こんにちは。
Orange Moon株式会社 代表の増山です。
私たちは、AIを活用したマニュアル自動作成・共有サービス「ManualForce」を開発・提供しています。
ManualForceは、PC操作を記録するだけで、スクリーンショット付きのマニュアルを自動生成できるSaaSです。
企業の中にある業務手順やノウハウを、誰でも簡単に残し、共有できる状態にすることを目指しています。
Orange Moonは、まだ社員数10名程度の小さな会社です。
採用活動をしていると、特に20代の方であれば、こんな不安を持つのは当然だと思います。
「社員数名の会社に入って、本当にキャリアになるのか?」
大企業に行った友人は、きれいなオフィスで働いている。
研修制度も整っている。
同期もたくさんいる。
会社名を言えば、誰でも知っている。
一方で、社員数名のスタートアップ。
会社名を知らない人も多い。
部署も細かく分かれていない。
研修制度も、大企業ほど整っていない。
さらに言えば、スタートアップである以上、会社そのものが今後どうなるかも、大企業より不確実です。
「本当にここを選んで大丈夫なのか」
そう思うのは、すごく自然なことだと思います。
だから今回は、社員数名の会社に入ることが本当にキャリアになるのか、CEOとして正直に書いてみたいと思います。
会社の知名度が、そのまま自分の市場価値になるわけではない
大企業に入るメリットの一つに、会社のブランドがあります。
有名企業で働いているというだけで、ある程度の信用が生まれることもあります。
転職するときにも、会社名を見ればどんな環境で働いてきたのか、イメージしてもらいやすいかもしれません。
これは、小さな会社にはない強みです。
Orange Moonに入社しても、会社名だけで評価されることは、少なくとも今はほとんどないと思います。
では、それはキャリアとして不利なのか。
私は、必ずしもそうではないと思っています。
なぜなら、最終的に自分のキャリアを作るのは、
「どこの会社にいたか」
だけではなく、
「そこで何をやったのか」
だからです。
どんな顧客と向き合ったのか。
どんな数字を持ったのか。
何を改善したのか。
どんな仕組みを作ったのか。
自分が入る前と後で、何を変えたのか。
こうした経験は、自分自身に残ります。
会社のブランドを借りるキャリアもあります。
一方で、自分の実績を作るキャリアもあります。
社員数名の会社を選ぶなら、後者を取りにいく覚悟は必要だと思っています。
小さい会社だからといって、小さい仕事しかできないわけではない
これは、スタートアップについて誤解されやすい部分かもしれません。
会社が小さいと、やっている仕事まで小さいように感じるかもしれません。
でも、実際には逆のことも多いです。
Orange Moonは小さな会社ですが、ManualForceを提案する相手には大企業もいます。
展示会に立てば、大企業の担当者と直接話します。
商談に入れば、
「全社でどう展開するか」
「数百人、数千人の社員にどう使ってもらうか」
「既存の業務フローをどう変えるか」
「情報システムやセキュリティの要件をどうクリアするか」
といった話になります。
会社の人数は数名でも、向き合っている課題のサイズまで小さいわけではありません。
むしろ、組織が小さいからこそ、若いうちからそうした仕事の近くに行けます。
会社のサイズと、任される仕事のサイズは、必ずしも比例しない。
これは、小さな会社で働く面白さの一つだと思っています。
20代でも「会社の数字」に近い仕事ができる
小さな会社では、自分の仕事と会社の数字の距離がとても近いです。
たとえば営業であれば、
何件アプローチしたのか。
何件商談になったのか。
どれだけ受注につながったのか。
どのチャネルから良い商談が生まれているのか。
こうした数字が、そのまま会社の成長につながります。
自分がメール文面を変えたら、返信率が変わる。
展示会での説明を変えたら、お客様の反応が変わる。
営業資料を改善したら、商談の進み方が変わる。
フォローの方法を変えたら、次回商談につながる。
一つひとつは小さな改善です。
でも、社員数名の会社では、その改善が事業全体に与える影響が大きい。
自分がやったことと、会社の結果がつながっている感覚を持ちやすいです。
私は、20代でこの経験をすることにはかなり価値があると思っています。
「営業をやっていました」だけでは弱い
これは、もし将来Orange Moonを卒業することになったとしても同じです。
転職するときに、
「3年間、営業をやっていました」
だけでは、それほど強いキャリアにはならないと思っています。
大事なのは、その3年間で何をやったかです。
たとえば、
新しい営業チャネルを立ち上げた。
商談化率を改善した。
営業資料を作り直した。
展示会の運営を任された。
顧客の声をプロダクト改善につなげた。
営業フローを仕組み化した。
後輩が成果を出せる営業の型を作った。
こういう経験がある人は強いと思います。
「営業というポジションにいた」のではなく、
「事業を前に進めるために、これをやった」
と言えるからです。
Orange Moonで作ってほしいのは、そういうキャリアです。
逆に、小さい会社にいるだけでは何も身につかない
ここは、かなり大事なことだと思っています。
スタートアップに入れば、勝手に成長できるわけではありません。
CEOの近くで働けば、勝手に経営がわかるわけでもありません。
社員数名の会社に入れば、勝手に裁量が身につくわけでもありません。
機会が近くにあっても、自分から取りに行かなければ、何も起きません。
商談に同席しても、ただ聞いているだけ。
数字を見られる環境にいても、数字を見ない。
フィードバックをもらっても、行動を変えない。
任せてもらえる仕事があっても、指示された範囲だけをこなす。
これでは、大企業でもスタートアップでも同じです。
小さな会社には、たしかに大きな打席があります。
でも、打席に立つだけで成長するわけではありません。
そこで考え、行動し、失敗し、改善する。
その繰り返しによって、初めて経験が自分のものになります。
大企業の同期と比べて、不安になることもあると思う
20代で小さな会社を選ぶと、周りと比べて不安になる瞬間もあると思います。
大学の同期が有名企業に入った。
会社の福利厚生が充実している。
大きなプロジェクトに参加している。
会社名を言えば、周りから「すごいね」と言われる。
一方で、自分は社員数名の会社で働いている。
そういう状況になると、
「自分の選択は正しかったのか」
と思うこともあるかもしれません。
その気持ちは、すごくわかります。
ただ、20代のキャリアは、数年後に「どこの会社にいたか」だけで答え合わせされるものではないと思っています。
30歳になったときに、
何ができるようになったのか。
どんな仕事を任せられるようになったのか。
どれくらい事業を理解できるようになったのか。
自分で何かをゼロから作れるようになったのか。
そこに差が出ます。
だから、今の会社の大きさよりも、自分がそこでどれだけ大きくなれるかを見てほしいと思っています。
社員数名だからこそ、「知らなくていいこと」が少ない
大きな組織では、分業が進んでいます。
営業は営業。
マーケティングはマーケティング。
採用は採用。
プロダクトはプロダクト。
それぞれの専門性を高められるという、大きなメリットがあります。
一方で、Orange Moonのような小さな会社では、それぞれが完全には切り離されていません。
なぜこの展示会に出るのか。
どうやってリードを商談につなげるのか。
なぜこの商談は受注できなかったのか。
どんな機能がお客様に求められているのか。
なぜこの採用ポジションが必要なのか。
今、会社のどの数字が課題なのか。
こうしたことが、全部つながっています。
だから、「自分の仕事ではないから知らなくていい」という領域が少ない。
これは大変でもあります。
でも、事業の全体像を理解したい人にとっては、とても面白い環境です。
自分の担当だけではなく、
会社がどうやって顧客を獲得し、売上を作り、プロダクトを改善し、組織を大きくしていくのか。
その流れを、かなり近い距離で見ることができます。
会社が大きくなる前に入る経験は、あとから買えない
これは、スタートアップで働く魅力の中でも大きいと思っています。
会社が100人になってから入ることはできます。
売上が何十億円になってから入ることもできます。
有名になってから入ることもできます。
でも、
社員数名だった会社が10人になり、
10人だった会社が30人になり、
売上が伸び、
顧客が増え、
営業の仕組みができ、
組織が作られていく。
その過程を経験することは、あとからできません。
もちろん、Orange Moonが必ずそうなると約束できるわけではありません。
スタートアップなので、未来には不確実性があります。
でも、その不確実性の中で、自分たちの手で会社を大きくしていく。
その経験自体には、大きな価値があると思っています。
出来上がった会社を見るのではなく、会社が出来上がっていく過程に参加する。
私は、20代でそういう経験をすることは、その後のキャリアにかなり影響すると思っています。
じゃあ、社員数名の会社を選べばいいのか
もちろん、そういう話ではありません。
小さい会社なら、どこでも成長できるわけではありません。
会社によって、置かれている状況も、任される仕事も、経営者の考え方も違います。
そして、人によって合う環境も違います。
体系的な研修を受けたい。
専門性を深く磨きたい。
大きな組織の中で仕事の進め方を学びたい。
ブランドのある会社でキャリアをスタートしたい。
そういう人には、大企業の方が合っていることもあります。
一方で、
若いうちから実際の事業に近い仕事をしたい。
自分の成果が会社の数字につながる環境で働きたい。
決められた仕事だけではなく、仕組みを作る側に回りたい。
会社が大きくなる過程を経験したい。
そういう人にとっては、社員数名のスタートアップは面白い選択肢だと思います。
大切なのは、会社の人数ではなく、
「そこで自分は何を経験できるのか」
を見ることだと思っています。
Orange Moonで作ってほしいキャリア
Orange Moonに入社することで、会社名だけでキャリアを作れるとは思っていません。
むしろ逆です。
会社名に頼らず、自分の実績で語れるキャリアを作ってほしいと思っています。
「ManualForceの営業をしていました」ではなく、
「このチャネルを伸ばしました」
「この数字を改善しました」
「この仕組みを作りました」
「この顧客課題を発見して、プロダクト改善につなげました」
「数名だった会社で、この領域を任されていました」
そう言える経験を作ってほしい。
そして、そのための打席はできるだけ渡したいと思っています。
最初からすべてができる必要はありません。
営業未経験でもいい。
SaaSについて詳しくなくてもいい。
AIの知識が完璧でなくてもいい。
ただ、任された仕事に向き合い、改善し、できることを増やしていく。
そういう人には、どんどん重要な仕事を任せていきたいと思っています。
最後に
「社員数名の会社に入って、本当にキャリアになるのか?」
答えは、会社の人数だけでは決まりません。
大企業に入っても、言われた仕事だけを3年間続ければ、それが必ず強いキャリアになるとは限りません。
逆に、社員数名の会社でも、
顧客と向き合い、
数字を持ち、
改善を繰り返し、
仕組みを作り、
事業を前に進めた経験があれば、
それは自分自身の力として残ります。
Orange Moonは、小さな会社です。
完成された環境でもありません。
でも、小さいからこそ、若いうちから事業の近くに立てます。
会社の看板ではなく、自分の実績で語れるキャリアを作りたい人。
出来上がった会社に入るのではなく、これから会社を作っていく側に回りたい人。
そういう人にとって、Orange Moonで過ごす時間は、かなり濃いものにできると思っています。
少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひ一度お話ししましょう。