。しかし、ラクマの社員数は前職の何倍もの規模。プロジェクトのキックオフ時に、「はじめまして」のコミュニケーションが続くことに不安を抱きました。認識合わせや目線合わせのため、関係性構築のために、毎プロジェクトで徹底的なチームビルディングを行う必要があると感じました。
チームビルディングは不可欠なものですし、組織図や役割はルールブックに記載はあります。しかしもっともっと現場寄りの具体的な内容を、より効率的・スピーディに理解したく、自主的に活動を始めました。それが「突撃1on1リレー」です。(ドヤ
「突撃1on1リレー」とは、何の繋がりもないのに、突然「はじめまして!ペーペーなんで話聞かせてください!!」とアタックするという怪しさ極まりない1on1です。今まで快く受け入れてくれた皆さん、本当にありがとうございます。
プロジェクトで一緒になる予定のメンバーに優先的に声をかけ、1on1を行い、そのメンバーに次話を聞いてみるとよいメンバーを紹介してもらう、というリレー形式で実施しています。
プロジェクトと並行しつつなので爆速とはいきませんが、入社半年時点でエンジニアやマーケターなど、15名以上にじっくり話を聞く機会をいただきました。1on1を経ると、ある程度お互いのことを知っていて関係性ができているので、スムーズにプロジェクトのキックオフが切れていると感じます。
ルールやナレッジには記載されていない、一人ひとりの仕事観。
突撃1on1リレーでは、主に以下を中心に話しています。
- プロジェクトでの役割と普段の仕事内容
- お互いがどんな役割を期待しているか
- 組織的な課題はどんなことがあるか
これにより、メンバーが過去にアサインされたプロジェクトの事例を元に説明してもらえるので、仕事内容だけではなく、過去プロジェクトの内容も把握できました。各部署の関係性も把握できるため、「こんな時はこの部署のこの人に聞く」という情報も蓄積できています。
一度繋がっておくことで、協働仲間が広がりますし、相手から声をかけてもらうこともありました。短期間で組織の構造を把握することにも繋がっています。新人の方で「この会社のことがまだ理解しきれていない、インプットが必要な情報が沢山あって何から手をつけたら良いかわからない」という悩みを抱えていたら、その悩み自体を色んな人にぶつけてみると良いと思います。優先順位や解決方法を一緒に考えてくれるかもしれません。
また、この活動を通して得た価値の一つが、一人ひとりのラクマや仕事に対する思いや考えを知ることができることです(もちろん雑談で盛り上がりすぎて終わる人もいます)。
どういった経歴を経て、仕事の中でどんなことを重要視しているのか。悩みは何で、どうやったら突破できると考えているか。組織としてどうなっていく必要があると考えているのか。人それぞれの仕事への向き合い方を知ることができ、自分自身のモチベーションを保つ材料になっています。
活動内容を組織へ還元
今後やりたいことは、活動を続けることはもちろん、話を聞いて得たことを組織へ還元することです。仕事内容や組織の課題についても言及しているので、声を集め整理しボトムアップで解決策を提案したり、新しい活動をスタートさせることもできると思っています。
実はラクマ内の突撃1on1リレーとほぼ同時期から、「グループ内でのラクマのポジション」を正確に把握したく、楽天内他サービスへの突撃1on1リレーも実施しています。他事業部の活動を参考にしたり、ナレッジ共有を今よりももっと積極的に行いたいと思っています。
まだまだ話を聞きたい人が沢山いるので、この記事を読んだラクマ及び楽天のメンバーは、声をかけても逃げないでいただけると嬉しいです(笑)