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2025年5月、ワンキャリアとアドビによる協働プロジェクト「ONE CAREER with Adobe Express」の新キャンペーン「#ES自由化宣言」が始動しました。
文章だけで自己PRを行う従来のエントリーシート(ES)だけでなく、学生が自身の個性や強みをより自由に表現し、企業に伝えることができる形を提案する取り組みです。
異なる業種の異色のタッグをリードしたのは、ワンキャリアのマーケティングチーム。今回は、このプロジェクトをリードしたマーケティング部ブランドマーケチームの執行役員 厚地、マネージャーの和智、メンバーの岡野の3名に話を聞きました。プロジェクトに込めた想いや背景にあるマーケティングの思想、さらには組織として描くビジョンまで、チームの本音を紐解きます。
▼こんな人に読んでほしい
・HRマーケットに関心のある方
・業界を超えて事業を仕掛けてみたいと思っている方
・上場スタートアップのマーケティング組織について詳しく知りたい方
・スタートアップで腕試しをしたいと考えている方
多様なバックグラウンドが交差する、マーケティングチーム
ー これまでのキャリアについて簡単に教えてください。
岡野:大学卒業後、学生時代から続けていたイベントディレクターの仕事を個人事業主として約2年務めました。その後リクルートでの約4年間に及ぶ営業職を経て、サイバーエージェントグループへ転職。同社ではデジタル領域のマーケティング支援に携わりました。営業活動を行う中で、事業そのものを大きく成長させるには事業会社のマーケティングを知らなければ難しいと感じ、オンライン診療アプリを運営する企業でマーケターとして勤務しました。その後、経験の幅をさらに広げたいと思い、ワンキャリアへ入社しました。
和智:新卒でDHCに入社し、約5年にわたり企画開発を担当しました。その後、NSファーファ・ジャパンへ転職してからは、洗剤や柔軟剤の商品開発から店頭販売促進まで広く携わりました。約10年間の在職中、特に長く務めたのが高価格帯柔軟剤のブランドマネージャーです。チームマネジメントも任され、メンバーの成長や働きやすさが向上していく過程に、大きなやりがいを感じていました。
この経験から人事などにも興味を持ち、ワンキャリアであれば、マーケターとして人材領域に関わりながら組織づくりにも携われると考え、入社を決意しました。
厚地: 新卒でキリンホールディングスへ入社し、最初の2年間は営業、その後は日本とオーストラリアで缶チューハイのブランドマーケティングや戦略企画を担当しました。中でも印象深いのは、「氷結」のグローバルローンチです。酎ハイを現地で製造し、文化や市場に合わせてブランドをローカライズする、初の試みに挑みました。30歳を迎えた頃、自身の課題意識と重なるHR領域に惹かれ、次の挑戦としてワンキャリアに入社しました。
ー 厚地さんが持っていた課題意識とは何だったのですか?
厚地:前職で国ごとに異なるプロモーションを手がける中で、活気のある国ほど働くことに対して前向きで明るいことが印象的でした。一方で、日本ではそうした信頼が薄れつつあり、どちらかというと後ろ向きで暗い論調。不安を煽るマーケティングも少なくないなと感じていて。だからこそ、日本で働く人々のキャリアを支えたいと考え人材業界に惹かれ、その中でもミッションである「人の数だけ、キャリアをつくる。」に共感できたワンキャリアに入社を決めました。
「何か一緒にやれたら」から1年足らず――アドビとの協働が動き出すまで
― ワンキャリアとアドビが協働することになったきっかけを教えてください。
厚地: きっかけは、アドビのデジタルメディアチームの方との何気ない会話でした。「お互いにイノベーティブな挑戦ができる環境にいるし、いつか一緒にイノベーティブなことに挑戦できたら面白そうだよね」と話していたんです。
彼らとのやり取りで印象的だったのが、「ワンキャリアとアドビ、それぞれのユーザー層には共通点が多い」という話でした。ワンキャリアのユーザーは情報感度や行動力が高く、デジタルサービスとの親和性も高い。そうした特性が、アドビとの相性の良さにつながっているのかもしれないと思いました。
― パッと見たところ、ワンキャリアとアドビは共通項がなさそうな印象を受けます。
厚地:確かに、業界もプロダクトも異なる2社ですが、アドビの「Creativity for All(すべての人につくる力を)」というミッションを知ったとき、「ワンキャリアと目指す方向が近い」と感じたんです。社会の中で一人ひとりの可能性を信じて支援するという姿勢が、業界の垣根を越えてつながっているように思いました。この気づきから少しずつ話が広がっていき、価値観の近さもあって、気づけば1年足らずでプロジェクトが実現しました。
「就活の当たり前」を問い直す。「#ES自由化宣言」に込めたマーケチームの挑戦
― これまでワンキャリアのブランドキャンペーンは3月に実施してきましたが、今回の協働プロジェクトは5月にスタートしました。
厚地: これまでは本選考が始まる新・大学4年生と大学院2年生向けのキャンペーンを行うのが一般的でしたが、今や夏前の段階で内定を得ている学生は約7~8割とも言われており、3月の就活解禁(広報活動)は形式的な節目になりつつあります。夏のインターンという「初めての就活」を目前に不安を抱く大学3年生と大学院1年生に対して、「あなたらしくていいんだよ」という背中を押すメッセージを届けるには夏前というタイミングが良いと考えました。
― プロジェクトを進めていくにあたり、特に苦労した点は何でしたか?
厚地:このプロジェクトは、アドビというグローバルブランドとの協働に加え、ワンキャリアの新入社員が顔を出して参加するという前代未聞の挑戦でした。協力してくれた全ての方々の期待に応えるためにも、絶対に失敗は許されない。だからこそ、これまでのキャリアの中でも最もクオリティに妥協せず、時には社内外問わず厳しいフィードバックを伝えました。
いつもなら失敗に対して大らかになれる瞬間も、今回はチームに対していつも以上に厳しい姿勢で臨みました。自分たちの判断が誰かを傷つけることがないように。その緊張感と付き合うことが最大の苦労だったかもしれないです。
和智:入社して間もないうちに、業界やサービスについて何も分からない状態でプロジェクトに加わりました。ユーザー理解もゼロからのスタートで、当初は業界やターゲット像の解像度もかなり低かったと感じています。今回、プロジェクトに関わるなかで、私が学生だった頃にはまだ一般的ではなかったインターンに対する認識も含め、少しずつ知見を深めることができました。
岡野:前例のない取り組みで、成果を数字で語りづらい点が特に難しかったです。そもそも「何をやるのか」という構想段階からのスタートで、ゴールが見えないまま走り出すような感覚でした。私自身、ブランドマーケティングに本格的に関わるのは今回が初めて。特に、アドビとワンキャリア、それぞれのミッションをどう伝えるのかについては悩みました。厚地さんと時間を忘れるほど議論を重ねながら、少しずつ方向性を定めていきました。
― これまでワンキャリアでは「#ES公開中」「#令和の就活ヘアをもっと自由に」「いきなり最終面接」など、さまざまなブランドアクションを展開してきました。こうした取り組みに一貫して込められている、ワンキャリアが社会に伝えたいメッセージとは何でしょう?
和智:ESの形式や黒髪など、「法的な拘束力はないものの、慣習として続いてきた就活の当たり前」に対して問いを投げかける姿勢が、ワンキャリアのブランドアクションに一貫していると思います。
岡野:「学生の味方である」というスタンスも一貫していますよね。どのアクションにも、ユーザー目線から生まれたメッセージが込められています。
厚地:「ユーザーのためにある」という軸は、どのアクションでも一貫して大切にしてきた点です。かつては業界の新興勢力つまり挑戦者として世の中に問いを投げかけてきましたが、今回は、業界を背負う立場としての意志を込めました。トレンドをつくる立場になりつつある今だからこそ、責任を持って前進する覚悟が必要だと考えています。
業界に変化を起こすマーケティング組織を目指して
― 今後、マーケチームが目指しているビジョンを教えてください。
厚地:私たちは、単に成果を出すだけでなく、業界そのものにポジティブな影響を与える存在を目指しています。他社からも「業界を前に進めている」と認められるようなチームでありたいと思っています。
そのために欠かせないのが、個々のマーケターの力です。私は「優秀なマーケター」には2つの力が備わっていると考えています。ひとつは、成果に直結するオペレーション力。もうひとつは、人の心を動かすブランドづくりの力です。
特に後者は、人の見えにくい感情の機微をとらえ、共感を呼ぶメッセージに昇華する力が問われます。HR領域ではこうした感受性がより強く求められるからこそ、今後もユーザーの心に届く体験をつくり続け、社会に前向きな変化を届けていきたいと考えています。
― 皆さんから見て、ワンキャリアでマーケティングをする醍醐味って何だと思いますか?
岡野: 複数の事業が動く中で、広告やコンテンツ、ブランド戦略まで一気通貫で携われることが魅力です。自ら手を挙げれば挑戦でき、年次や等級に関係なく裁量が与えられるのも特徴です。スピード感とロジックの両立ができるチームで、他部署との知見共有も活発です。
和智:就活市場の変化に迅速に対応できるスピード感は、IT企業ならではの魅力です。ニーズが移ろう中で、その都度柔軟に戦略を見直せる。加えて、毎回ゼロベースで施策を考える文化が根づいており、「前例がないからこそ挑戦する」という姿勢はマーケターとしてもやりがいがあります。
厚地:HR業界のマーケティングは、ユーザーの人生の転機に関わる分、重い責任が伴います。だからこそワンキャリアでは、求職者に真正面から向き合い、前向きな選択を後押しすることを大切にしています。そんなマーケティングに取り組めることこそが、この仕事の大きな醍醐味です。
6/16より展開している屋外広告 の前にて
今回の記事では、執行役員である厚地、マネージャーの和智、メンバーの岡野の3名にアドビとの取り組みについて振り返ってもらうなかで、ワンキャリアのマーケターとして働く醍醐味についても語りあってもらいました。ワンキャリアのことが少しでも気になった方、ぜひ以下のリンクから気になるポジションをのぞいてみてくださいね!
企画・取材・編集:山下 麻未
執筆・撮影:スギモトアイ
クリエイティブ:江口 珠未・吉村 彩