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パクテラ・グループが開発するフルスタックの技術基盤「ORIGIEN」。その開発環境とグローバルの市場戦略とは

こんにちは、パクテラ・テクノロジー・ジャパン(以下、パクテラ)の採用担当です。

パクテラは、グローバルで4万名を超える社員が在籍するグローバルITファームの日本法人です。保険や製造業、自動車や医療機器メーカーなど様々な業界に、ビジネス/ITコンサルティング、ソリューション、アウトソーシングサービスを提供しています。

今回は、パクテラが独自に開発する、フルスタックの技術基盤「ORIGIEN」について、2023年から日本事業推進者を務める、大連オフィス DX事業本部の羅 科華(ラ カカ)さんにインタビュー。

「ORIGIEN」の開発や、中国でのシェア、日本市場に期待することを話していただきました。ぜひ最後までご覧ください!

パクテラ・グループが独自開発し、3000以上のアプリケーションを有するITソリューションプラットフォーム

――「ORIGIEN」とはどのようなプロダクトですか?

「ORIGIEN」は、パクテラの技術力とアプリケーションソフトの長期蓄積を融合し、自社開発した総合型のITソリューションプラットフォームです。金融業界をメインに、エネルギー業界、製造業界に向けて、企業DX推進のためのアプリケーション開発と実行を支えるフルスタックの技術基盤を備えています。

現在、中国本社では、600以上のクライアントにソリューションを提供。世界的な市場調査会社であるIDCの評価では、中国の金融業界において、「ORIGIEN」のソリューション数が7年連続でNo.1を獲得しました。さらに主なソリューションの12項目において、ランキングトップ3にランクインしています。

研究ラボには、パクテラグループ4万人の社員のうち、全体の約5%に当たる2000人以上の社員が参画しており、専任メンバーも700人ほどいる全社的なプロジェクトです。パクテラの技術力を結集し、「ORIGIEN」を通じて研究開発しているアプリケーションの数は、3000以上にのぼります。

中国各拠点の専門性を駆使し、卓越した技術力で企業のデジタル革新を推進する

――「ORIGIEN」の開発は、どのような体制で行われていますか?

研究ラボの本部は北京にあり、ほかに上海、大連、杭州、成都など、各地にさまざまな分野の専門ラボがあります。

上海と杭州ではAI分野に特化し、成都では、データ構築プラットフォームを担当。北京はデータプラットフォーム、大連はナレッジプラットフォームを牽引しています。

私が所属している大連オフィスは、日本との連携を主導。各拠点が得意とする分野を活かしながら、パクテラグループがまさに総力で開発を行っています。

――「ORIGIENの開発工程で、特徴的なことを教えてください

「ORIGIEN」の開発領域には、「基礎運用サポート」「デジタル構築」「データ資産」「業界AI」の、4つのプラットフォームがあります。

それぞれ「ORIGIEN」の中に開発用のプラットフォームがあり、フロントエンドのローコード作成から起動テストまで、一元的に行えることが大きな特徴です。さらに、自社で独自に開発した技術を活用しながら開発を進めているのもユニークな点といえます。

すでに、基本的な機能とソリューションのクラウド化を完了し、現在は、AIを活用した開発コードの自動生成や、AIによるテストケースの生成に取り組んでいます。

―― 「ORIGIEN」で実現できるDX事例について教えてください

中国では600社以上に導入されていますが、そのうち8割が金融系のクライアントです。実現しているDXとして、金融機関におけるユーザー管理、口座管理、取引といったメイン業務をクラウド化し、クラスター形式で対応する事例が挙げられます。

最新のAI技術を活用した従業員の業務改善として、カメラを搭載したAI端末が受付業務の手の動きを見守ることで、必要に応じてアラームを発報し、ミス防止の対策を講じた例があります。また、リスク分析や詐欺防止のためAIアルゴリズムを提供しており、データを解析して予測を立てる、例えばローンの適格性などの審査が可能になった事例があります。

その他、製造業では、ある化学工場に数百台の監視カメラを設置して、3000人規模の作業員の活動をAIが見守ることで、作業事故防止に取り組むといった事例があります。具体的には、作業員がヘルメットを着用しているか、煙が発生していないかなどを画像認識技術で確認します。さらに、AIアルゴリズムを用いて、潜在的な危険を事前に察知することができるリスク分析の取り組みを行っています。

――「ORIGIEN」の日本における市場戦略について教えてください

日本市場に向けては、今年4月のIT Weekでローンチし、「ORIGIEN」のブランド認知をスタートさせたばかりです。現在は提案と検証の段階にあり、パクテラ・テクノロジー・ジャパンを通じて、営業活動を進めています。

現時点では特定の業界に絞らず、日本の企業に使っていただけるソリューションの開発と提案活動を行っています。これまでに蓄積してきた経験と技術を活かして、サービスを提供していきたいですね。

またIT Weekでは、開発中の8つのソリューション、「AIプラットフォーム」「データプラットフォーム」「デジタル構築プラットフォーム」「GienVision(AIビジョンシステム)」「GienModel(大規模言語モデル)」「GienBot(AIロボット)」「GienBI(データ分析BIツール)」「GienWiki(AIを活用したナレッジマネジメントシステム)」についてもプレゼンテーションを行いました。

すでに複数の企業に対して提案を始めていて、「ORIGIEN」のAI技術に魅力を感じていただき、その強みを期待されています。特に、画像認識技術は様々な用途に活用できるので、製造業や流通業の企業から多くのアポイントをいただいています。これからの展開が楽しみですね。

最新のクラウド技術とAI技術がパクテラの強み。ナレッジを踏襲してあらゆる分野に応用していきたい

▲2024年「第33回 ITweek「春」出展時のブース

―― 日本との連携について教えてください

近い将来、「ORIGIEN」の研究ラボを日本で設置する計画があり、中国側の研究ラボと連携しながら、日本市場のニーズを把握し、プロジェクトごとに技術を踏襲できる仕組みを検討しています。

日本側のクラウドの経験者が中国に多く在籍しているので、「ORIGIEN」をクラウドに導入する際、知識を役立てることができると思います。このナレッジを活かして、日本における「ORIGIEN」の活用法を検討中です。

―― パクテラの強みはどのようなところにあると思いますか?

​​まず、常に最新技術を研究し続けている点が誇れると考えています。最新のクラウド、クラウドネイティブ、そしてAI技術に精通している点は、大いにアピールできると思いますね。

開発においても、クラウドとAIの多岐の分野で広範な知識と深い技術力を備えています。現在、中国本社の事業展開は金融系がメインですが、私たちの開発技術を用いれば、ほぼすべての分野に対応できると考えています。

―― 最後に、候補者へ向けたメッセージをお願いします

パクテラには、エンジニアや営業コンサルタントなど、多岐にわたる職種があります。技術分野においては、やりがいに満ちたプロジェクトが数多くあり、常に新たなチャレンジに挑むことができます。

高度な技術力が必要とされるプロダクト開発を通じて、自身のスキルを飛躍的に向上させることができるはずです。このチャンスを活かし、共に未来を切り拓いてみませんか? 自らを高めたい方の挑戦をお待ちしています。

いかがでしたでしょうか? パクテラは高い技術力のもと、中国国内で大きなシェアを誇る自社プロダクトを開発しています。自社プロダクトの開発を希望する方は、一度お話してみませんか? ご応募をお待ちしております。

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