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【代表インタビュー】国内のSAS専業ベンダーのパイオニアが目指すのは、マルチなデータ活用のスペシャリスト集団

国内だけで約1,500社が導入する大手企業向け統計ソフトウェアSAS。未経験でエンジニアを目指す方には、馴染みのないキーワードかもしれません。このSASに特化した事業における国内パイオニア企業として、メガバンク・製薬メーカー・通信キャリアなど大手クライアント各社と信頼関係を築いてきたネイチャーインサイト株式会社。今回は代表である大宮にインタビューし、会社のMVVやSASの可能性に関してじっくりお話を聞かせて頂きました。

■データ活用のニーズが高まる時代を予測し、いち早くSASに特化した会社を創業

ーーネイチャーインサイトの創業の経緯について教えてください。

今から28年前、現・会長の篠田はエンジニアとしてSASチームがあるシステム開発会社に勤め、SASを使った開発業務に従事していました。


SASとは - IT用語辞典
SASとは、データ解析や統計分析、解析結果の可視化などを行うことができるパッケージソフトの一つ。米SASインスティテュート(SAS Institute)社が開発・販売している製品で、これを中心とするソフトウェア製品群のブランド名でもある。同社自身を指してSASと略すこともある。
https://e-words.jp/w/SAS-2.html


当時は、COBOLやC言語など、いわゆるプログラミング言語で、いちからコーディングを行うシステム開発が主流の時代で、SASを使った開発のニーズは、まだ少ない状況でした。現場を知る篠田は、プログラミング言語でいちからコーディング行うシステム開発は、工数や品質などの点からも今後はニーズが減り、SASのようなパッケージやツールを組み合わせた開発が主流となっていくと感じていました。また、データを分析し、そこから得た有益な情報を経営に活かしていく取り組みももっと増えるだろうと予測していました。

とはいえ、勤めていた会社ではそうしたことに目が向かない。篠田は悩んだ末、自分でやってみようと決意して独立し、ネイチャーインサイトを創業しました。社名は、データの本質(Nature)を洞察する(Insight)という意を込めてつけられました。

ーー当時、SASを扱えるエンジニアが少ない状況の中、どのように事業を拡大させていったのでしょうか。

時代のニーズで、データ活用が業界問わず求められるようになり、徐々に市場規模が広がっていったんですね。それにあわせ弊社への案件のご相談も増え、SASデータエンジニアの採用活動も積極的に取り組み人材を確保していきました。

当時は即戦力も不足していたので、そこは未経験の方でも採用し自社で教育しなければと、テキストや練習問題なども自分達で作成し、教育制度を充実させながら会社として規模を拡大していきました。

■いちエンジニアから社長へ就任。企業理念の下、社員が助け合いながら同じ方向に進める会社に

ーー現在、代表を務めていらっしゃいますが、ご自身のこれまでのキャリアについて伺えますか。

エンジニアとして新卒入社した企業の将来性に不安を感じたことから、1年未満で転職。経験値がほぼない状態だったので、未経験採用をしている会社を探す中でたまたま見つけたのがネイチャーインサイトでした。スキルがない分、入社してからは「どんな仕事でもやってやろう」とがむしゃらに働きましたね。

そして、自らのスキルアップをはかる一方で、従業員数も少しずつ増える中、社内の人材教育のプロジェクトなどにも積極的に関わるようになっていきました。当初は人数も少なかったので、社内システム整備や、様々な企画などを積極的に推進していった結果、自然とリードする役割を担うようになっていった感じですね。徐々に昇進を実現し、2020年に社長に就任しました。

ーー会社のミッション、ビジョン、バリューについて教えてください。

弊社の経営理念は、「たゆまぬ革新と進化による永続的な発展 データ活用技術による、お客様の成功と社会への貢献」です。後半がミッション、前半がビジョンというイメージになります。このように企業理念を明文化したのは、創業時ではなく、実は5年ほど前ですね。社員が増えて個々の考え方や価値観がある中で、それを束ねなければならないという課題に直面し、社員が同じ方向へ進んでいける体制を整えようとこの経営理念ができました。

みんなでディスカッションを重ね、普段の仕事で大事にしていることなど意見を出し合い、それらを集約して形づくったものになります。また、基本理念については、お客様、そして仲間のためにという2つの視点の下、マインドの姿勢につながる行動指針などをいくつか定めています。仲間のためにという所は、常日頃から私も社員に伝えるようにしていますね。普段の助け合いもそうですが、社員が自発的に勉強会を開いて情報共有の場を作るなどの姿が見られるので、自然と基本理念が社内に浸透してきていると感じています。



■データ分析の世界で活躍するデータサイエンティストを有する、SAS専業ベンダーのパイオニアであることがアドバンテージ

ーーSASデータエンジニアは、現在何名所属していますか。また、業務の面白さややりがいというのはどんな所にあると思われますか。

弊社は入社後にSAS研修を受けるので、ほぼ全社員がSASに対応できます。業務の大変さでいうと、SASを使う目的はデータ活用であり、あくまでも手段に過ぎません。そのため、データを加工、集計するなどのデータを扱うことに対する知識や経験が必要になる点は、面白くもあると同時に難しくも感じる部分ではないかと思います。

また、弊社は28年前から、SASInsutitute社より、「第一期のSASコンサルティングパートナー」に認定されて以来、SAS事業に取り組んでおり、SASデータエンジニアの資格保有人数は国内トップレベルで、実績も豊富です。その上、情報システムの構築からサポートまで一貫して業務を請け負える体制が構築されているので、エンドユーザー様と直でお仕事をさせていただく機会も多くあります。

社員数100人以下のシステム開発会社の場合、どうしても下請け、孫請けの形での案件が多い状況がありますが、弊社のクライアントの多くはエンドユーザーかつ大手企業です。そうしたお客様のビジネスにダイレクトに関われる点は、エンジニアにとって一つの面白さややりがいにつながるのではないでしょうか。

ーー現在、どのような案件のニーズが増えていますか。

データ活用という括りで言えば、昔から変わっておりません。SASも依然として強力なツールとして地位を確立していますが、最近ではPython言語や、プラットフォームとしてクラウドが本格的に普及してきたことにより、アナリティクスのニーズがより増えてきている印象です。

ーーそんな中で、SASデータエンジニアの将来性についてはどのようにお考えですか。

データ活用のニーズはビジネスシーンにおいて伸び続けていますし、SASは今後も業界をリードし続けるソフトであり、そのエンジニアの価値も高いままであると思っています。それに加えて、SASビジネスを通して培われるデータ活用業務に対する知見や経験、実績は、仮に他のツールであっても十分活かせる汎用的なスキルであると考えています。

実際に、弊社ではSAS以外のツールによるデータ活用業務も広げている所ですし、SASというツールだけではなく、付随して養成されるスキルも含めて将来性の高いものではないかと思います。

ーー競合が増える中、競合他社との差別化ポイントとなっているのはどんなことでしょうか。

1つには、SASデータエンジニアの技術力の高さがあります。SASもGUIベースのツールが充実してはいるものの、SAS言語を使う開発がまだ多くあるので、覚えておくとかなりのアドバンテージになりますが、完全に使いこなせるエンジニアやパートナー企業は多くありません。この点は、SAS専業ベンダー、そしてパイオニアとしてやってきた弊社の一番のアドバンテージになっています。そして技術力の高いSASエンジニアを育成するための充実した研修が弊社にはあります。

2つ目は、アナリティクスに秀でている点です。弊社には、大学で非常勤講師を務めていたり、データサイエンティスト協会の委員会に所属しているなど、データ分析の世界で活躍するデータサイエンティストが多数在籍しています。

また、2020年にはSAS Institute Japan株式会社が主催する「SAS パートナー総会」で「Best Data Scientist Award」を受賞しました。このようにデータ分析の武器がある企業という認知がこれまで以上に広まってきているというのが差別化を後押ししているのではないかと思います。

■未経験でもチャレンジできる会社で、仲間と共にデータ活用のスペシャリストを目指せる人材求む

ーー今後はどのように事業展開をされる予定ですか。

弊社Webサイトにもあるとおり、我々は自分達を「経験豊富なデータ活用のプロ集団」であると自負しています。SASから始まった会社ですが、これからはSASで培ったデータ活用技術を全面に押し出し、SAS専業ベンダーから一つ外の枠に活動の場を広げ、よりマルチなデータ活用のスペシャリスト集団となっていきたいと考えています。具体的には、SASのみならず、さまざまなソリューションをもってお客様のデータ活用の課題解決に向けた最適な提案が出来る企業を目指します。

ーーそんなネイチャーインサイトでは、どんなメンバーを求めていますか。

知的好奇心と向上心、仕事に対する責任感、そして仲間のために仕事ができる協調性のある方ですね。その上で、データ活用やアナリティクスに興味がある方は弊社にマッチしやすいと思います。

SASの技術に関しては3ヵ月間の研修を用意しています。これまでも多くの未経験者が、一流のSASエンジニアへと成長しました。教育・育成は絶対的に自信があるので、安心してエントリーしてほしいですね。また、私自身がそうでしたが、中途採用で入社したエンジニアから経営層を目指すキャリアも築くことも可能です。本人次第でチャンスはいくらでも広がる職場なので、ぜひチャレンジしていただけたらと思います。


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