独自の消費者データを自由に分析・閲覧できるSaaSであるMineds(マインズ)を提供してる我々Minedia(マインディア)。
今回は、CTO(最高技術責任者)としてマインディアの技術面をリードしている松倉さんにお話を聞いてみました。
◆登場人物
株式会社マインディア / CTO 松倉友樹
石川県出身。慶應義塾大学環境情報学部卒業。大学卒業後、アメリカへの留学を経て帰国。ITベンチャーの創業期から参画し、「Cyta.jp」などのサービスをシステム開発から収益化まで行う。グリーでは主力プロダクトのシニアエンジニアとして開発チームのリードを担う。メタップスでは決済サービス「SPIKE」を開発・運用。2018年にマインディアを創業しCTOとして自社サービスの開発・運用、アーキテクチャ選定などを担当。
前職までの経歴について教えてください
大学卒業後、コーチ・ユナイテッドに入社し「Cyta.jp」をスクラッチから開発、運用していました。その後グリーを経て、メタップスにジョインしました。
メタップスでは決済サービス「SPIKE」の開発リードエンジニアとして約3年間事業責任者と密に連携を取りながら事業の収益化へ向けて、決済機能や社外公開するAPI機能のシステム開発などを行っていました。
メタップスでの学びとしては、チームメンバーが優秀であれば驚くほど効率よくサービスをローンチできるということを実感しました。
当時プロダクト開発のチームはデザイナー1名とエンジニア2名の3名で開発をしていました。私ももう1名のエンジニアも業務でRailsを利用するのは初めてでしたが、3ヶ月でサービスインできました。
開発中はRubyのベストプラクティスやライブラリを探すのにかなり時間を使いましたが、それでも短期間でサービスをリリースできたのは自分でも驚きました。開発しているときもフロー状態でとても楽しかった記憶があります。
これまで複数回転職されていますが、職業選択の際に重視していることを教えてください
以下の3つの軸が揃っているところに身を置くのが重要だと考えています。
社会性×収益性
組織が取り組んでいる課題解決の内容や、生み出そうとしているサービスが社会性があり、収益を生み出せるか?ということを考えます。私の場合は社会性と収益性の両面が備わったサービスの開発に携わりたいという思いが強いので、事業については特によく調べます。ベンチャー企業が取り組む領域は不確実性が高いので組織のメンバーもチェックして困難を乗り越えていける組織であるかも確認します。
会社への貢献
自分が会社に対して貢献できるかという点です。給与は自分が出した成果に対しての報酬であり、それに見合う形で自分が持っているスキルでちゃんと事業に貢献できるかということを考えます。
自分の成長
上長を含むチームメンバーや、経営陣、エンジニアトップとの価値観が合うかどうかは重要だと思います。価値観が合うことで、必然的に個人や組織が正当に評価される環境になり、引いては自分のパフォーマンスに繋がると考えます。
創業のきっかけを教えてください
ゼロからイチを作り出すといった新たな価値を創出するところが好きです。
マインディア創業以前も、土日は技術の勉強がてら新しい技術や言語を使って自分のサービスを作ってローンチしてました。しかし、アクセス数はそこそこあったりするもののインパクトの大きなサービスは生まれませんでした。意味のあるサービスを作るためには企画力やビジネス、マーケティングの知識が必要だと問題意識を抱えていました。そこで、私はビジネス系の人と組んでサービスを開発するのがベストだと考えていました。
代表の鈴木とはグリーで知り合い、テクノロジーによって世の中の非効率なことを解決したり便利にしたいという価値観を持っておりお互いのニーズが一致していました。
鈴木との会話の中で出たのが定性調査プロセスのオンラインでの改善でした。定性調査とは、企業が製品開発や経営戦略の検証のために消費者に対してインタビューを通して調査を行うことです。当時はそのインタビューが全てオフラインで行われていて、ITによって改善できる余地が沢山ありました。
社名の「マインディア(Minedia)」は松倉さんが命名したと伺っています。由来を教えてください
Mineとideaの造語になります。Mineは掘る、idea(イデア)はプラトン哲学で「ものごとの真の姿」や「ものごとの原型」という意味です。
言語化が難しい人間の頭の中で考えている真理を深掘りしていき、人間生活にとってより良い製品開発や事業を行う手助けを行いたいという思いがあります。
定性調査では、「消費者の思考を深掘りする」というフレーズがよく使われるので、深掘りした先に重要なインサイト(物事の本質)があるという意味にも通じています。
現在の業務内容と今後への思い・狙いを教えてください
取締役CTOとして経営に携わりつつ、新規で開発するサービスの技術選定や調査、運用しているシステムの全体最適、横断的なセキュリティチェックなどを行っています。例えば、新規のサービスを構築する要求がビジネスサイドから上がってきた時に、長期的な技術トレンドを見据えた上で、どの技術を使ってどうやって実現するか、その際の初期、運用コストはどうなるかを見積もってディスカッションをします。その際には、必要に応じてプロトタイピングを行い見積精度を上げたりします。
昨今はビッグデータやData as a Service (DaaS)といったビックデータの利活用の流れがあります。個人が持っているデータとその利用に注目して、自分の持っている情報やデータをプライバシーを担保した上で他社が利用でき、その利用した対価を個人に与えられるようなデータ利用の1つの形を作っていきたいと考えています。
マインディアをどんなカルチャーにしていきたいですか?
小さな組織のメリットは速さと優秀な人材です。機動力を武器に新しいテクノロジーや手法を臆せずに使っていき、面白そうなものがあったらとりあえず使ってみよう、やってみようという感じで現場主導でどんどん進んで行くような感じにしたいです。
テクノロジーの世界では新しいものがどんどん出てきて、やることを定義してもそれが正しいとは限らないと考えているので、スコープだけを定義してあげてあとは自由に探索しながら動ける環境を作るように心がけています。
どんな人と働きたいですか?
普通のやり方では解決が困難な問題に直面したときに根気強く思考して、別の手段や技術的アプローチによるアイディアで切り抜けて行くことができる人と一緒に働きたいです。例えば、難しいゴールを与えられたときにできない理由を考えるのではなく常に「どうやるか?」を考えるような人です。
マインディアではこの他にも多種多様なバックグラウンドを持つメンバーが、切磋琢磨しながら働いています。この記事をお楽しみいただけた方は他のメンバーのインタビューも読んでみてください!
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