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【通信流通事業開発部 PMインタビュー】困難を切り開き、進化し続ける。大手通信系企業のアジャイル開発導入の裏側

こんにちは、パクテラ・テクノロジー・ジャパン(以下、パクテラ)の採用担当です。

パクテラは、グローバルで4万名を超える社員が在籍するグローバルITファームの日本法人です。保険や製造業、自動車や医療機器メーカー、通信業など様々な業界に、ビジネス/ITコンサルティング、ソリューション、アウトソーシングサービスを提供しています。 

今回は、通信流通事業開発部でプロジェクトマネージャーとして活躍する劉 虎男(りゅう  とらお)さんのインタビューをお送りします。現在担当する大手通信系クライアントのプロジェクトの詳細について伺いました。

ぜひ、最後までご覧ください!

大手通信系クライアントの営業活動をDX化する、統合ポータルソリューションを開発

―― パクテラでのキャリアについて教えてください

2020年に入社し、最初は通信流通事業部において、通信会社のIT決済や認証系のシステム開発のプロジェクトリーダーを2年ほど担当しました。

2022年より、現在の大手通信系クライアント向けの開発プロジェクトが立ち上がり、以来プロジェクトマネージャーを務めています。

―― 大手通信系クライアントのプロジェクトの概要を教えてください

大手通信系クライアントの営業工数を削減し、DX化を推進するための「統合ポータルソリューション」の開発プロジェクトを担当しています。営業担当を介してペーパーで行われていた業務を、ユーザー自身が自ら新規申込、機種変更、契約内容変更や問い合わせ、マニュアルダウンロード、及び、契約中の回線情報データダウンロードまで行うことができるポータルサイトを構築するプロジェクトです。

クライアントの意向もあり、アジャイル開発で進めることが決まっていて、開発当初から2週間に1度のスプリントレビューを繰り返し、検証を重ねながら、四半期に1度のタイミングでリリースを行ってきました。

参照系システムからリリースし、現在は更新系システムのリリースまで完了。ユーザー自身で申し込みや解約、契約内容の変更、及び、回線情報の確認、請求情報の確認まで実行できるシステムを完成させることができました。

―― チームメンバーの構成と役割について教えてください

現在のチームメンバーはオンサイト側が15名ほど、オフショア側が約30名で、計45名ほどで構成されており、私がプロジェクトマネージャー(PM)としてチームを統括しています。

オンサイトメンバーは、設計チームと試験チームに分かれて業務を行っています。設計チームはお客様からの要件定義を設計書に落とし込む業務を担当しますが、時には要件が曖昧な部分を明確にし、掘り下げ、形に落とし込んでいく粘り強さが求められます。

試験チームはオフショアが作成したシステムをテスト・検証し、お客様へ報告する役割を担っています。テストで発生したインシデントを正確に把握・分析し、必要に応じてお役様に仕様確認を行い、その確認結果をオフショア側に簡潔に説明するスキルが必要です。

アジャイル開発は、困難からのスタート。密なコミュニケーションとチーム力で、軌道に乗せた

―― 開発過程でどのような困難がありましたか? また、どのような方法で乗り越えましたか?

まずは、立ち上げの段階で大変苦戦しました。私自身は前職でアジャイル開発の経験があったものの、チームメンバーのほとんどが未経験の状況。一般的にウォーターフォール開発では、設計書の仕様を詳細に定めた上で開発しますが、アジャイル開発では、まずは試しに作ってみるところからスタートします。

仕様を定めてテストし、検証する流れを2週間という短いスパンで回す必要があるというのと、最初はオフショアとのやりとりも多く発生し、情報や流れを整理するのに苦慮しました。パッケージ化されたものがないため、一からコンポーネントを作成する必要があったのも難しかったですね。

また、進行中のスプリントと並行して、次のスプリントの計画も行う必要があるのも苦労した点です。まず、リファイアメントでお客様に次回の目標を説明するのですが、プランニングに足りない部分があればお客様に要件を依頼する場合もあります。スプリントのポイント数(工数)を維持しなければチームを維持できないため、その部分の調整も意識する必要がありました。

乗り越えられたのは、進捗や進むべき方向性について、チーム内で密にコミュニケーションを取り、こまめにすり合わせを行ったことです。スプリントごとに状況を整理し目標を定め、認識合わせしながら進めることで、徐々に軌道に乗せることができました。

―― やりがいを感じた瞬間について教えてください 

2023年8月に参照系のシステムが全国展開されたときには、それまでの苦労が報われて大きな達成感を味わいました。企業様に実際に使っていただけたことで、作ってきたものが形になった喜びを実感し、嬉しさもひとしおでした。

その後、2023年11月には更新系のシステムもリリース。それまでは新規契約も新規契約時の本人確認審査なども紙ベースで書類を印刷していましたが、AIエンジンを搭載した顔認証システムが本番化され、システム上で実際に完結できたときには、非常に感慨深かったですね。

――プロジェクトが成功した要因は何であったと思いますか?

やはり、同じ目標に向かってメンバーが一丸となり、最後まで諦めずに取り組んだことに尽きると思います。

プロジェクトマネージャーとして、チームが目標を共有できるように、常にコミュニケーションを意識してきました。現在はメンバー全員が週2回出社していますが、対面でのコミュニケーションも大切にして、こまめに情報共有していたことも成功につながった要因だと考えています。

―― 今後の目標について教えてください

これまでの主なミッションは、法人向けのモバイル回線申込のソリューション開発でしたが、今後は、ここで構築したプラットフォームの機能を拡充しながら、モバイルに限らず、法人向け固定回線や光回線の申込など他サービスにも展開していくことを想定しています。

クライアントは大手キャリアのため、モバイル営業部隊、固定回線営業部隊など、営業部隊がいくつも分かれています。作成中のプラットフォームに機能を追加しながら、さらなるDX化の規模拡大を図っています。

大切なのは粘り強い提案力。自主性が高いメンバーばかりで、フラットな関係性が働く魅力

―― チームの雰囲気やメンバー印象を教えてください

現在のチームは、比較的若いメンバーが多く、パクテラに入社して4~5年目の20代のメンバーが中心です。吸収が早く、少し教えるだけでしっかり自走できる人ばかりです。自主性が高いので、お互いがチャレンジする姿に影響を受けながら、成長できる環境だと感じています。

チーム内は年齢問わず仲の良い雰囲気があります。私も、メンバーからは気さくに「とらおさん」と、下の名前で呼ばれています(笑)。チーム内に限らずパクテラのカルチャーでもありますが、関係性がとてもフラットなので、何でも遠慮なく話せる間柄ですね。

―― 中途入社者の入社後の働き方について教えてください

入社後は、まずは基本的な知識をしっかり理解してもらった上で、徐々に業務を担当していただきます。何か困ったことがあったとしても、上長や先輩社員がしっかりフォローしますので、安心して業務に当たってもらえます。

今は在宅勤務を行っているメンバーも多いですが、出社したほうが働きやすければ、それでも全く問題ありません。私はお客様先での打ち合わせも多く基本的に出社していているのですが、オンラインでもオフラインでも、メンバーにはいつでも声を掛けてと伝えています。

ワークライフバランスに関しては、皆、自分のペースを大切に、仕事とプライベートのバランスをうまく取りながら働いている印象です。

―― 最後に、通信流通事業開発部で求める人物像を教えてください

チームで掲げる目標に一丸となって頑張れる人、そして、一つひとつの課題に対して粘り強く取り組める人と一緒に仕事がしたいと思っています。

技術面に関しては人によってレベルが異なって当然ですので、業務を通じて徐々にスキルアップしていただけたらと思っています。クライアントや業界についても、少しずつ理解を深めていただければ問題ありません。 

何より大切なのは、お客様の課題を把握し、それに対する解決策を自分の頭で考えて提案できるかどうかです。困難な課題にも諦めずに取り組み、パクテラのビジネスを一緒に拡大できる人と働きたいですね。

劉さんの今回のプロジェクトは、本格的なアジャイル手法を用いてシステム構築を達成し、ビジネス拡大に貢献した点が評価され、社内アワード「ベストプラクティスコンテスト2023」の『アジャイル開発部門の第1位』に選ばれました。

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