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「テックリードは旗振り役であり、しんがり役。みんなを導き支える存在でありたい」リードエンジニア関さん・荒瀬さんインタビュー

「テクノロジーをすべての人が使える世界に」をビジョンに掲げるペライチは、ホームページ制作ツールだけでなく、予約機能や決済機能などを含めたトータルサポートサービスを提供することで、個人事業主や中小企業を始めとするユーザー様のビジネス成長を支援しています。

今回はペライチの開発をリードしているエンジニア2人に、ペライチでの業務やテックリードの役割について話を聞きました。

関 徹也(せき・てつや)/開発部CRMチーム テックリードエンジニア 
※所属は取材当時。現在はH&Mチームに所属
大学卒業後、独学でWeb制作スキルを学び受託の制作会社に入社。約6年Webデザイナーとして従事した後、フリーランスとして独立。ペライチには2016年から業務委託で開発に携わり、2021年に正社員として入社。フロントエンドのテックリードエンジニアとして、所属チームのみならず、開発部全体の技術力向上を担う。新潟県在住。

荒瀬 亮太(あらせ・りょうた)/開発部H&Mチーム テックリードエンジニア
大学卒業後、新卒でソーシャルゲーム制作会社にWebデザイナーとして入社。Flashによるアニメーション作成を担当後、ソーシャルゲームのフロントエンド開発に携わる。その後、大手制作会社へ転職しフリーランスへ。ペライチには2021年2月にフロントエンドのテックリードエンジニアとして入社。チームの垣根を超えて、幅広い開発案件に関わる。石川県在住。

-まずはお二人がフロントエンドエンジニアになった背景を教えてください

関:
大学卒業後、ホームページを制作するWebデザイナーとして入社しました。当時、国内にはまだフロントエンドエンジニアという概念はなく、Webデザイナーやコーダーが出始めた頃でしたね。働く中で、デザインよりもコーディングやプログラミングの方が合っているなと思うようになり、徐々にデザイナーからエンジニアに移行しました。

ペライチに業務委託として関わり始めたのは2016年。当時のペライチは開発リソースが少なく、僕はデザイナーチームに所属しながら、エンジニアリング業務を多くこなしていました。たまにWebデザインを作ることもありましたし、マークアップしてコーディングして、UI作って開発もして...という感じで幅広くやっていましたね。懐かしいです(笑)。

次第にペライチでもバックエンドエンジニア・フロントエンドエンジニアが増えてきて、僕も開発部に異動して明確に「フロントエンドエンジニア」を名乗るようになりました。

荒瀬:
僕は新卒でソ―シャルゲ―ムを作っている会社にデザイナーとして入社しました。当時、アニメーションやゲームを作れるFlashというソフトウェアでゲーム制作をしていました。途中、FlashからHTMLへ切り替えることになった際にCSSとjavascriptを使って移行させた経験から、業務内容自体がFlashアニメーターからUIデザイン・フロントエンド開発へ変わっていきました。

ページデザインやコーディングから、プロトタイプやモック制作、そして実装へと移り変わる中で、自分がやりたいこと・求められることがフロントエンド領域だったことから、フロントエンドに舵を切って、気づいたら今に至っています(笑)。

-なるほど、お二人ともWebデザイナーからスタートされたのですね。それぞれ、ペライチに入社したきっかけも伺えますか?

荒瀬:
求人媒体でのスカウトがペライチと出会ったきっかけです。その後、面談や選考を通じて会った役員や社員の人柄、社風や開発スタンスに惹かれ、「この人たちと一緒に働きたい!」と思い、すぐに入社を決めました。

関さんは既に業務委託としてペライチで働いていました。スキルもあって、長くペライチを見てきて内部がわかる先輩がいるという安心感も決め手の一つでしたね。

関:
僕はサービスローンチ後しばらくしてから業務委託としてペライチに関わっていて、ありがたいことに定期的に声をかけてもらっていました。その中で、自分のライフスタイルの変化や他の仕事との兼ね合いなど、様々なタイミングが上手く合ったことから、2021年に正社員としての入社を決めました。

-お二人の今の業務内容を教えてください。

関:
開発部は基本的に機能ごとにチームが分かれることが多く、各チームによって進め方や業務内容が異なります。1チームは4〜6人体制で、僕はCRM(顧客管理)機能を開発するチームに所属しています。

このチームは、エンジニア歴10年以上のエンジニアと、中堅どころ、そして若手という、層の厚さが特徴です。若手メンバーが複数名いるので、テックリードとして彼らの技術的な成長をサポートする役目も担っています。


荒瀬:
僕はペライチの編集画面を開発・改修するチームにいます。ペライチはもう成熟しているプロダクトなんでしょ?と言われることもありますが、まだまだです。もっと使いやすくしたい、もっとこの機能を広げたい、この技術課題をクリアしたいなど、やりたいことや課題は山積みです。

中でも僕は新しい技術を試すなど、たくさんのトライ&エラーを通じて、様々な技術課題に対してペライチ流の正解を見つけていく取り組みを、先頭で旗を振ってやっているイメージですね。


関:
テックリードエンジニアは所属チームの開発を牽引するだけでなく、開発部全体の技術力向上への貢献も重要です。例えば、チーム業務とは関係のないレガシーコードのリファクタ・リアーキテクチャの戦術や設計、初期実装を担当することもあれば、チーム外のメンバーとのペアプログラミングやコードレビュー、技術的な相談にのる機会もあります。

-ペライチにおけるテックリードエンジニアの役割とは?

関:
僕はテック側から事業をグロースさせる『攻め』と、保守・運用面からプロダクトを牽引する『守り』の側面があると考えています。


荒瀬:
僕も関さんと同意見です。目的地に向かって推し進めつつ、軌道修正が必要なときは技術課題の解決を先導します。最終的な技術責任も持つので、長い目で見て可用性の高い設計になるよう、細かく調整するような下支えも担います。


関:
例えば殿(しんがり)を務めるイメージでしょうか。最後尾で全体を見通して保守運用なども行います。先頭に立つテックリードは、新しい技術を試したりトライ&エラーを繰り返しながら、旗振り役として前に進めていきます。

一方、他のエンジニアが安心して歩を進められるよう、調整や足固め、フォローをする。そのためには、時には大胆な方針転換や開発にストップをかけるなど、最後尾で守る役割も必要です。

-攻めと守り、両面を持つのですね。お二人はそれぞれどちらをメインに動いていますか?

関:
今は僕は守りを担当することが多いですね。みんなが安心して開発できるように、これまでの経験を活かして土台固めや改善を行っています。Web業界は変化が早く、10年前と今とではやっていることが全く変わる一方、泥くさいというか、地味なことも多くコツコツ進めることは変わらないかなと。自分はその経験と、ものづくりへのこだわりから「変化に対応しながらも、納得いくまでやり切る」「手堅く固めつつ、攻めるポイントでは攻めに行く」ところは守りに向いているのかもしません。

荒瀬:
僕は攻めの開発を担当することが多いです。知らないこと、やったことがないことへのトライはあまり苦にならないタイプなので、「トライ&エラーが当たり前」という感覚なのかもしれません。

ただ、関さんと同じところもあって、僕もやっぱり思考錯誤をする中で「自分が納得したい」という気持ちは大きいです。納得するまで粘り続ける。だからこそトライ&エラーができるのかもしれません。


関:
テックリードと一口に言っても担当は様々ですよね。荒瀬さんみたいに先陣を切ったり僕みたいに後ろから支えたり。他にも急に空いた穴を柔軟に埋めたり、後進の教育に注力することもあります。

ペライチのテックリードにはいろんな役割ができる人たちが集まっています。プロダクト開発を円滑に進めるには?を常に考えて、状況を見ながら必要なパートに入り、技術的な判断が求められます。

-お互いに「相手のここがすごい」と思うところはありますか?

関:
荒瀬さんは特にモダンな技術に対しての学習意欲とキャッチアップのスキルはペライチでもトップクラスだと思っています。担当領域外の作業でも物怖じせずに、責任をもってやり遂げてくれるので安心感があります。丁寧な仕事ぶりはもちろんのこと、荒瀬さんの遂行力と大胆さは、他メンバーの良いお手本になっていると思います。

荒瀬:
関さんはフロントエンド領域はもちろん、ペライチの開発全体を導いてくれる存在です。創業間もない頃から関わっていることもあり、ペライチについて分からないことがあれば関さんに相談するというエンジニアも多くいます。知識の幅広さ、深さは本当に頼りになることばかりです。人柄も魅力的で、相談事にはとても親身になってくれますし、自分では思い至らないような気付きを与えてくれるコーチのような存在でもあります。

(写真)関さん 

-ところで二人とも遠方にお住まいですね。働きやすさはどうでしょうか?

荒瀬:
ペライチ入社時は東京に住んでいたのですが、妻の仕事の都合で金沢に引っ越しました。入社時からリモートワーク中心ではありましたが、関東から完全に離れると決まった時は、ペライチを辞めないといけないかな、金沢からリモートなんて許されるのかな、と不安がありました。しかし、会社もエンジニアのみんなも快く送り出してくれましたし、実際金沢にいても大きな違いはなく、今のところ不便を感じるどころか、快適に生活できています。

関:
僕はフリーランスから正社員になるタイミングで、新潟に移りました。それまでは東京にいて、メンバーとの関係性も出来ていたので、あまり不安はありませんでした。


荒瀬:
社内のコミュニケーションが多いのも、不安を感じずに働けているポイントかもしれません。例えば、午前中はオンラインでの会議に出て、午後はハドル(Slackの通話機能)をつないでペアプログラミングをして、といった具合です。気軽にハドルで話しながら開発してるので、距離の遠さや孤独を感じることはありません。

-今の業務でのやりがいはどんなところですか?

関:
チャレンジできる機会が多いところですね。自分の頭で考えて切り拓いていけますし、節々に成長が感じられる点はやりがいに繋がっています。フリーランス時代も積極的なスタンスは大切にしていたので、当時から根本は変わっていませんが、社員になったことで以前とは違った成長ができていると感じます。より俯瞰して見られるようになったり、メンバー育成に直接携わる機会も増え、縦に深い成長から横の広さが出てきたと感じます。

荒瀬:
日々やっていることは例えると、積み木を少し高くしてみたり、整えたり、取り除いたり、一気に壊したり…。こんなふうに「自分たちのプロダクトを自分たちの手で開発している」と実感できる点にとてもやりがいを感じますね。事業会社であり、開発の裁量を現場に渡してくれるからこそ様々なチャレンジができる。また、一緒に働くエンジニア同士でリスペクトし合う関係性も、開発の進めやすさややりがいに繋がっていると感じます。

-今後はどんなキャリアを積んでいきたいですか?

関:
いちエンジニアとしてプロダクトを牽引し、他のエンジニアの見本となる振る舞いを続けていきたいです。変化が早い業界・職種なので、やれる事、やるべき事はその都度変わっていきますが、スタンスは変えずにいたいですね。また、自分自身が興味を持てる仕事を作り続けていきたいと思っています。

荒瀬:
僕はこれからも開発に集中できるポジションで、様々なトライをし続けたいですね。ゆくゆく自分が先頭を走れなくなったときに、安心してタスキを渡せるような環境も作っていきたいですし、他のエンジニアを導いていけるような人になりたいとも思っています。

-ペライチのテックリードはどんな人に向いてますか?

関:
色々な役割があるのであまり限定することも無いとは思いますが、自ら困難や挑戦的な計画を遂行していきたい人、技術力を上げたい人、プロダクトに拘りたい人、ユーザーへの貢献を肌で感じ取りたい人、は特に向いていると思います。

荒瀬:
違和感に気づいて、自分から声を上げられる人ですね。また自分の意見にも相手の意見にも、素直でいられることも重要だと思っています。わからないことはわからないと言う、必要な時は自らヘルプが出せる。なかなか言い出しにくいこともあるかもしれませんが、ペライチには共感力が高く寄り添ってくれる人が多いので、できない・わからないというのも受け止めてくれますよ。一緒に悩んで解決していける人は向いていると思います。


(写真)荒瀬さん 

-最後にこれを読んでいる方にメッセージをお願いします!

関:
僕はフリーランス時代の経験と比較してみても、ペライチはお互いに尊重しながら一緒に切磋琢磨していける環境だと感じます。ユーザーと近い距離で、エンジニアが裁量を持ちながら、一体感を持って作り上げていける。これはペライチの魅力ですね。

ペライチはリリースから約8年半が経ちました。さらに大きなサービスになっていくためには、技術的な負債を解消したり、大きくなりすぎた構造を切り分けて細分化(=モダナイゼーション化)するようなテコ入れも並行する必要があります。

まだまだいろんな経験やチャレンジができる環境です。いい人間関係の中でチームで開発をして、自分もプロダクトも成長させていきたいという人にはオススメです。


荒瀬:
「何を言っても大丈夫」「困ったときはお互い様」という考えが根付いている環境だからこそ、今後も「もっとよくするためには?」という視点でリサーチやトライ、ディスカッションを重ねていきたいですね。何事にも前向きに考えられる人と一緒に働きたいです。

-関さん、荒瀬さん、ありがとうございました!

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