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SESから事業会社へ。エンジニアが語る「心から”良い”と思えるプロダクト」にこだわり抜ける魅力と面白さ

姫野 太郎/ソフトウェアエンジニア・プロダクトマネージャー(写真:右)

SESにてO2Oサービスの受託開発を経験。ソフトウェアエンジニアとして、大規模メールシステムの構築をはじめとした開発案件や、インフラの管理など、幅広い案件を手掛ける。関わったポジションも、テスター、エンジニア、進捗管理、スーパーバイザーと幅広い。2020年6月にクイックへ入社。社内向け業務システム関連のプロジェクトを中心に活躍中。


村上 一馬/ソフトウェアエンジニア(写真:左)

SESでシステムの運用保守や金融系システムの開発を経験。その後転職し、2社目の英会話サービス事業を扱う事業会社では、システム開発・運用・保守全般に携わった。2023年10月にクイックへ入社。クイックでは主に、社内向け業務システムのリプレースを担当。2024年4月からは、入社から約半年という速さでテックリードを任され、プロジェクトを推進している。


今回は、入社4年目のエンジニア・姫野と、入社半年のエンジニア・村上による、対談インタビューをお届けします。お二人の目線から、クイックの魅力を語ってもらいました。

これまでの経歴について

――まず、お二人の経歴について教えていただけますか?

姫野
社員数3000人規模のSESでソフトウェアエンジニアをしていました。大手ベンダーに出向して、インフラ構築からWebサービスのアプリケーション開発まで手掛けています。

エンジニアとしてコーディングを手掛ける案件もありましたが、大規模プロジェクトの進捗管理やスーパーバイザーなど、マネジメント系の経験も積んできました。

村上
SES、事業会社を経てクイックに入社しました。SESでは運用保守メインの案件や、金融系のシステム開発案件など、いろいろな現場を経験させてもらっています。私の場合、基本的にはエンジニアとして手を動かす側の業務を手掛けることが多かったですね。


転職のきっかけは?

――お二人が転職を考えたきっかけは何でしたか?

姫野
仕事のなかで「制約が多い」と感じたのがきっかけですね。SIerもSESも、クライアントありきの仕事なので、自分たちが良いと思えるものを作りたいという想いがあっても、実現するのが難しくて…。

それと、変なしがらみが無い環境で仕事をしたかったというのもあります。この仕事あるあるだと思うのですが、「出向先の企業の利益」と「自社の利益」の間で板挟みになるタイミングってありますよね? ユーザーにとってベストな提案をしたくても、利益を優先するためにユーザーを置いてきぼりにした提案をしなければならないことが引っかかっていて…。

村上
クライアントやユーザーのためになることを提案しても、自分の評価には繋がりにくい」みたいな視点のモヤモヤもありますよね…。

以前勤めていた会社でも、その辺りで悩んでいた人が転職していったイメージがあります。尊敬していた人も辞めていって、焦燥感を覚えることもありました。

姫野
あと、これは会社の規模の問題もあるかもしれないのですが、意思決定の経路が複雑なことも気になっていました。承認者が多かったり、単純に時間がかかったり。提案してから実行するまでのハードルが高いから、余計提案しにくい環境になってしまっていたんです。

村上
特にSESで提案するときのハードルは高いですよね。それこそ、クライアントと自社の板挟みになりやすいですし。ユーザーのことを思えば、本当は自分が良いと思ったものをストレートに提案していきたいところなんですけど。

転職活動中のクイックの印象は?

――転職活動では、どのような切り口で転職先を探していましたか?

姫野
私の場合は、まず事業内容で転職先を絞り込んでいった感じです。人の幸せであったり、誰かの人生をよりよいものにする手助けをしたいという想いがあったので、人材業界やO2Oビジネスを展開している企業を探していました。

それと、これまでは「納品してそこで業務が完結する」ような働き方だったので、継続的にサービスに関われる会社かどうかという点も意識して選んでいましたね。

村上
私も同じくです。「作り上げたものに、継続して関われるか」という点を重視して、事業会社を中心に転職先を探していました。

プロダクトを通して人の役に立ちたいという想いがあったので、関わる人にいい影響を与えられるサービスを展開しているかどうかという点も注目していましたね。


――その中でも、クイックに入社したいと思ったのはなぜでしょうか?

姫野
やりたいことができる環境だ、と納得できたからですね。

求人を見ていると、「誰かの人生をよりよいものにしていくプロダクトを生み出しています」「数多くのプロダクトにテックリードの立場でチャレンジできます」といったことをアピールしている企業は意外と多いんです。ただ、それが本当かどうかは入社しないとわからないことも多い。

そんな中、クイックがなぜ納得できたかというと、自分たちが抱えている課題を話してくれたからだと思うんですよね。「確かに、そういった課題・背景があるなら、こういう人が必要になるよね」と。

村上
カジュアル面談の時点で課題を正直に伝えてくれたのは印象的でしたよね。

「いまのクイックは、事業拡大に向けて開発基盤を整えているところ。新しいプロダクトもコンスタントに出していきたいからこそ、技術者を外から招いている」といった形で、課題もビジョンも伝えてもらえて。私が入社したタイミングだと、特に「事業を広げるために、現在リーダー層が兼任している案件を任せられる人がほしい」という理由も明確にありました。

こうした背景を知れたからこそ「実際こういう状況なら、主体的にプロダクトに関わってPDCAを回していける」イメージも持てましたし、「今後のビジョンを踏まえると、プロダクトに関わる機会も多いだろう」と納得できました。

姫野
実際、村上さんは入社半年でテックリードとしてプロジェクトを牽引していますよね。事業拡大のタイミングなので、今後もこういったポジションの募集は多いと思います。

上場企業の資本力があるからこそ「チャレンジ」ができる

姫野
もう一つ決め手になった要素として、上場企業でベンチャーのようなチャレンジができるという点もありました。

正直なところ、フットワークの軽い働き方や、企画からコーディングまで一人で手掛けたりといった業務をするだけであれば、ベンチャー企業の方ができる可能性が高いと思います。一方で、ベンチャーには「先行きの不透明さ」などのリスクがあることも否めません。

村上
ベンチャー企業だと、外的要因によってビジネスモデルを変更せざるを得ず、業務が変わってしまうこともありますしね。

姫野
上場企業で働くメリットって「事業基盤がしっかりしている」部分も大きいと思うんですよ。安定的に事業に投資してくれるからこそ、安心して今の仕事にも打ち込める気がしていて。

それにクイックの場合、上場企業ならではの安定した事業基盤があって、それでいて「売り上げ1000億円の達成」という目標へ向けて事業拡大しているフェーズだから、新規開発のようなチャレンジングな業務も多い。上場企業の基盤とベンチャーの勢いのいいとこ取りとも言える環境は、刺さる人も多いのではと思います。

村上
社員のパフォーマンスを上げるために、IT環境への投資を惜しみなくしてくれるという部分も、クイックの魅力ですよね。投資するだけの資本があるのはもちろんですけど、ITへの投資に対する経営層の理解がある点も大きいです。

そもそも社長直轄で「Web事業企画開発本部」というIT関連の部署を設けている時点で力の入れ具合が伝わりますし、すごくミニマムな例だと「デュアルモニターを全員に用意してくれている」点からも環境づくりにしっかり投資しているなという印象を覚える人はいると思います。会社によっては、コストカットを理由に上役が認めてくれないことも多いので。

姫野
小さなことかもしれませんが、実際に働く側としては、あるのと無いのとでは生産性が大きく変わってきますよね。その辺りの事情を理解してくれて、トータルで考えて合理的な選択をしてくれる会社だと思います。

入社して感じた魅力は?

――入社してみて、あらためて感じた魅力はありますか?

姫野
やはり大きいのは、前職ではできなかったことにチャレンジできる点ですね。先ほど「転職を考えたきっかけ」で例にあげたように、自分が良いと思える仕事を、フットワーク軽く行えている実感があります。

たとえば、業務改善ひとつとってもフットワークは軽いです。「改良したほうがいい」と感じたら、システム開発のフローから開発に使用するツールや言語まで、2~3ヶ月ごとに見直しています。

以前の環境だと、クライアントへの申請が煩雑だったり、予算管理の関係で上から変更を止められたりして、こういった見直しはできていませんでしたね。

クイックでは「ユーザーに良いものを届けるため」という方向さえ間違っていなければ、柔軟にやりたいことにチャレンジさせてもらえます。とにかく変化に対して柔軟な風土があるので、自分発信で色々提案させてもらえるやりがいがあることは確かです。

村上
すぐ行動に移せる点は確かに魅力ですよね。

社内の調整が早いという点以外にも、開発のフットワークが軽い点も特色かなと思います。毎月1回は何かしらリリースしていますし、その裏で大きめの案件も動かしていたりしますよね。

私達エンジニアって、開発することで「価値」を生むというよりも、ユーザーに使って価値を感じてもらって初めて「価値」を生み出せると思うんです。だから、こうして新しいプロダクトをどんどんリリースして、反応を確認できる環境は理想的だと思っています。

姫野
仕事を任せてもらえるスピード感も早いですよね。

村上
ありがたいことに、この4月からテックリードを任せていただけることになりました。入社して半年なので、これまでの経験から考えると、スピード感が段違いだと感じましたね。上長に伝えてすぐに希望が叶ったので驚いています。

姫野
クイックの今の組織だと、ある程度経験がある方であれば、仕事を任せてもらえるスピードは早いと思います。私も、入社2ヶ月目で中長期の案件を担当していましたしね。

仕事の任せ方も、マイクロマネジメントして進めるというよりは、個人の考えを尊重するスタイルなのがいいですね。目標・目的とずれていなければ、各々が良いと思ったものを作らせてもらえるのは本当にありがたいと思っています。

村上
意思決定の早さや柔軟な対応など、アジャイル開発の良さも感じやすい環境ですよね。

姫野
フットワークの軽さも、自分なりに考え抜く面白さも、「最低限の部分は担保したうえで、任せられるものは任せる」という風土があるからこそ実現できていると感じています。

クイックに向いているエンジニアは?

――最後に、お二人が考える「クイックに向いているエンジニア」について教えてください。

姫野
大前提として「同じ志を持てる人」ですね。クイックにいるメンバーは、エンジニアも、プランナーも、デザイナーも、みんな「ユーザーの満足に繋がることは何か」を考え抜ける人ばかりです。同じ方向を向いているからこそ建設的な衝突もできているので、ぜひその一員になってもらえると嬉しいです。

村上
技術的な面でいえば「自分の現在地を理解して、技術力の幅を広げられる人」が向いていると思います。

クイックが目指すことを実現するためには、これまでご自身が培ってきた技術力だけでは足りない場面も出てくるはずです。そんな状況に直面したときに、解決手段として提案できる「技術力の幅」を広げておくことは必要不可欠だな…と、自分自身も感じています。

姫野
既に武器となる技術を持っている方ほど「自分の武器を活かして活躍する」ことが目的化しやすいので、注意が必要ですよね。

村上
学ぶことは多いかもしれませんが、それは自分ができることが増えていくことの裏返しだと思うんです。たとえば、転職前のSESでの経験が実装メインでも、要件定義といった上流部分まで活躍のフィールドを広げていける職場ですから。

「ユーザーが満足することを考え抜く」というクイックの風土に共感できる人にとって、ここでの仕事は「しがらみなく、自分が心から“良い”と思えるプロダクトにこだわり抜ける」環境だと思います。同じ想いを胸に、ユーザーのために一緒にチャレンジしていく仲間が増えると嬉しいですね。


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