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最高の会社を辞めて向かう先 〜心の内側からのドアノック〜

「小さく”What a Wonderful World”流してもいい?」

そう言って微かなBGMと共に始まった今回のインタビュー。

話し手は、2019年5月をもって新卒から約4年間過ごしてきたネットプロテクションズ(以下NP)を退職した玉城麦野です。心のままに人生を楽しむことがモットーで「NPでなければ、今頃NGOで働いていたと思う」と語るエネルギッシュな彼女が、NPで得た経験とそこから生まれた新たな想いとは一体なんだったのでしょうか?

学生時代の無力感。自分なりのビジョンを描くために。

もともと出身が沖縄なんですが、高校生になって初めて県外に出たことで、学生のうちに、色んな問題を抱えて世間から騒がれる「外からの沖縄」を見て、沖縄を巡る政治問題を自分事として捉えるようになりました。高校生から大学生にかけての時期は、「米軍基地、日米関係、戦争と平和、なにが問題になっているのか、それはどうやったら解決できるのか……」、そんなことばかり考えていて、サークルや留学の傍ら、政治の勉強をしたり政府系のイベントに参加したりして過ごしました。ただ学べば学ぶほど、この大きすぎる問題に今の自分じゃ太刀打ちできないことに気づいて苦しくなってきて、今すぐ政治の道に進むよりも、世の中の構造自体を突き詰めて捉える必要があると思うようになりました。

そんなことを考えている時期にNPに出会いました。社員一人一人のビジョンを尊重し、会社自体も抽象度の高いビジョンに立ち向かおうとしている組織に衝撃を受けました。「この会社なら構造を捉える力や、自分でビジョンを描く力を実務を通して身に付けられる!」そう思ってNPへの入社を決めました。

セールスの業務を通して学んだAll-winの姿勢

入社後は、半年間の研修を受けた後、BtoB決済サービスである「NP掛け払い」のセールス部署に所属しました。多種多様なサービスを提供する企業の方々に会い、話をする日々は、好奇心旺盛な自分の性格に合っており、とても楽しかったです。

その業務を通して得たのが、関わる全ての人が幸せになることを追求するAll-winの姿勢でした。商談では互いにwinになるかどうかを契約の判断軸とし、実際にNPのサービスが相手にとってwinにならないとわかったら、他社様のサービスを提案することもありました。自社の利益ばかりを追求するのではなく、全方位での利益を考えるといった思考が経営者だけでなく、現場にまで浸透しているというのはNPの魅力だと思います。

大きな壁を乗り越えるため、自分の限界を認め、自ら声を出す。

就活時代に出会ったNPの社員がみんな自分の人生を生きていたのがとても印象的でした。当時の私は企業で働く人を、「どうせ誰かにコントロールされて生きてるんだろう」と少し見下していたんです(笑)でもNPの社員と触れることで、その思い込みが変化し、とてもポジティブに入社することができました。

だから今の学生にも、社会人が自分の人生を楽しんでいる姿を見せて勇気づけたいという想いがあり、2年目にして採用プロジェクトのリーダーに挑戦しました。しかしここで初めて、好奇心のままには走れないという壁にぶち当たりました。目標や役割が明確だったセールスと違って、リーダーとしてのやるべきことが全く分からず、自信もなくしました。手応えもなく、周りも自分も誰も幸せにできない、そんな苦しい日々が続きました。

NPでは、先輩に対してフラットに相談できる風土が根付いているが故に、向こうから助けを求められるまでは極力手を出さずに温かく見守る、という企業文化があります。そのため良かったことも悪かったことも含めて、自分がやったことは全部自分に返ってくるので、経験が直接身になる実感があります。しかし当時の私はネガティブな心に蓋をして、全部一人で抱え込んでしまっていました。

その結果、誰のために何をやっているのかわからず空回りばかりしていました。人を頼れず、そのくせ全部他責にしてしまう―この大きな壁を乗り越えるには、自分の限界を認め、自ら声を出すことが必要でした。そして助けを求めさえすれば、必ず助けてくれる存在がNPにはいます。普段は息をひそめているけれど、実はそばにいるという存在がどれほど大切かに気づかされました。

採用で一番つらかった時期に、会社を2日間休んで河原にスケッチブックを持って行っていっぱい絵を描いた。言葉は電話越しに父からもらったもの。

好きなことや苦手なことに対して湧き上がってきた心を素直に受け入れて声に出すことで、自分も周りもハッピーにするし、ひいてはプロジェクトも上手くいくということを身をもって知りました。

自分の心に素直に向き合うという一つの大きな壁を乗り越えながら、一人一人の学生が真剣に自分の人生に向き合っている姿を側でサポートできた採用プロジェクトは、私の人生においてとても貴重な経験となりました。

心の内側からのドアノック

セールスと採用を経て、ある程度自分の好きなこと苦手なことが見えてきた時点で、社長から総合力のある経営人材になるために一旦苦手な分野を経験することを勧められて、コストやオペレーションを担う掛け払いのカスタマーサービス(CS)部署に移動しました。

セールスでは掛け払い事業を長期的で大きな視点でみて「攻め」の姿勢とビジョン力を養ったのに対し、CSでは後々の大きなことに繋がる日々の業務設計や決済機能の開発案件といった細かな判断やマネジメント業務を経験し「守り」の姿勢と超長期視点を学びました。掛け払いという一つの事業に対して、大きな方向性と小さな日々の業務という二つの観点を得たことで、物事を多面的に判断する力がついたと思います。

2018年夏、移動先のCSでの仕事が少し落ち着き始めた頃、サマーインターンのメンターをやりました。そこで人が潜在的なパワーを開放する瞬間のエネルギーの大きさを目の当たりにし、心を大きく揺さぶられました。ちょうどその辺りから、会社という枠から飛び出して、ありのままに自由に生きたい!という心の内側からのドアノックが止まらなくなったんです。これまで私は3~4年単位で環境を変え、沖縄から本州、海外……と世界をどんどん広げて人生を進めてきました。NPに入ってちょうど丸4年経った今こそ、次のステージに行く時だ、と直感的に思いました。

つぎのアタリマエとなる働き方へ

これからの活動としては、人間の持つ秘められた光が開放される瞬間をもっと広く社会に生み出していきたいと考えています。バラバラの個の集まりが、ぶつかり共感しあいながら関わる中でどんどん一つのチームとして一体化していく。そこで生まれた関係性は、一時的なものではなく、今後の人生においてもずっと繋がっていくものになるということをNPのサマーインターンでも体感しました。

こうした体験に、組織の枠を超えてワーキング世代だけでなくシニア世代や学生、赤ちゃんやママといったあらゆる層が参加できる場を創りたいです。さらにそこに自然という要素も加えて、リトリートキャンプのような場を創っていけたらと思います。

NPを退職しますが、今後ともお互いに良い影響を与え合うパートナーとして関係を続けていきたいです。現在では、副業やダブルワークの概念が浸透してきていますが、これからの時代においては雇用者と従業員の関係もどんどん多様化していくと思っています。

willやビジョンが重なる者同士がプロジェクトごとにチームをつくって、目的が達成されたら解散するような働き方ができるようになるんじゃないかと。NPはつぎのアタリマエをつくることをミッションに掲げているので、私自身が体現者として「つぎのアタリマエとなる働き方」を社会に提示していきたいです。

圧倒的に広がった人間としての幅。より良い社会のために

初心に立ち返った時に、入社当初得たかった構造化力やビジョン構想力を、ある程度得ることができたという実感がありました。その他にも当時は想像もしなかったような多くのことをNPから得られました。色んな人と、その人たちの奥にある色んな想いや価値観に触れられたことで、自分の幅が圧倒的に広がりました。NPがビジネスというフィールドにいながらもAll-winのスタンスで、関わる全てのステークホルダーの利益を追求し、よりよい社会のために貢献しようとしていたからこそ、私もいま社会に対して前向きな眼差しを向けられているんだと思います。

“What a Wonderful World”

「世界はなんて驚きに満ち溢れているんだろう!」

空の青さに感動したり、木々の緑に感動したり、人や自然の本質に触れて、それがそこにあるだけで感動する。当たり前になっていることでも、本当はそこにあるだけで素晴らしいんだと日々感じられるように生きたい。

キラキラした目でそう語る彼女がこれからどんな風に人生を描いていくのか、とても楽しみです。

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