こんにちは、株式会社nori・nori採用担当です。
記念すべき1回目のストーリーは、代表・服部満へのインタビューをお届けします。
約20年間、大手企業でキャリアを積んできた服部。
だが、その安定した環境に染まることなく、AIのような最新の技術が出ればすぐに触ってみるし、「もっと面白いやり方があるんじゃないか」と考えることが好き。
そして何より、新しい当たり前をつくることに心からワクワクしている。そんな人です。
そんな代表が、なぜ安定したキャリアを手放し、貸切バスのタイムシェアサービス『NORI・NORI』を立ち上げたのか。
今回は、その原点を聞いてみました。
——まず、代表の経歴を教えてください。
大阪府出身、愛知県育ち、現在は東京在住の49歳です。
名古屋大学工学部を卒業した後、新卒でバンダイに入社して、約20年プラモデルやお菓子などキャラクター商品の営業、マーケティング、商品企画、事業計画、ブランディングなど、幅広い仕事を経験しました。
その後は2023年に独立し、保育園・歯科医院・エンタメ業界の集客やマーケティング支援を始めました。
集客に課題を持っている方々とお話しする中で、集客課題は移動の難易度と直結しているのではないかと気づき、NORI・NORIの事業構想が生まれたんです。
子どもの体験や高齢者の交流、企業の挑戦など、「移動できないことで失われる機会をなくしたい」という想いを叶えるべく、2024年に株式会社nori・noriを創業しました。
——幼少期・学生時代のお話を聞かせてください。
大学に上がるまでは、周りから見ると比較的優等生だったと思います。
ただ、実際は、見えないところでうまくさぼる不真面目なタイプでしたね(笑)。
高校受験も大学受験も、親には「塾に行ってくる」と言いながら、実際は友達の家でゲーム三昧。
それでも不思議と本番には強くて、なんやかんやで乗り切ってきました。
ちなみに、その頃夢中になっていたのがドラゴンボールや幽遊白書のゲームで、それが後のバンダイ入社にもつながっています。
大学に入ってからは、「大学に入ったら自由にしていい」という親との約束を真に受けまして(笑)。
サークル、旅行、アルバイト……とにかく勉強以外は何でもやりました。
結果、大学は4回留年しています(笑)。
当時は、インターネットや携帯電話、デジタルカメラなど、新しい技術やカルチャーが一気に広がった時代でした。
特に衝撃だったのは、家庭用パソコンで映像編集ができるようになったことです。
それまで業務用機材が必要だったことが、個人でもできるようになったんです。
「これは世の中が変わる」と純粋にワクワクしました。
実際に企業のPR動画を撮影・編集する仕事まで始めて、相場の10分の1くらいの価格で請け負っていました。
技術が進化すると、それまでの当たり前が変わる。
その面白さを肌で感じたことが、自分にとっては大きな体験でした。
既存の枠組みの中で決められたことをやるよりも、新しいことを企画したり、今までの当たり前を変えていくことに面白さを感じるようになった原点かもしれません。
——バンダイ時代のお話を聞かせてください。
この性格は、社会人になってからもあまり変わりませんでした。
前例踏襲が好きではなく、違和感があることには意見も言いましたし、ときには上司に反発することもありました。今思えば、かなり面倒な部下だったと思います(笑)。
でも、反対したかったわけではないんです。
「もっと良いやり方があるんじゃないか」と思ってしまうと、自分が納得できるまで考えたくなる。
もちろん、今ならもっと伝え方は工夫できたと思います。
それでも、空気を読みすぎて誰も意見を言わない組織では、本当に良いものは生まれないと思っています。
違う意見を出し合うから、企画は磨かれるし、商品も良くなる。組織も強くなる。
この考え方は、今でも変わりません。
バンダイ時代で特に印象に残っているのは、キャラクターのお菓子を担当していた頃の経験です。
当時は「失敗しないこと」を重視する文化が根強く、大きくアクセルを踏まない、つまり損失を残さないという方針が強かったんです。ですが、そのやり方ではじり貧になっていきました。
そこで、大人向け・女性向けという新しいターゲットへ挑戦しました。
まずは小さく試し、反応を見ながら改善する。可能性が見えたら、人も予算も思い切って集中させる。
その結果、毎年のように売上・利益の過去最高を更新し、それまでの販売記録を大きく塗り替える商品も生まれました。
乗り始めの自転車みたいなもので、怖がってゆっくり走るとかえって不安定になる。
勇気を持って自分でペダルを踏み込むと、安定してまっすぐ進める。
この経験で学んだのは、「リスクを避けることが必ずしも安定ではない」ということ。
そして「自分たちで判断してリスクを取るからこそ覚悟が生まれる」ということです。
誰かに決めてもらうより、自分たちで覚悟を持って進めた方が、組織は強くなる。
その実感は、今の会社づくりにも大きく影響しています。
——独立のきっかけを教えてください。
元々、独立という選択肢は頭の中にずっとありました。
ただ、「起業したい」という強い野心があったというよりは、仕事が楽しかったので、あえて動く必要も感じていなかったというのが正直なところです。
そんな中で人事異動やキャリアの話が出たタイミングがあり、その時にふと「このまま組織の中で役割を全うしていく未来」と「自分で事業をつくる未来」を改めて考えたんです。
どちらも想像できましたが、一度きりの人生なので、後者に挑戦してみようと決めました。
当時、妻には反対されるかなと少し心配していたんですが、特に反対もなく応援してくれて。
上司や同僚には引き止めてもらいましたが、その後は起業についても親身に相談に乗ってくれました。
とてもありがたかったですね。
△家族写真
——独立後に今の事業を思いついたきっかけを教えてください。
独立当初は、保育園や歯科医院、企業などのマーケティング・集客支援をしていました。
その中で出会ったのが、「保育園と歯科医院の連携」に関する相談でした。
『預かり時間中に子どもたちを歯科医院へ送迎し、予防歯科を受けさせたい』
とても良い取り組みだと思いましたし、実現できれば多くの価値があるとも感じました。
ただ、実際にやろうとすると、移動の壁が立ちはだかりました。
先生が付き添うには負担が大きい。タクシーでは安全面や運用が難しい。貸切バスは便利ですが、短時間利用にはコストが合わない。
「いい取り組みなのに、移動だけが理由で実現できない」
その現実に直面しました。
——そこから「貸切バスのタイムシェア」に至ったのですね。
そうです。
調べていくと、貸切バスにはそもそも構造的な制約がありました。
安全管理の観点から、出庫前後の点検や待機時間が必要で、短時間利用でも最低数時間分の料金が発生してしまう。
一方で、バス会社側には稼働していない時間帯や車両もある。
利用したい人と、使える資源はあるのに、仕組みが合っていない。
そこにもどかしさを感じました。
だったら、1台のバスを複数の利用者で時間単位に分けて使えないか。
そう考えたのが「貸切バスのタイムシェア」という発想の出発点です。
ただ、当然簡単ではありませんでした。
利用時間、場所、ルート、採算、安全性、法制度など、すべてが複雑に絡み合います。
特に難しかったのは、「最初の一件をどう成立させるか」でした。
しかし、誰も実績がない状態では、誰も意思決定できない。
まさにゼロからの立ち上げでした。
そこで最初は、我々がリスクを持つ形で実証を行いました。
正直、簡単な挑戦ではありませんでした。
それでも実際に走らせてみると、保護者の方へのアンケートで満足度は100%という結果が出ました。
これはサービスそのものというより、「移動があることで実現できた体験」への評価でした。
仕事を休まなくても子どもが歯科に行ける。
雨の日でも安全に移動できる。
一度にまとめて移動できることで負担が減る。
移動が変わるだけで、ここまで体験が変わるのかと実感しました。
——最後に、NORI・NORIで実現したいことを教えてください。
私たちがやりたいのは、貸切バスの効率化ではありません。
「移動できないことで、体験や挑戦が失われることをなくす」ことです。
行きたいのに行けない。やりたいのに移動手段がない。
その理由だけで、たくさんの機会が失われています。
子どもの体験、高齢者の交流、地域の学び、企業の活動。
本来あっていいはずの機会が、移動という制約で止まってしまっている。
そこを変えたいと思っています。
まだ会社としてもサービスとしても、完成しているわけではありません。
むしろ、これから仕組みをつくり、改善し続けていくフェーズです。
だからこそ今は、正解を持っている人よりも、正解を一緒につくっていける人が必要です。
NORI・NORIに興味を持ってくれた方がいたら、ぜひご連絡ください!
「当たり前を変える面白さ」を原点に持つ服部が、なぜ貸切バスのタイムシェアにたどり着いたのか。服部代表の、これまでの歩みとNORI・NORIへの思いをお届けしました。
次回は、この構想がどうやって形になっていったのか、サービスの具体的な中身をご紹介します。
ぜひ次回もご覧ください。