Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』『全力回避フラグちゃん!』はチャンネル登録者数200万人を突破。『テイコウペンギン』は2022年にテレビアニメ化され、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
YouTubeの累計チャンネル登録者数は1,000万人、月間再生回数5億回を突破しました。また、webtoon(※)事業にも参入し、新作webtoon『小さな皇子を拾ったら溺愛されました』LINEマンガ新着カテゴリ(総合)第1位を獲得。様々なジャンルで次世代ヒットIPの創出に取り組んでいます。
※webtoonは、NAVER WEBTOON Ltd.の登録商標です。
Plottは今、SNSや音楽、グッズ、webtoonなどを組み合わせた「メディアミックスIP」の創出に注力しています。2024年8月にはショートアニメ事業部メディアミックスラインを新設しました。
今回は同部署で活躍するプロデューサーのまっきーにインタビュー。入社のきっかけや仕事のやりがい、IPづくりでのこだわりなどを聞きました。
ショートアニメ事業部
牧野純也(まきの・じゅんや)
社内ニックネーム:まっきー
幼少期からテレビや漫画に親しみ、エンタメへの興味を育む。大学では金融について学ぶも、幼少期から好きだったテレビ番組の制作会社へ。2020年1月、Plottに転職。YouTubeアニメ制作に携わった後、2024年8月に新設されたメディアミックスチームのプロデューサーに就任。好きな漫画は『テニスの王子様』『SLAM DUNK』『HUNTER×HUNTER』などの王道作品。
新卒入社の会社で挫折。エンタメへの熱量に魅せられPlottへ
── まず、エンタメ業界に興味を持ったきっかけを教えてください。
幼少期からテレビや漫画、お笑いを見るのが好きでした。ただ、大学ではエンタメと無縁の金融について学んでいて。就職活動のとき、周りは金融業界を志望する人ばかりでした。
そんななか「熱量を持って取り組める仕事は何だろう」と自分を見つめ直し、子どもの頃から好きだったエンタメ業界を志望することにしたんです。
新卒では、テレビ番組の制作会社に入社しました。
ハードな環境に対する覚悟はしていたものの、理想としていた仕事ができる日が来るのはずっと先だと思うと、気が遠くなる感覚があって。
YouTubeで誰でもエンタメを創れる時代のなか、「思い描いていたエンタメの仕事をするのに、もっと近道があるのでは?」と考えるようになりました。
── Plottとの出会いを教えてください。
Plottで働いていた学生時代の親友に紹介してもらいました。
思考や価値観、エンタメの趣味も似ている親友からPlottで楽しく働いている話を聞いて。
「もしかしたら自分に合うかも」と感じ、まずは話だけでも聞きに行こうと思いました。
── 入社の決め手は何でしたか?
代表の奥野と話したときに「この人と一緒に働きたい」と強く感じたことです。
奥野から「SNSをはじめとする新しいプラットフォームから、大ヒットIPが生まれる時代が来る」と熱く語られて。
既存の枠にとらわれない新時代のIPを創出することへの熱量の高さも感じ、入社を決めました。
「新時代のヒット作品を生み出す」メディアミックスプロジェクトとは?
── 「メディアミックスプロジェクト」とは、どんな組織ですか?
1つのIPをコンテンツやイベント、グッズなどの多様な形で、あらゆるメディアに展開していくプロジェクトです。
経験豊富なメンバーで、これまでにない大規模なコンテンツの創出を目指しています。
── プロデューサーとして、どんな役割を担っていますか?
新規IPの企画からリリースまで、すべてのプロセスを統括しています。
業務の割合としては、予算やキャスティングなど企画全体の枠組みを考えることが多いですね。
── 1つのメディアミックスIPプロジェクトの情報を公開するまでに、どれくらいの時間がかかるのでしょう?
直近のプロジェクトでは、約半年かけて準備をしてきました。
そして、とくにリアルタイムでファンの方々の反応が見えるSNS向けコンテンツ単位では、時間をかけ過ぎずにリリースし、ファンの方々の声を反映させていくのが主流です。
そのため、スピードを重視しながらコンテンツ制作を進めています。まだ組織の新設から間もないですが、制作が開始している企画もあるんですよ。
── 仕事でやりがいを感じるのはどんな瞬間ですか?
組織の立ち上げから間もないため、リリースの達成感を味わえるのは数カ月先です。ただ、すでに日々の仕事のなかで、多くのやりがいを感じています。
例えば、キャスティングです。企画とマッチする作風のイラストレーターさんを見つけたときは、「どうか、引き受けてください...!」と祈りながらDMを送っていて。
よいお返事をいただけたときは、喜びがこみ上げてきますね。
また、実際に制作いただいた成果物を見て、想像以上の仕上がりだったときは、胸がいっぱいになりますね。
── 逆に、大変だと感じるポイントはありますか?
まだ社内に前例がなく、「こう進めればよい」という正解がないことです。
異動前はYouTubeのコンテンツ制作を担当してきたので、YouTube上での経験値はあります。
ただ、YouTubeでできることは、YouTubeでやればよくて。今は「メディアミックスだからこそできるIP展開」を、試行錯誤しながら見いだしています。
「再生数だけじゃない」熱狂を生むエンタメづくりに不可欠なマインド
── プレッシャーを乗り越えるため、意識していることはありますか?
目先のことだけではなく、10年後の景色を想像しながら仕事をしています。
仮に失敗があったとしても、10年後も自分のキャリアは続きますし、失敗から学べることも多くあります。
一喜一憂し過ぎることなく、全力で打席に立ち続けることが大切ではないでしょうか。
── まっきーさんの長期的な視点は、どう身に付けたのですか?
入社半年のタイミングで参加した経営合宿の影響が大きいと思います。当時、担当していたYouTubeチャンネルの再生数が伸び悩んでいて…...。
動画をアップするたびに再生数の増減を見て、一喜一憂していました。100万回単位で再生数が落ちたときは、かなりへこみましたね。
そんな時、経営合宿に参加して。役員メンバーたちが目先の再生数ではなく、「いつまでに何本のヒットIPをつくり、どのように展開していくか」という二歩も三歩も先を見ていることに衝撃を受けました。
役員メンバーの考え方に触れてからは「彼らならこう考えるだろう」と、プロジェクトを俯瞰する習慣が身に付いたと思います。
── ファンの方々から即座に反応を得やすい仕事だからこそ、長期的な視点を持つカルチャーが根付いているのですね。
Plottには失敗を責める人はいなくて、むしろ挑戦を肯定する雰囲気があります。だからこそ、臆することなく全力で挑戦できるのかな、と。
例えば、YouTubeコンテンツでは、過去に再生数が伸びた企画をベースに新たな企画をつくることもよくあります。
一方でファンの方々に楽しんでもらい続けるためには、今まで扱っていないタイプの企画に挑戦することも重要です。
そんな時、Plottには失敗を恐れて踏みとどまる人はいません。むしろファンに飽きられてしまわないよう積極的に挑戦するカルチャーが根付いています。
── メディアミックスIPづくりでの、まっきーさんの挑戦は何ですか?
「ファンが熱狂するヒット作品をつくる」ことがメディアミックスIPに携わる私のチャレンジです。
具体的に言うと、企画をわかりやすくベタな見所のあるものにすると、ファンは増える一方で熱狂は生まれにくくなります。
もちろんビジネスとしてIPをつくる以上、多くの人に受け入れられる企画力も重要です。
ただ、多くの人に届きつつも、一人ひとりのファンが熱狂できるコンテンツをつくる。この両立が、メディアミックスIPのプロデューサーの難しさであり、やりがいです。
必要なのは熱量と面白さ。Plottが求める次世代エンタメ人材像
── Plottでの働き方はどうですか?エンタメの仕事は、多忙と思われがちですが。
私たちのチームにはフレックス制度があるので、一人ひとりが自分のペースで仕事をしています。
ただ、企画や作品づくりは、こだわろうと思えばいくらでも時間をかけられるので、没頭して作業しているメンバーもいます。また、良い作品をつくるためには、関係者の密なコミュニケーションが欠かせないため、基本的にはオフィスに集まって議論することが多いです。
── 新たな組織で、今後どんな人と一緒に働きたいですか?
まずは、野心を持っている人です。目先の数字ではなく、次の『ONE PIECE』を生み出すくらいの熱量で動ける人と一緒に働きたいと思います。
また、個人ではなくチームで作品づくりや成果にコミットしたい人も大歓迎です。
「作品をヒットさせたい」という目標に向かって、チームで動ける方と一緒に仕事ができたら嬉しいですね。
あとは、面白い人でしょうか(笑)。
── 面白い人なんですね!具体的には?
マニアックな趣味があったり、他人から「ちょっと変わってるな」と思われることが多いような人ですね。爆笑必至のギャグを持っている必要はなくて。
── 今のPlottには、どんなメンバーが多いでしょうか?
前職でテレビやアニメ、ゲーム、YouTubeなどに携わっていたエンタメ業界出身者が多くいます。ただ、必ずしもエンタメ業界での経験が必須ではなくて。
サークルで演劇をやっていた、同人誌を作っていたなど、プライベートで作品づくりをしたことがある方も活躍できる環境です。大切なのは「面白いものをつくりたい」という熱量だと思います。
── webtoonやメディアミックスIPなど、続々と新規事業を開拓する今のPlottで働く魅力を教えてください。
さまざまな新規プロジェクトが立ち上がっている一方、組織はまだまだ拡大している途中です。
つまり入社してすぐの方にも、クリエイティブの最前線に携われるチャンスがあるわけです。
私のように自ら打席に立ってチャンスを掴みながら成長したい方には、ぴったりのタイミングだと思います。
── 最後に、Plottの仕事に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします!
私はPlottに入社したことで、人生における大きな後悔を、成長のエネルギーにできました。
実は新卒で入社した制作会社を辞めてからPlottに入社するまで、フリーターだった期間があって。
大学の同期たちがキャリアを前進させていくなか、「自分は時間を無駄にして、一体何しているんだろう」と落ち込んだり、Plott入社後も当時の生活を後悔したりしていました。
ただ、フリーターの期間に漫画やテレビで大量のコンテンツに触れていて。今では当時見たコンテンツが、企画づくりでの引き出しになっているんです。
ぜひ挫折や失敗を糧に、エンタメ業界で新たなチャレンジをしたい方は、一度お話しさせてほしいと思います。