河西 真依/サービスプランナー・リードプランナー(写真:右)
新卒でクイックに入社後、メディアのデザインリニューアル、新規オウンドメディアの立ち上げ等のプロジェクトで、企画からリリースまでを経験。現在は「看護roo!転職」のリードプランナーとして、サービスデザイン・事業設計、企画・計画立案、企画の具体化・仕組化を担当している。
細田 高敬/ソフトウェアエンジニア・テックリード(写真:左)
大手ゲーム会社で10年以上にわたりプログラマーとして勤務。オンラインゲームアプリをはじめ、複数のゲームタイトルでテックリードとして開発・運営に携わる。2021年にクイックへ入社し、現在は「看護roo!転職」のテックリードを担当。データベースの大規模整備など、重要プロジェクトをリードしたことが評価され、社内賞も受賞している。
この記事では、プロジェクトにおける職種間の関わり方の例として、「リードプランナー×テックリード」のケースを対談形式でお届けします。
今回インタビューしたのは、「看護roo!転職」プロジェクトを担当しているリードプランナーの河西と、テックリードの細田。それぞれの役割範囲や、お互いの関係性、クイックならではの魅力や特徴を感じ取っていただけると嬉しいです。
現在担当しているプロジェクトについて教えてください
河西
私も細田さんも、クイックが運営している転職サービス「看護roo!転職」のサイト開発・運用プロジェクトを担当しています。
「看護roo!」のターゲットは、看護学生や若手看護師です。彼らに向けて、看護知識などの実用的な情報やライフスタイル系の記事を提供するメディアであったり、転職のサポートを行うサイトを運営しています。メディアの方は現在、月間2,000万PV超の日本最大級のメディアに成長していますね。
私達が担当している「看護roo!転職」は、後者の転職サイトです。開発のフェーズとしては、転職サイトとして基本的な機能は既に揃っており、現在はユーザーにさらなる価値を提供するためのサービス・機能を追加するフェーズに差し掛かっています。
――どのくらいの頻度で新サービス・機能をリリースされているんでしょうか?
細田
施策の効果を最大化するために、スプリントの期間を2週間に設定して、常に何らかの開発案件を走らせています。UIの改善であったり、ランディングページの制作であったり。
市場の状況は常に変化しているので、リリース後のユーザーの反応を見て改善することが不可欠です。市場の変化に対する柔軟さと、制作における品質担保のバランスなどをみて、このプロジェクトでは2週間を一区切りに設定しています。
また、短期スパンの案件とは別に、大きめの新機能の追加や、UI/UX改修などサイト全体に影響する施策など、中長期的な施策も行っています。そちらはプロジェクト内でミニプロジェクトを立てて、並行して進めていますね。
プロジェクト内での、二人の関わり方は?
――河西さんはリードプランナー、細田さんはテックリードとしてプロジェクトにアサインされていますが、
お二人の業務範囲であったり、どこで連携を取っているのかをお聞きしてもいいでしょうか?
河西
リードプランナーとテックリードは、プロジェクトを進めるうえで結構並走する部分が多いですね。
大きな違いとしては、リードプランナーが最上流の「要求」部分から関与しているのに対して、テックリードは「要件」の部分からが業務範囲になる点でしょうか。
リードプランナーの業務としてまず大きなところは、「要求」の部分でPO(プロダクトオーナー)と事業の方向性や目的をすり合わせ、それを実現するための施策やサービスを考える点ですね。
テックリードやデザイナーを交えて施策・サービスを具体化したら、市場納期を考慮してスケジュールを策定し、リリースまでの進捗管理を行っていきます。適宜、他のプロジェクトの状況を把握してリリースの優先度を決めたり、人員の調整を行ったりといったフロントの調整役を担うイメージです。
設計や実装など、製作工程の管理はテックリードである細田さんの力を借りつつ進めて、リリース後には期待した効果が出ているか検証を行い、次の打ち手に繋げています。
――テックリードはいかがでしょうか?
細田
説明があったように、テックリードの業務範囲は要件決めの部分から実際の製作・リリースに関わる部分全般というイメージです。プランナーとの棲み分けとしては、技術的な部分を具体化する役割を担っている形ですね。
たとえば最初のフェーズである「要件」部分では、ある程度実現したいことの青写真をプランナーに描いてもらって、技術的に可能なのか・どういった手段で実現していくかの意見出しを、リードデザイナーたちと協力して行っています。
要件や仕様が固まったら、工数見積やスケジュール策定、人員の割り振りなど「施策をどう実現していくか」の部分はこちらで詰めていきます。製作・テスト・リリースの進捗管理も同じくテックリードが担当していますね。
――クイックならではの業務もありますか?
細田
一般的なテックリードの業務と異なる点は多くないのですが「施策を一緒に考える」という点は特徴的かもしれません。
河西
何を作るのか、結構抽象的な段階で相談してるよね。それぞれの業務範囲は決まっているものの「これを作って欲しい」みたいに決め打ちで依頼することは少なくて。
「こういうことがユーザーや市場から求められている。じゃあ、どうする?」くらいの段階から、壁打ちの相手をしてもらっている感覚です。
細田
ふわっとした相談から始まって「じゃあ、こういうサービスや機能を提供したら?」「システム的に、こういったものもできそう」といった提案を通じて具体化していく感じですね。お互いの持てる知見を出し合って詰めていく面白さは、クイックならではだと思います。
河西さんの場合、技術的な部分の理解も深いので、専門的な提案をしてもその場で理解して「じゃあ、こういうのは?」とキャッチボールができるのもありがたいです。
クイックの魅力は「職種間の上下関係が無い」こと
――細田さんは中途入社ですが、クイックの魅力はどこにあると感じますか?
細田
砕けた会話もできるフランクな社風など、色々な良さがあるのですが、一番はやはり「フラットな関係性」だと思います。
エンジニアだと経験しがちな、上から下に「これでお願いします」と一方的に仕事を投げられるようなことがクイックには無くて。しっかり議論の場がありますし、そこでは依頼する側・される側の職種間で上下関係もなく、同じ目線で意見を言い合えるんです。
「共通の目的を達成するために、それぞれの専門知識を発揮していく」というスタンスが全員に根付いているので、立場を尊重して建設的な話ができるんですよね。
河西
お互いに頼った方がいいものができると思ってるからね。そんなに珍しいのかな?
細田
エンジニア視点だと、そういう会社って珍しいと思いますよ。発注者とのしがらみで悩んでいる人も多いですし。
実際、転職するときには「上下関係や派閥もあるのかな…」って構えてましたけど、一切なくて安心しましたね。異なる部署・職種の人が集まる会議でも、お互いに「ユーザーのために、という共通の目的を叶えるために必要な存在」とリスペクトしあっているような印象を受けています。
――プランナーから見て、魅力を感じる点はどうでしょうか?
河西
リードプランナー目線だと、プロジェクトのメンバーがそれぞれの専門分野を軸に有機的に動いた結果、自分だけでは辿り着けなかった価値を生み出せる点が魅力ですね。
たとえば、施策を詰めたくて相談するときも「この人に相談すれば、的確なコメントを返してくれそう」「この人にお任せした方が、いいものが仕上がりそう」と考えて相談するんですけど、どの人も率直に自分の考えを伝えてくれて。
いいものをユーザーへ届けるために、必要なことは遠慮なく伝えてくれるので、いつも助けてもらっていますし、頼りにしています。
「目的思考」だから、本質的な仕事ができる
細田
あと感じたのは、依頼や相談の際に目的をしっかりと伝えてくれるのも、この組織の魅力ですね。
エンジニアも人ですから、ただ作業として依頼を受けるより、目的まで伝えてほしいと考えている人は多い気がします。「これはたしかにあった方が便利だ」とか「これは個人的にも実現したい!!」とか納得できた方が提案にも繋がりますし。
クイックの場合「上が決めたからやってくれ」という一方的なやりとりではなくて、リードプランナーをはじめ、プロジェクトに関わる人がしっかり「サービスを通して、ユーザーにどんな価値を提供したいのか」を語ってくれるので、ユーザーへの想いの強さや熱量がこちらにも伝わってくるんですよね。
周りに熱量を伝えるの、特に河西さんは得意だと思います。
河西
そうなのかな?
でも確かにこの仕事って、そもそものプランニングの段階で自分が目的やユーザーに共感していないと良いものは作れないと思っています。常にユーザーのことを考えているからこそ、自然とアイデアも浮かぶものですし。
細田
要件定義の部分でも、目指すところがはっきりしているからこそ技術的な提案ができていると思います。一緒に作り上げている実感もあることで、「この要望を満たすものを絶対に具現化してみせる」という想いもより一層強くなっている気がしますね。
あと、少し話がそれてしまうのですが、本来の目的に立ち返って納期を柔軟に調整してくれる点も魅力だと感じています。
よくある「上がやれと言ったから変えられない」という頭ごなしの決定ではなく、エンジニア側の事情を把握したうえで「戦略上必要なので、段階的にリリースしよう」といったジャッジをしてくれるので。こういった部分で融通がきくのは、現場側としてはとてもありがたいです。
河西
「納期までに機能をフルでリリースする」ことが目的ではなく「市場が求める納期までに、求められている機能をリリースする」が目的ですからね。戦略上問題がない範囲なら、スケジュールは柔軟に再調整するようにしています。
こういった調整ができるのは、全社的に理解があることはもちろん、自社サービスかつ全て内製しているという環境の良さでもありますね。
クイックで「やりがい」を感じる瞬間は?
――お二人はどんなタイミングで「やりがい」を感じますか?
河西
リードプランナーとしては、抽象度の高いところから施策・サービスを具体化して、リリースするまでのプランニングすべてを任せてくれる環境は、やりがいが大きいと感じています。もちろん、それを実現できるのは、自分にはない強みを持っている、頼れる人たちが隣にいてくれるおかげなんですけど。
あと、関わる人がみんな「本当にユーザーに勧められるものを作ろう」という想いを持っている環境で働けているのも嬉しいですね。
「ユーザーのためにどうしたい、どうしたらいい」という想いや答えを持っている人たちと議論を重ねて、サービスを形にしていくプロセスが楽しいです。
細田
私も同じです。抽象的だった施策やサービスの種を、知見を持ち寄って具体化するプロセスは楽しいですし、やりがいを感じます。やりたいことも、やるべきことも多いぶん、常に走り続けているような状態なので大変ではありますけど…(笑)
「看護roo!転職」の場合、インパクトが大きい事業ですし、これからまだまだ新しいことができる環境なので、夢が広がる点も嬉しいですね。やりきったときの達成感は間違いなく大きいと思います。
――「このコンビならではの良さ」みたいなものもありますか?
細田
お互いに足りないところを補い合えることでしょうか。河西さんは広い視点でいろいろ気づいてくれるんですよね。観点の漏れであったり、事業とのズレであったり。
河西
逆に細田さんは、抽象的な想いを汲み取って形にしてくれますね。技術的な面は特に。たとえば、ほかのプロジェクトとも連携しないと実現できない機能があったのですが、そこに気づいて進めてくれたり。いつも助けてもらっています。
細田
そうやって喜んでもらえるのが嬉しいですよね。リリースのたびに「神様!!」みたいな感じで目を輝かせて喜んでくれますし。エンジニアの技術って、本質的には何かを実現するための「手段」なので、実現したいことを持っている人の相棒として力を発揮できるなら、技術者冥利に尽きると思いますね。
どんな人がクイックに向いている?
――最後に、クイックのリードプランナー、テックリードに向いている人について教えてください。
河西
リードプランナーに向いているのは、事業やサービスを通じてやりたいこと・目指すこと・実現したいことを自分事化できる人ですね。共感するだけではなく、そこから行動に移していくには必要なことなので。
自分が預かったプロジェクトをどうしていきたいか、自分なりの考えを持ったうえで、「どう実現していくか」を周りと相談して決めていける人なら、きっと活躍できると思います。
細田
テックリードの場合、「抽象度の高いものを、自分の知識を活用して具体化していくこと」にワクワクできる人が向いていると思います。極端ですが「エンジニアだからプログラミングしかやらない」と線引きするタイプの人だと、業務内容にミスマッチを感じるかもしれません。
あとは「実現したいことに合わせて、技術を選択できる」逆算思考の人もいいですね。今までに習得した技術にとらわれずに、常に新しい技術も取り入れながらベストな手段を提示していくことを楽しめるなら、活躍いただけると思います。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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