Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』はチャンネル登録者数260万人を達成。同作品の楽曲『人間E判定』は再生回数500万回を突破しました。また、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
さらに、ゲームスタジオ「Plott Games」としてゲーム分野にも参入し、2025年春に『ドズル社』のスマホゲーム『ゴゴゴゴーストランド | ドズル社ランドを取り戻せ!』をリリースしました。
そんなPlottでは、現在「IP革命」をスローガンにIPを起点としてビジネス領域を拡大しており、新しい仲間を積極採用中です。
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今回は、マーチャンダイジング(以下、MD)ラインでプロデューサーを務めるぽっぽに、PlottにおけるMDラインの特徴やMDラインがどのような業務をしているのか紹介していただきます!
「体験」を設計する、自社IPを持つ「PlottのMD」の特徴とは
ぽっぽ:PlottのMD業務は、現在Plottが保有する作品の商品の企画・展開を中心に行っています。
一般的に、MDというと、「商品の企画から製造、販売までを担う仕事」というイメージを持たれる方が多いと思います。
特にエンタメ業界では、アニメ放映やイベントに合わせたグッズ展開が代表的な例です。
ただ、PlottのMDラインではそうした「商品を作って売る」こと以上に、「ファンがキャラクターや作品世界と出会う体験」をどのように設計するかに重きを置いています。
成果物がどのような商品かに関わらず、私たちが手がけているのは、その販売に至るまでのコンセプト設計、作品世界とのつながりの構築、ファンに届く導線の演出など、いわば「作品体験そのもののプロデュース」です。
たとえば、キャラを魅力的に見せるために作品本編の演出に関わったり、周年イベントを盛り上げるストーリー設計に協力したり、ファンの層や反応を分析し、プロモーション戦略を提案したり…というように、作品をMD目線で総合的にプロデュースしていきます。つまり、PlottのMDはあくまで「体験の設計」を軸に、IPの二次展開をリードしていく仕事です。
実際に企画から商品が完成するまで
ここからは、実際にグッズができるまでのMD業務の例としてコンビニプリントブロマイドを取り上げ、商品ができるまでのおおまかな流れについて説明します。
コンビニプリントブロマイドとは、コンビニエンスストアに設置されているマルチコピー機にて購入・印刷ができるブロマイドのことです。Plottでは、自社の作品のキャラクターのブロマイドを制作してます。
大きく「企画」→「制作」→「告知」→「分析」という順番で制作が進んでいきます。
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■企画
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まず、企画を考えるために、各作品の担当チームのメンバーなどとキックオフミーティングを行います。ミーティングはざっくばらんに話し合い、直近の好評だった動画や人気が出ているキャラクター、また市場の動向などを共有し、作品の現状や今後の展望を把握します。また、お互いが考えていることも共有し、ブロマイドの販売時期やイラスト内容の検討、また各作品と連動した動きができるかどうかを把握することも主な目的となります。
キックオフミーティングで話し合ったことをもとに、大まかな制作スケジュールを考え、ブロマイドの実施概要を企画書にまとめていきます。この企画書の制作を通じて、制作物の全貌(枚数や対象とするキャラクター)、また告知時期や告知方法を決定し、MDチームや作品の担当チームと共有し、把握できるようにしていきます。
■制作
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企画書が完成したら、マネージャーによる企画書のチェック・修正を経た後、実際に制作を開始します。このフェーズでは、外部のイラストレーターさん・デザイナーさんや、内部の作品担当チームとの密なコミュニケーションと連携が重要となります。
まずは、企画書を元に、イラストレーターさんやデザイナーさんに依頼するための定義書を作成します。キャラクターのラインナップ、衣装、表情、シチュエーションなどを、細部に至るまで決定し、定義書に落とし込んでいきます。
企画書が完成したら、イラストレーターさん・デザイナーさんに定義書を元にイラスト・デザインの依頼をします。スケジュールや進め方などをしっかりすり合わせて、スムーズにやり取りができるように準備することを心がけています。
イラストやデザインのラフや清書を頂いたら、IPチーム側と協力して監修を行っていきます!色味に問題がないか、文字やデザインに間違いがないか、切れてはいけないところが切れていないか、などの確認を行います!
■告知
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コンビニプリントブロマイドの作品を作るだけでなく、告知方法の決定や、その告知を行うための準備も行うのがPlottのMDチームです。
いつ、どのような内容で告知するか、どのような演出を施すか、そのために必要な物は何か、などを定義し、作品を担当するチームに告知動画の脚本の制作を依頼したり、Plottのクリエイティブ室に動画制作を依頼したりします。
作品の世界観を壊さないように、どのタイミングで、どのような内容のものを出していくか、時系列に沿って決めていきます。
■分析
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販売開始後には、公開された告知の動画やSNSの投稿などの視聴・表示回数や販売の状況などのモニタリング・分析を行い、必要に応じて追加の施策をリアルタイムで実施していきます。
ユーザー反応は定量と定性の2面で見ています。
定量評価は、毎週の販売状況を見て、告知内容や演出がファンに刺さったか、どのキャラクターが人気だったかを見ています。一方、定性評価は、告知動画を含む動画のコメントや、コミュニティ投稿、Xのつぶやきなど、すべてに目を通すようにしています。
この反応をもとに、すぐに打てる手立てはないか、次回に生かすためにはどうしたらいいかなどをタイムリーに情報をアップデートしつつ、販売終了まで調整していきます。
販売期間が終了したら、担当企画の振り返り資料を作成します。実際の数値情報のほかに、担当者の所感やファンの方から頂いた反応などの情報も記載します!
完成した振り返り資料は関係者で共有し、次回施策に向けたすり合わせを行います。
以上が、コンビニプリントブロマイドの制作の流れとなります!
最後に、PlottのMDラインの今後の展望について、MDラインプロデューサーのぽっぽに聞いてみました!
ぽっぽ:PlottのMDは、ただのMDチームにとどまらない「盛り上げ隊」だと思っています。単にグッズを企画して販売するだけではなく、「作品が盛り上がるには、ファンの気持ちがアガるにはどうしたらいいか?」を考えながら、二次展開を考えていくチームです。今後も、より作品に夢中になれるような二次展開を続けていくので、MDを通じて作品を盛り上げたい方をお持ちしています!