ニューステクノロジー社員の入社後の挑戦や成長をテーマにした本シリーズ。#10はHOLONIXでディレクターを担当する高橋輝臣にインタビュー。これまで数々のMVやTVCMを手がけ受賞歴もある彼。「消費され忘れられるのではなく、人の心を動かし記憶に残るものづくりがしたい」と語る彼が、クリエイティブな仕事を目指したきっかけとは…。映像制作に対するこだわりやディレクターとしての今後、ワークライフバランスへの考え方を通してニューステクノロジーの魅力に迫っていく。インタビュー最後には、5つのポイント【柔軟性/決断力/挑戦心/コミュニケーション能力/企画力】について、入社前後で比較した自身の成長“GROWTH”をグラフにて紹介。
映像ディレクター 高橋 輝臣 プロフィール
大学在学中の2005年より、Avex Traxにてアーティスト活動を開始。卒業後の2009年より日本テレビグループにて番組制作の経験を積むなど、映像の世界に転進する。その後、広告代理店にてCMディレクターとなる。TV・WEB・ラジオCMの他、紙媒体のデザイン制作を経験する。2018年よりニューステクノロジーに入社。映像制作事業部「HOLONIX」を立ち上げ、ディレクターを担当。これまで、映像の他に、Jリーグチームへの楽曲提供のほか、NHK連続テレビ小説「まれ」、アニメ「進撃の巨人」「キルラキル」などシンガーとしても参加。映像・音楽・写真と多岐に渡るジャンルの制作を行っている。
インタビュー全体概要
- Section1. 自分で何かを作り出して多くの人に届ける喜び
- Section2. HOLONIX立ち上げ期に学んだ「企画」に対する考え方
- Section3. 好きなことをマネタイズしてビジネスにする
- Section4. MV制作で自分が作り出す世界観を表現したい
- Section5. 自分もクライアントも満足できる映像を作る
- Section6. 高い技術力とマルチなスキルを持ったチーム
- Section7. 育児の時間は仕事から離れるいいタイミング
- Section8. 消費されるのではなく、記憶に残る作品を作りたい
- Section9. 夢を実現できる場所で、貪欲にものづくりと向き合う
- Section10. 入社前後のポテンシャルレーダーチャート
自分で何かを作り出して多くの人に届ける喜び
ークリエイティブな仕事に興味を持ったきっかけは何ですか?
もともと僕は音楽家になりたいと思っていました。
中学2年生の時に、初めて坂本龍一さんの音楽を聞いて感銘を受けて…。僕も自分で音楽を作り出してたくさんの人に届けたいと思ったんです。
そこから渡米して音楽を学んだり、大学在学中にはAvex Traxでミュージシャンとして活動を始めたりと、学生時代は音楽の世界にどっぷり浸かっていました。
その後、大学卒業とともにミュージシャンを引退することになったのですが、周りの友人たちが就職活動をして内定をもらっている中で焦りを感じていたこともあり、この先自分は何をして生きていけばいいのかよくわからくなってしまって…。
その時、今までの自分の活動を振り返ってみたんですよね。何かを表現したり作り出したりして、多くの人に届けるということに喜びを感じるのは、音楽家を夢見たあの日から今も変わらない。僕のルーツはそこにあるんだと気づきました。
せっかくなら音楽以外でクリエイティブな仕事にチャレンジしようと考えたとき、すぐに頭に思い浮かんだのが映像制作でした。アーティスト活動でMVを撮影してもらう機会があり、もともと映像制作に興味を持っていたんですよね。
MVの撮影でお世話になった監督に相談をして、映像制作の世界へ飛び込みました。
その後は、TV番組の制作やTV・WEBのCM制作など、映像に関わるさまざまな仕事を経験しました。
社長の三浦とは、ニューステクノロジーへ入社する前から一緒に仕事をする機会が何度かありました。
ある日三浦に食事に誘われたのですが、何となくもしかしたらニューステクノロジーに入社しないかって誘われるような気がして、念のためスーツを着て行ったんですよね(笑)
そしたら案の定、入社を誘われて(笑)「なんでわかったの?」って三浦にも驚かれましたけど。僕の中で三浦となら何か新しく、自分が想像しえない未来に繋がっていくような気がしていたんでしょうね。
まだ経験したことのない面白いことが実現できそうだと思い、入社を決意しました。
HOLONIX立ち上げ期に学んだ「企画」に対する考え方
僕が入社した当時のニューステクノロジーには、僕と社長の三浦と役員一名の三名しかいなくて。必然的に映像制作を担当するのは僕一人。一人でプロデューサーもディレクターも兼務して、事前準備から編集まで何もかも全て自分でやっていました。さすがにこの時期は大変でしたね。
でもこの時期に学んだことも多かった。特に、企画力に関しては確実に伸びたと感じています。企画力が伸びた理由としては、社長の三浦の影響が大きいですね。
三浦はもともと営業をやっていた経験があって、企画書を作るのも提案するのも抜群にうまい。
僕はそれまで営業をして案件をいただく経験が少なかったので、彼と一緒に動画制作のプレゼンに行った時には学ぶことが多くありました。
提案をしてその内容に納得してもらえたうえで案件を獲得していく。その経験から、以前よりも企画に対する向き合い方や考え方が深まりましたね。
好きなことをマネタイズしてビジネスにする
ーニューステクノロジーに入社してから一番「挑戦した」と感じることは何ですか?
ハワイ州の観光局とのタイアップ企画として、m-floさんのMVを制作したことが僕の中での大きな挑戦です。
僕はもともとMV制作が好きだったので、自分の好きなことをマネタイズしてビジネスにできたらいいなという思いでチャレンジしました。
社長の三浦がハワイに人脈があったので、まずはそれを活かそうということになりました。
日本からハワイへ観光に行く方でいうと、ちょうどm-floさんのファンの方が多い世代なのではないかと。ハワイの雄大な自然とm-floさんの世界観を掛け合わせたら、今までにないMVを作ることができると思いました。
そこから、ハワイ州の観光局とコンタクトを取ってプレゼンをしました。
今まで経験したことがないスケールの撮影で大変なことも多くありましたが、ハワイの神秘的な雰囲気の中でアーティストやスタッフ、現地の方と一丸となって作り上げるという経験は、苦労したこと以上に大きな感動をもたらしてくれましたね。
MV制作で自分が作り出す世界観を表現したい
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そもそも僕がMV制作を始めたのは、ニューステクノロジーに入社する前のこと。
当時、MV制作なんて一度もやったことがなかったのですが、自分で気に入って聴いていたアーティストのMVがどうしても作りたくて。
「費用は全て僕が払うので、MVを作らせてください」とアーティストに直接連絡してMVを作らせてもらいました。
僕はそれぐらいMV制作が好きなんですよ。
そこから、他のアーティストさんからも声をかけていただけるようになって。MV制作の仕事が広がっていきました。
だから、m-floさんのMVを筆頭に、ニューステクノロジーでもMV制作の仕事が増えてきて嬉しいなって思います。自分の好きなことができている状態が楽しい。
それから、MVをきっかけにTVCMなどの依頼に繋げられたらなと。
15秒、30秒という尺の中で表現するコマーシャルとは異なり、MVはより長い尺を使った表現の自由度があります。その自由度の中で如何に面白いことが出来るか。如何に曲の良さを、または曲を知って貰う機会を創出できるか。自分自身が元アーティストだからこそ、そこに対するパッションはあると自負しています。
映像作品を通じて、また新たな繋がりが出来て、それが更に大きな輪となって広がって行ったら素敵だなと思います。
自分もクライアントも満足できる映像を作る
ー映像を制作するうえで、こだわっていることはありますか?
僕自身の映像制作へのこだわりでいうと、今まで使ったことがない表現を毎回取り入れていくという意識で臨むようにしていますね。
今まで取り入れたことがなかったり、自分の中でいつかチャレンジしてみたいと思っていた表現などを、依頼された案件の中にも組み込めないか考えています。クリエイターとして常に新しい表現に挑戦していきたいので。
対クライアントでいうと、クライアントが喜んでくれることを第一に考えていますね。
喜んでくれることとは何か。それは、サービスや商品の認知が広まり、それがきちんと売り上げなどの成果に繋がることだと思っています。
例えばCMの場合、いくらクリエイティビティに溢れる映像を作ったとしても、それを観るユーザーの購買意欲をくすぐるような内容でなければ売り上げには繋がりません。
そういった成果という意味でいうと、ニューステクノロジーでは映像がどれだけ成果に繋がったかのフィードバックを得られるという点が魅力的です。
今までは映像制作会社に所属していたので、TVCMも含めた映像をリリースした後、どこまで認知が広がったかなど、映像を作った後の効果についてあまり考えることがありませんでした。
ニューステクノロジーの場合は、映像制作チーム以外にもデジタルサイネージを扱うメディアチームやWEBの広告運用を行うチームがあって、実際に運用を行うメンバーと連携して動画制作を進めていくケースも多いです。
そのため、動画をリリースした後は、運用メンバーがまとめてくれた効果測定をもとに、動画がどれだけ商品購入に繋がったかや、動画のどの部分が視聴されていたかなどについて会話することができます。
そのフィードバックを次の映像制作に活かすことで、クライアントが喜んでくれるようなより成果に繋がる動画を追求しています。
これは、映像制作会社ではなかなかできないことで、ニューステクノロジーで映像制作を行う醍醐味ですね。
高い技術力とマルチなスキルを持ったチーム
ー他事業部と連携できる点は大きな強みですね。では、映像制作におけるHOLONIXというチームの強みは何ですか?
柔軟でスピード感のある対応ができるのが強みです。
じつは、2020年度のことですがコロナ禍にも関わらず、HOLONIXの売り上げがすごく好調だったんですよ。
撮影が難しかったりいろいろと無理を強いられたりすることが多い状況で、この結果が出せたのは、メンバー一人ひとりが映像制作において高い技術力やマルチなスキルを持っていたからだと思います。
例えば、撮影ができなくてもデザインで補ったり、パソコンだけを使って一から映像を作り出したり…。僕の場合は、自分で映像にナレーションを入れることもありましたね。
撮影をしなくてもクライアントの希望に応える作品を作り出す技術を、僕たちは持っているんですよね。割とオールマイティにみんな何でもこなせます。
細かいことの全てを内製化できているので、制作するスピード感も速い。クライアントの満足度にも繋がっていると思いますね。
育児の時間は仕事から離れるいいタイミング
ただ、僕自身マルチに何でもできることもあり、つい仕事をやりすぎてしまうことがあります。
僕は5歳と1歳の子どもの父でもあるのですが、ニューステクノロジーに入社する前は、朝から終電間際まで根詰めて仕事をする日が多くありました。今振り返ると妻には本当に苦労をかけたと思います。
ニューステクノロジーに入社してからは、フレックスタイム制で仕事ができるので仕事の合間に育児をすることができます。
一旦仕事を切り上げて夕方に子どもたちを迎えに行き、夕飯を食べさせる。ついつい仕事に没頭しすぎてしまう僕にとって仕事の合間の育児は、強制的に仕事から離れるいいタイミングとなっています。
もちろん、育児も仕事と同じで大変なことも多いですし、ストレスも溜まります。でも、育児と仕事を上手に切り替えることで気分がリフレッシュする。育児も仕事もまた頑張ろうって思えるんですよね。
そうやって、ニューステクノロジーに入社してからは、ワークライフバランスを保った働き方ができています。
消費されるのではなく、記憶に残る作品を作りたい
ー今後、ニューステクノロジーでチャレンジしたいと思っていることはありますか?
長編映画の制作にチャレンジしたいです。
そもそも、映像制作の世界に足を踏み入れたのも、いつか映画を作りたいと思っていたから。
僕が映像の世界に飛び込んで最初に経験したのは、番組制作会社でのバラエティ番組の制作でした。視聴者の反応やトレンドを意識した番組をスピード感を持って制作していくなど、TV番組の制作だからこそ学べることも多かった。
でも、収録しては放送して、また次週に向けて企画を考え収録していくというサイクルにどこかもどかしさを感じていました。作り出したものがただ消費されているような気がしていたんですよね。
そこで転職したのが、広告代理店です。広告代理店では映像制作以外にも携わることがあったのですが、TV番組とはまた違ったものづくりの形を学ぶことができて。
例えば、チラシを作るとき、デザイナーがデザインを組んで、コピーライターがキャッチコピーや説明文を作成して、ディレクターが確認して…。そのどの工程でもどうやったら人の心に響くメッセージを届けられるかということをとことん考えて、最終的に一つのチラシを作り上げているんですよね。それがすごく新鮮で、クリエイティブだと感じました。
やっぱり僕は、どんどん消費され忘れ去られていくものではなく、人の心を動かし記憶に残るようなものづくりがしたいと思いました。そこで、最初に描いた「長編映画を制作する」という夢をいつか叶えようと、再び決意したんです。
もちろん、MV制作やTVCM制作など今取り組んでいることも一生懸命続けたい。並行して、長編映画の制作にもチャレンジして監督として名を上げていきたいですね。
夢を実現できる場所で、貪欲にものづくりと向き合う
ーニューステクノロジーで働く一番の魅力は何ですか?
夢を持っている人を本気で応援してくれるところです。実現できるようにバックアップしてくれる環境があります。
バックアップというのは綺麗事ではなく、「やりたい」という強い熱意があれば挑戦するための環境や資源も用意してくれます。
僕が挑戦したいと思っている長編映画制作も実現できると思っていて、今すでに脚本を二つ完成させました。現在は事業化に向けて、更に内容を詰めている段階です。
ニューステクノロジーは、新規事業を次々と生み出して昇華させていくような圧倒的な実行力がある。そんな環境の中で過ごしていると、夢は必ず実現できると強く確信できます。
ー最後に好きなバリューを教えてください。
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僕の好きなバリューは『ネバーイナフの精神。現状に満足せず、さらなる高みへ』です。
これは、映像制作において僕が常に意識してきたことです。
映像制作のクオリティーは年々高くなっていると思いますし、MV制作など指名していただけることも増えて素直に嬉しいです。
だけど、今までもこれからも現状に満足せずに高みを目指していく。クリエイターとして貪欲にものづくりと向き合っていきたいです。
入社前後のポテンシャルレーダーチャート
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