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年頭にあたり ~答えのない時代のはじまり~

昨年、印象的だった出来事のひとつは、兵庫県の知事選でした。ネットの影響力がオールドメディアを上回り、結果に大きな影響を与えました。このようなことは日本において初めてだったのではないでしょうか。私は今まで、メディアの報道に疑問を感じることがあっても、陰謀論者と思われるのが怖くて、あまり口に出せませんでした。でも、この知事選を見て、私と同じようにメディアの報道に疑問を持つ人が増えていることがわかり、疑問を口にしやすい空気が広がってきたと感じています。

今年は、おそらくこうした「メディアが隠してきた事実」がいくつも明るみに出る年になるでしょう。トランプは当選後の最初の演説で、「就任後数時間以内に言論の自由を取り戻す大統領令を発動する」と語りました。「国内の検閲に関与したすべての連邦官僚を特定し、解雇するプロセスを開始する」とも語っています。また、厚生長官に就任予定のロバートケネディジュニアが、例のお注射に関して徹底調査すると名言したことも話題になっています。今後アメリカでは、メディアの操作やその背後にいる権力構造が次々に明るみになっていくのでしょう。

こうした動きが加速していくと日本はどのように変化していくのでしょうか。日本の「報道の自由度ランキング」は現在70位と低迷している状況ですが、アメリカの影響を受けて、報道のあり方が見直されるきっかけになるかもしれません。事実が明るみに出ることで、これまで口を閉ざしていた人たちが次々と声を上げるようになる可能性があります。たとえば、例のお注射に関する隠された情報が公になれば、症状を抱えながらも泣き寝入りしていた人たちが集団訴訟を起こすような動きも活発化するかもしれません。あるいは、戦後GHQがどのようなことをして、日本に影響を与えていったのか。そのような問題についても、これまでタブー視されてきた内容が語られるようになり、事実を知った人たちが増えることで、本来の日本を取り戻そうという運動が活発化される可能性もあると思います。

重要なことは、こうした変化が私たちの価値観にも影響を及ぼしていくということです。これまで私たちが信じてきた「幸せ」や「豊かさ」といった概念も、実はメディアによって形作られた部分が少なくありません。最近では、働き方改革や副業促進、LGBTQ、移民政策、フェミニズム、昆虫食など、これらがメディアを介して広がり、画一的な価値基準を形成してきた可能性があります。そして、それが操作によるものであったと気づく人たちが増えてくると、それまでの価値観は崩れていき、私たちの社会は、これまで以上に多極的になっていくのではないでしょうか。

私は以前から、人々が「理性」でものごとを捉えるタイプと、「感性」でものごとを捉えるタイプに分かれていると感じてきました。理性で捉えるタイプは、ものごとを客観的な「情報」で受け取る人であり、感性で捉えるタイプは、主観的な「感覚」で受け取る人です。たとえば、花を見たときに、理性の人は花弁数は何枚か、背丈は何センチか、開花時期はいつ頃か、というように言語化・数値化された情報で受け取ります。しかし感性の人は、花の美しい感じをそのまま映像として感覚的に受け取ります。

今までの社会においては、理性が優位に立ち、感性や直感は軽視されがちでした。しかし実際には、理性と感性は互いに支え合う存在です。たとえば統計データから結論を導き出すには理性が重要ですが、そもそもどういうデータを集めるかという判断には感性が必要になります。これからの時代では、理性に加えて感性を活かすことがますます重要になるでしょう。

なぜなら、これまで私たちは「万人に共通の価値観」を、メディアや権威によって暗黙のうちに決められてきましたが、その操作が明らかになることで、作られた価値観が崩れ、答えのない時代に突入していくからです。このとき、自分なりの価値観を持つためには、理性だけでなく、内なる声を聞くための感性が必要になってくるのです。

ここで思い出すのが、最近よく耳にする「風の時代」「女性性の時代」というキーワードです。土の象徴である物質的な価値観、論理、競争が重視された時代から、感性や多様性、共感、調和を大切にする価値観が求められる時代に移行しつつあるように感じます。こうした流れは、支配者によって作られた価値観からの解放を促し、それぞれが自らの感性に従って行動する社会を後押しするものです。

既に、これまでの日本の政策や中央集権的な経済モデルに疑問を感じていた人たちが、地域通貨を使った独自経済圏を作るなど、政府の影響を受けにくい新しいコミュニティが生まれつつあります。このような動きは、従来の資本主義の枠組みを少しずつ揺るがし、社会の構造を変える一端となるのではないでしょうか。今年は、この新しい時代への入り口となる象徴的な年になるだろうと感じています。

※写真は、伊豆パノラマパーク(碧テラス)から見た富士山。2025/01/02撮影

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