本日発表された、一般社団法人at will workの『Work Story Award』で「はたらいて、笑おう。」賞を受賞しました!今回取り上げていただいたのは、社名変更を機にスタートした”ワーク・ライフ・バリューストーリー”。
社内のメンバーへのサポートとしてはもちろん、社会のための制度にしたいとスタートしました。
そこで、どんな制度か?どんな想いで始めたのか?ご紹介したいと思います。
2019年5月。私たちは”株式会社おかん”から”株式会社OKAN”に社名を変更しました。働く人におせっかいを焼くために生まれた「株式会社おかん」が持つイメージと響きはそのままに、仕事内容だけではなく、健康、家庭との両立、自分らしい生活など、仕事と生活に関わるあらゆる価値観 =「ワーク・ライフ・バリュー」を充実させる企業へと生まれ変わるべく。その想いとは?
制度に込めた想い
私たちには「働く人のライフスタイルを豊かにする」というミッション・ステートメントがあります。
これが私たちの全ての目的であり、存在意義であり、動機です。このミッション・ステートメントには、日本の社会課題を解決するんだ!という強い意思が込められています。
人材不足国家日本ですが、子どもの出産育児のために辞めざるをえない、不健康になってしまい働き続けられない、介護のために実家にもどらなければならない、いろいろな「生活=ライフスタイル」に関する理由で「働きたいけど働けない人」を目にします。これらの問題は個人の力だけで解決するのは難しく、必ず「仕事≒会社」が理解し、その支援をする必要があります。だからこそ、企業が変わらなければなりません。しかし、まだまだこれができている企業が少ない。
人材不足は全ての会社の共通項です。意識の高い低いは関係ない。今こそあらためて、私たちのミッション・ステートメントに立ち返り、正しく私たちの想いと意思を伝えていくことが、必要だと考えました。
この実現に向けて障害になっている、本質とかけ離れている印象を改善するために、社名を『おかん』から『OKAN』に変更しました。そして、私たちが今社会に認知されているイメージやメッセージでは届かない会社、ニーズが潜在的な会社にメッセージを届けたい。これがOKANとしての思いでした。
そのメッセージが、個々人が理想の働き方をそれぞれの価値観に合わせてつくっていく『ワーク・ライフ・バリュー(WLV)』。仕事と生活の調和をとる上で、個人が大切にしたいと考える生活観や家族観などの価値観です。
「働く人のライフスタイルを豊かにする」もちろんこれは世の中だけでなく、『社内で”働く人のライフスタイルを豊かにする』上でも大切なこと。OKAN自身、一企業としてまだまだできていないこともたくさんあります。だからこそ一度立ち止まる必要があると考えました。
社内の自分ゴト化に向けて
社内メンバーにとっても『WLV』は新しい考え方。
ミッションに向き合う中で、どうしても目の前の業務に視点が向いてしまい、日々の中で、個々人が自身にとって何が大切な価値観なのかを考える時間を持ち辛くなっていました。単に言葉を共有するだけでは、体現者になりえません。
自分ごと化するかにはきっかけが必要。だからこそ、メンバーが自身の『WLV』を意識・検討する機会を作る必要がありました。そこで、日々の業務から一歩離れて自身の価値観を大切にする時間を持ってほしいと考え、価値観を満たすための休暇・手当をプレゼントするアイディアが出ました。
しかし、メンバー同士、企業が理解して初めて支援ができるからこそ、『WLV休暇・手当』と一括した制度にするのではなく、それぞれの価値観を可視化できるように、各自が「◯◯休暇」「◯◯手当」とネーミングする、それぞれの価値観にストーリーをのせた制度にしました。
制度の数だけオリジナルの“ストーリー”が生まれることから、『ワーク・ライフ・バリュー ストーリー』と命名。
例えば、子供には能動的に意思決定をするようにしてほしいから、子供との1on1の時間を作る休暇『子供1on1休暇』、非日常の体験を通して日々に彩りを加える手当『WOW!手当』、社内メンバーとのカジュアルコミュニケーションを促進するための手当『メンバー仲良し旅行手当』など、OKANでは約50ものストーリーが生まれました。
社会の自分ゴト化に向けて
この制度はOKANだからこそ成り立つものではありません。
あくまできっかけづくりのための手段の1つです。自身の価値観を見つめ直すために『休暇』や『手当』は必須ではありません。
OKANでは社外の方々との様々な接点で、このきっかけづくりをおこなっています。
例えば、採用面談に来てくれた方に、イベントに参加してくれた方に。
企業として一方的な制度にするのではなく、『働く人のライフスタイルを実現する』ために何が最適なのか?をみんなで考えるきっかけづくりです。
社内にとどまらず、社外に対してもこのストーリーを紡ぐ動きをしていく。
社内のための制度ではなく、社会のための制度が『ワーク・ライフ・バリュー ストーリー』です。
『Work Story Award』を受賞
一般社団法人at will workが進める、これからの日本をつくる100の“働く”をみつける「Work Story Award 2019」を受賞しました。受賞にあたり「働く上で、一人ひとりがキャリアオーナーシップをもって、自らの意志を持ち何を大切にしていくのかを選んでいく時代になってきている。従業員一人一人が主体的にそこを考えるきっかけを作ろうとする取り組み、想いに共感しました。」とコメントをいただいています。
社内でもスタートしたばかりの制度ですが、社外の第三者に認めていただけた背景には、個々人が多様な選択肢を持って働く上で、自身の価値観を理解する必要性、企業がそこを支援する必要性が高まっている点にあるようです。
制度の受賞と合わせて、草の根活動的に社外に発信してきた『ワーク・ライフ・バリュー 』を知っていただけるきっかけになったことを嬉しく思います。
私たちは常にミッション・ステートメント「働く人のライフスタイルを豊かにする」を目指しています。人材不足が深刻である日本における企業課題と社会課題の解決に取り組「働きつづけられる」社会を実現することを目指しています。
仕事内容だけではなく、健康、家庭との両立、自分らしい生活など、あらゆる価値観=「ワーク・ライフ・バリュー」を各企業個々が理解し従業員をサポートするために、これらの問題特定から改善・解決までの支援サービスを企業向けに提供しています。
もちろんそれは世の中で働いてる方々に、そしてOKANで働くメンバーに!
働く人に、おせっかいを。
そんな想いを持ったメンバーを引き続き募集しています。一緒に社会課題を解決できる仕組み、インフラを作っていきませんか?
ぜひ一緒にこの想いを実現できることを願っています。