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メルチャリを徹底解明!開発における現状の課題とは?

2018年2月より、福岡市にてサービスを開始したメルチャリは、2019年6月より体制を変更し、クララオンラインが参画しneuet株式会社となって事業を拡大してきました。

サービスローンチから2年たち、利用数も大幅に拡大した今、開発チームを取り巻く環境も変わりつつあります。今日は、現在開発チームが抱える課題とは何か、採用を通じてどのように解決しようとしているのかをお伝えします!


<登場人物>

話し手:蛭田:VP of Engineering

聞き手:採用チーム

採用チーム:
今回は、開発チームについて伺いたいと思っています。まずは開発環境を紹介できればと思っています。

蛭田:
現状では、主に以下の技術スタックを用いて開発しています。

開発言語・フレームワーク
・iOS:Swift
・Android:Kotlin
・フロントエンド:TypeScript, React
・バックエンド:Go
・共通:Protocol Buffers

インフラ:Google Cloud Platform (App Engine, Kubernetes Engine, Pub/Sub, Firebase, etc.)
データベース:Datastore, Cloud SQL, Cloud Storage
分析基盤:BigQuery, Data Studio
モニタリング:Stackdriver Logging, Stackdriver Monitoring
CI/CD:CircleCI, Bitrise

採用チーム:
現在iOS、Androidアプリ開発での課題はどんなところにありますか?

蛭田:
どのサービスももちろんだと思いますが、弊社もiOS、AndroidアプリについてはUI/UXにこだわりを持って開発に取り組んでいます。特に、お客さまがメルチャリアプリを利用する際のサクサク感には、ネイティブアプリエンジニアのこだわりが詰まっています。秒数にすると0コンマ数秒の違いでしかないのですが、実際に利用する立場に立った時にその違いはUXの良し悪しに大きく影響します。開発時にはメンバー全員でアプリを触りながら、細かな挙動やデザインについても議論を重ねてきました。また、メルチャリは老若男女問わずご利用いただいていることもあり、どなたでも使いやすく直感でご利用いただけることを目指しています。デザインや機能を実装するときも、シンプルで分かりやすいかどうかを常に意識しています。

また、技術的なチャレンジの一つに「位置情報の正確さ」があります。メルチャリのサービスを提供する上で、お客さまが使用する自転車の位置情報を正確に把握することはとても重要です。例えばGPSによる位置情報測位においては、建物の陰や地下に入ると性能が落ちるという特性があります。その特性を把握したうえで、できる限り正確な位置情報を取得するためにシステム全体を通して設計を考えていく必要があります。

さらに、お客さまや街の皆さまからの声を直接聞いているカントリーサクセスのメンバーにも、アプリの改善案を提案してもらっています。街の中で自転車の再配置や整備を行っているクルーとも定期的にミーティングをしており、より効率的な運営を行うために日々改善を進めています。

(VP of Engineering 蛭田)

採用チーム:
バックエンドは、自転車・スマートロックとの通信もあり、実世界を意識する必要があるサービス/開発環境ですよね。今はどんなところに課題がありますか?

蛭田:
スマートロックから取得できる位置情報だけでは完璧でない場合もあるので、アプリからも位置情報を取得するなどして、実際の自転車の位置を推定することが必要です。位置の正確性を高める手法としては、自転車にセンサーをつけたり、ポート側にもビーコンや通信機器をつけたり、といくつかあるものの、コストとの兼ね合いも考えて設計することが求められます。次世代の電動アシスト車体の開発においては、ハードウェアとソフトウェアそれぞれにどのような責務を持たせるべきかという段階から設計していく想定です。このようにソフトとハードどちらも鑑みて設計する必要があるのが難しくも面白いと感じています。

採用チーム:
全体を通して直近1年での大きな機能開発や今の拡大期のフェーズだからこその解決しておきたいテーマはありますか?

蛭田:
直近では、福岡以外の都市にも展開するべく準備を進めています。アプリやバックエンド開発だけではなく、ビジネスやコーポレートメンバーなども巻き込んで足元の体制を整えているところです。

また、電動アシスト車体の開発は、ハードウェアやアプリ上での機能開発に加え、運営オペレーションやサポート体制も含めて全体で設計していく大きなプロジェクトになります。様々なステークホルダーと関わる上で、おそらく技術的な課題も多く出てくると思います。このような立ち上げフェーズのカオス感を楽しみ、一緒に考えて乗り越えてくれる仲間を探しているので、興味のある方は是非声をかけていただけると嬉しいです。

(街の中を走るメルチャリ)

採用チーム:
まだ小規模チームですし、開発・ビジネス開発・サポートなど、垣根なく仕事をしていると思います。目標管理や社内のミーティングをどのように行っているか教えてください。

蛭田:
全社の目標管理としてはOKRを導入しています。四半期ごとに全社のOKRを定義し、それに紐づく形で各メンバーも個別にOKRを設定します。上長とは週次で1on1ミーティングを行い、目標への進捗や悩み事などは密にコミュニケーションしながら進めています。

開発チームは毎日スタンドアップミーティングを行っています。それぞれのアクションの共有・困っていることの相談などをして、なるべくスピーディーにアクションをしています。

全社の定例ミーティングは週に1回です。そこではプロジェクトごとの進捗共有を行っています。日々の利用回数など、指標として置いている数値は可視化しており、いつでもメンバーが見られるようにしています。それ以外でも、お客さまの声―特にSNSでの反響もSlackでリアルタイムで流すようにしています。ありがたいことに、多くは好意的な声が多いこともあり、私たちのモチベーションにつながっています。不具合が疑われるようなコメントの場合もいち早く検知し、調査・改善を行えるようにしています。

障害や問題発生時は部門横断で対策本部をスピーディーに立ち上げ、お客さまへの影響が最小限に収まるよう最優先で取り組むようにしています。そして、月次で振り返りを行い、再発防止策を議論して次回に生かしていくようにしています。

(開発チームのミーティングの様子)

採用チーム:
最後に、2020年は開発チームをどんなチームにしていきたいですか?

蛭田:
2020年は新しいこと・ものに挑戦していく1年にしたいです。会社としての体制が変わり、事業や開発チームも新たなフェーズに到達したと言えます。これからのシェアサイクル市場において圧倒的に選ばれる存在になるため、ソフトウェア・ハードウェアともに大規模な開発を予定しています。

でも忘れてはならないのはお客さま第一の姿勢。どんなに攻めようが、変化をしようが、その点だけはブラさずにやっていきたいですね。職種や肩書きを超えて「お客さまのためにはどうすべきか」を軸にフラットに意見を言いあうことができるカルチャーは守り続けます。メンバーそれぞれがオーナーシップを発揮してプロジェクトを推進していく、そんなチームにしていきたいです。

採用チーム:
3回にも渡るインタビュー、ありがとうございました!次回は、メルチャリというプロダクト全体を司るプロダクトオーナーに対するCEO家本の思いを聞いていく予定です。お楽しみに!

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