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ジョブディスクリプションと言いたいだけ?

個人経営の飲食店やリフォーム店などで店先に求人募集が掲示されているのをよく見かけます。当社も含め中小、零細の企業は採用に一苦労していることここ数年です。時給もそれなりに高くなってきています。経営者の苦労がしのばれます。そんな中、応募資格のようなものが一言、二言記載されてあります。

「ガッツのある人歓迎」「コミュニケーションができる人歓迎」…言わでものこと書くことで求人内容の魅力が一段下がっているような気がしてなりません。余談ながらあるところでは「女性3名、男性2名募集」などとも書かれていました。女性を多めに書いておけば男女の内訳を書いても良いのでしょうか?

最近では「ジョブディスクリプション(職務記述書)」というものが主流になりつつあります。どのような人材を求めるか、の前に担当する仕事の業務範囲や必要なスキル、資格、難易度など、その他所属する部署や一定のレベルに到達するための研修内容まで記載されているものもあります。求職者はこの内容を読んで自分にできそうかどうかを判断してその企業へ応募します。

ガッツやコミュニケーションスキルの有無を人に問うのではなく、仕事の性質や業務範囲を詳しく記載することでそれらのスキルや特性がどのように生かされるのかを伝える必要があり求職者に「この仕事はコミュニケーションスキルが必要だな」と気づかせる方法です。

個人経営者の求人手法は直線的でシンプルにそういう人を集めたいのでそれはそれで間違っていないのですがジョブディスクリプションの考え方を取り入れることで採用後の適性、定着につながったり、その後の評価基準にもなるという優れものです。ジョブ型雇用の導入が増えつつある中、このような採用手法が個人商店のオーナーさんにも広く普及し採用促進につながれば良いなと思います。私たち人材ビジネス会社や求人広告の企業などはそのようなことに関わる使命感を多少ながら感じています。

決してジョブディスクリプション、ジョブディスクリプションと言いたいだけではありません。でもまだ言葉に発すると50%の確率で噛みます。

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