代表の西口が主著者の論文「非テキストデータを利用したSNS上の誘い出しユーザ検知」が情報処理学会論文誌より2024年2月15日に出版されました。
▪︎ 論文情報
・著者:西口真央、鳥海不二夫(東京大学)、高野雅典(株式会社サイバーエージェント)
・タイトル:「非テキストデータを利用したSNS上の誘い出しユーザ検知」
・雑誌:情報処理学会論文誌, Vol.65, No.2, 2024.
・URL:情報学広場:情報処理学会電子図書館 (nii.ac.jp)
▪︎ 概要
近年、SNSを介した誘い出しなどの未成年者被害が増加しており、これらのリスクをいち早く検知、軽減することが重要な社会課題の 1 つとなっております。誘い出し行為を自動検知する既存技術の多くは個人間メッセージ などのテキスト解析によります。一方で言葉の使われ方は常に変化し、特に誘い出しなどの違反行為に関わる隠語はより早く変遷します。そこで本研究では「行動」に焦点を当てて、 誘い出し検出手法を開発いたしました。提案手法は、グラフニューラルネット ワーク技術を基礎としてユーザ間の多様な接触機会を捉え、少数の誘い出し行為の検知を可能にしました。
本研究で開発した手法をベースにしたシステムは、株式会社サイバーエージェント様が運営するピグパーティ利用者の「危なっかしい行動の軽減実験」でもリスク評価に活用されています。
当社はAIレコメンデーションシステムRecoroをはじめとした出会いの促進のみならず、本研究のようにSNS上の出会いがもたらす負の側面にも向き合い、引き続き社会課題の解決にも貢献していく所存です。