Plott(プロット)は、IPコンテンツの企画から制作、ビジネス展開までを一気通貫で手掛けるスタートアップです。
『混血のカレコレ』『全力回避フラグちゃん!』はチャンネル登録者数200万人を突破。『テイコウペンギン』は2022年にテレビアニメ化され、『私立パラの丸高校』はKADOKAWAグループ運営の「次にくるマンガ大賞2024」Webマンガ部門にてU-NEXT賞を受賞しました。
YouTubeの累計チャンネル登録者数は1,000万人、月間再生回数5億回を突破しました。また、webtoon事業(※)にも参入し、次世代ヒットIPの創出にも取り組んでいます。
※webtoonは、NAVER WEBTOON Ltd.の登録商標です。
今回はショートアニメ事業部第2ラインでショートアニメ『テイコウペンギン』のプロデューサーを務めるカノア(中村浩人)にインタビュー。
学生時代からYouTuberとして活動し、入社半年でプロデューサー就任や新人賞受賞を経験した彼に、仕事やキャリアで意識していることを聞きました。
プロフィール
ショートアニメ事業部第2ライン
中村 浩人(なかむら ひろと)
社内ニックネーム:カノア
大学2年の夏にYouTubeチャンネルを開設し、ゲーム実況者としての活動をスタート。2023年7月にPlottに入社。『テイコウペンギン』のプロデューサーを務める。メンバーの育成にも注力し、売上や再生回数の記録を塗り替えるなどの活躍を見せる。
「会社のイメージを変えてくれた」YouTuberからPlottへ
── Plott入社前は、実況系YouTuberとして活動していたんですよね?
大学2年の夏に高校時代からの友人とゲーム実況チャンネルを開設し、企画から撮影、編集まで2人で行っていました。
YouTubeを始めたきっかけは、知人がオフラインイベントの舞台に立ち活躍している姿を見て、「自分も同じ舞台に立ちたい」と思ったからです。
毎日投稿に挑戦し、5年間で1,760本の動画を投稿。チャンネル登録者数は16万人を超えました。
YouTube活動を本格的に始動してから1年後には目標としていたオフラインイベントで、100人規模の会場を満席にできました。
── YouTubeが順調ななか、なぜ就職を考え始めたのですか?
オフラインイベント開催の目標を達成し、モチベーションの維持が難しくなって......。
コロナ禍でライバルが増え、再生数やチャンネル登録者数が伸び悩んだタイミングで、今後のキャリアを考えるようになりました。
大学の同期が新卒1〜2年目で頑張っている姿を見ていたこともあり、自分も一度社会に出てみようかなと。
個人では成し得なかった大きなことも、会社やチームであれば実現できるかもしれない。そんな期待もあり、就職活動を始めました。
── 就職活動はどのような軸で進めましたか?
エンタメ業界を軸に、スキルや経験が活かせるYouTube関連の仕事を探しました。
エンタメ業界を志望した理由は、YouTuber時代から「1人でも多くの人を笑顔にしたい」という想いがあったからです。
幼少期からまわりの人の感情に敏感で。周囲が悲しい雰囲気のときは自分もつられて落ち込む性格だったので、せめて手の届く範囲の人だけでも笑顔にしたいと思っていました。
── 数あるエンタメ企業の中からPlottを選んだ理由を教えてください。
私がゲーム実況を始めたのとほぼ同時期にPlottのショートアニメ『テイコウペンギン』のYouTubeチャンネルが開設されて。ジャンルは異なりましたが、よく観ていました。
そんなPlottがショートアニメのプロデューサーを募集していたので、YouTuberの経験を活かして、より多くの人を笑顔にできるかも、と興味を持ちました。
── Plottで面接を受けたときの第一印象はどうでしたか?
面接はとてもフランクな雰囲気でした。「会社」に堅苦しいイメージを抱いていましたが、むしろ居心地が良かったことを覚えています。
Plottの選考フローで特に印象的だったのが、オフィス見学で目の当たりにしたメンバーの生き生きと働く姿です。
好きなアニメの話やボードゲームをしている姿も見て、会社のイメージが180°変わって。「Plottなら楽しく働ける」と確信し、入社を決意しました。
登録者166万人、人気IPを創るプロデューサーの使命
── 入社わずか半年で『テイコウペンギン』のプロデューサーに抜擢。Plottでトップ3に入る人気IPを任されたときはどう感じましたか?
正直、プレッシャーは感じました。多くのファンがいるIPを背負う責任や、自分に務まるのかという不安もありました。
一方で、いつも隣に前任のプロデューサーがいて、すぐに相談できる安心感もあって。
「前任者が心置きなく次のチャレンジに踏み出せるよう頑張ろう」と、気持ちを強く持って日々業務に取り組んでいましたね。
── 現在の業務内容を教えてください。
ディレクターから動画の企画やテーマを提案してもらい、「多くの方に観てもらえるか?」「ターゲット層に響く内容か?」などの観点から、動画のクオリティを担保するのが主な役割です。
ディレクターの3人は入社数カ月の若手メンバーですが、いずれは彼らにプロデューサーとして活躍してほしいと思っていて。
『テイコウペンギン』を自分が離れても愛され続けるIPにするため、後輩の育成やメンタリングも重要な役割だと考えています。
── プロデューサーとしてのミッションは何でしょうか?
再生数を担保しながらも、『テイコウペンギン』に新たな変化を起こすことです。
ショートアニメの最前線を走ってきたIPだからこそYouTubeだけでなく、TikTokやInstagramなど、あらゆる媒体で見ない日はない作品に育てたいと思います。
── チームビルディングで意識していることはありますか?
各メンバーと週に一度、30分~1時間の1on1を行っています。業務の進捗確認だけでなく、困りごとや悩みがないかも聞いて、フランクなコミュニケーションの場をつくることを意識しています。
また、毎朝チーム全員で30分ほどのミーティングを行い、情報共有や細かなフォローアップも実施。より良いコンテンツ制作のため、メンバーが安心して業務に集中できる環境づくりに務めています。
人気IPを背負う苦悩と、それを越える喜び
── プロデューサー就任後、『テイコウペンギン』の売上や再生数といった記録を塗り替えましたよね。こだわったポイントを教えてください。
記録更新のポイントは2つあり、1つ目はショート動画の分析です。それまでショート動画はPlottとしても未開拓な部分が多く、どのような動画が視聴されるのかというデータも不足していました。
そこで過去のショート動画を分析し、視聴されやすい企画や構成の共通点を模索。
視聴者にハマるフォーマットを見つけるために仮説・検証を繰り返し、徐々にアップデートを重ねることで多くの方に視聴していただけました。
2つ目は動画制作に時間をかけられる体制づくりです。クオリティの高い動画を制作しつつ毎日のPDCAを回すためには、どうしても時間がかかります。
そこで制作体制を見直し、外部パートナーとの契約内容や予算なども含め、時間をかけて丁寧に動画制作に取り組める環境を整えました。
1週間やひと月単位の視点では体制を変えることは難しく、プロデューサーには中長期的な視点で物事を捉えることが求められると気づかされた取り組みでしたね。
── 多くの選択を委ねられているプロデューサーの仕事は、やりがいを感じる瞬間も多いのではないでしょうか?
自分が中心となって制作した動画が多くの方に視聴され、ポジティブな評価を受けることから大きな達成感を得られます。
『テイコウペンギン』を自分の手でさらに成長させていきたいという気持ちが、日々のモチベーションにつながっています。
『テイコウペンギン』を自分事として捉えらえるのも、裁量の大きさがあるからこそ。自分が担当しているという実感が強くあるので、いっそう責任感と愛情を持って業務に取り組めていると感じます。
まわりのメンバーから『テイコウペンギン』=「カノア」だと認識してもらえているのもうれしいですね。
── 反対に、大変なことや課題はありますか?
こだわり始めたらきりがないのが動画制作なので、業務が属人化しやすいことですね。
「良いもの」を目指すといくらでもできることはあるので、時間をかけすぎてしまって、気づいたら深夜になっていたことも。
私としては楽しみながら働いていたとしても、決してサステナブルな働き方ではありませんよね。
動画のクオリティの担保は重要ですが、ほかのメンバーにも無理を強いるわけにはいかないので、今後は自分がいなくてもスムーズに業務が回るよう、業務フローの整備やマニュアル化にも力を入れていきたいと考えています。
『テイコウペンギン』の舞台はブラック企業ですが、Plottはブラック企業ではないことは強調しておきたいです(笑)。
次の100万人IPコンテンツ創出を目指して
── Plottで活躍できるのはどのような人材だと感じますか?
自分の好きなことを明確に持っている、オタク気質なメンバーが活躍している印象があります。さらに言えば、それを自分の枠だけにおさめず、他者に熱量高く語れること。
業務以外でもメンバーと積極的にコミュニケーションを取ろうとしている人は、Plottで楽しそうに働いていると思います。「なぜそのコンテンツがおもしろいのか」「どんなところを好きだと感じたのか」を、深掘りして言葉にできる方は強いですよね。
── 今、Plottで働く魅力は何でしょうか?
「次の100万人IPのプロデューサーは君だ!」と言えるような、チャレンジできる環境があることでしょうか。
若手への裁量権がますます大きくなっていると感じているので、楽しいことを突き詰めたい、自らアクションを起こしたい人にはぴったりだと思います。
私のようにこれまでは個人で取り組んできたものの、会社やチームで大きな目標を達成したいという方にぜひ応募してほしいですね。
── カノアさんの今後の目標を教えてください。
『テイコウペンギン』を安心して誰かに託せるようになったら、次はゼロからYouTube登録者数100万人を超える人気コンテンツの創出にチャレンジしたいと思っています。
だからこそ、まずは『テイコウペンギン』を誰が担当しても愛され続ける状態にまで成長させたいです。
── 最後に新たなキャリアに一歩踏み出そうとしている人へメッセージをお願いします。
Plottは好きなものを追求し、それを世の中に届けるためにこだわり切れる人が輝く会社です。
多くのファンを抱えるIPを担うプレッシャーもありますが、その分うれしい反響が直接自分の元に届く、やりがいと楽しさもひとしおです。
困ったときには頼れる優しい先輩方もいるので、まずは「やりたい」という気持ちを大切にPlottに飛び込んでほしいと思います。