Webサイト制作、カナダ留学、アパレル、そしてデジマへ。異色のキャリアを「ディレクション」の武器に変える。
「デジタルマーケティング」と聞くと、どこか理系でロジカルな世界を想像するかもしれません。しかし、株式会社マインドファクトリーでディレクターとして活躍する中西さんのキャリアは、そんなイメージを軽やかに裏切ってくれます。
Webサイトの制作会社、美容系のライター・営業、海外留学を経て、未経験からこの業界へ。入社6年目(アルバイト期間含む)を迎えた今、彼女がどのようにして「顧客の意図を汲み取るプロ」になったのか。その歩みを聞きました。
紆余曲折の末に辿り着いた「好きな環境」
中西さんはかなりユニークな経歴をお持ちですよね。ライター・営業職から、海外留学、事務職まで。まずはこれまでの歩みを教えてください。
中西:Webサイトの制作会社で営業、美容系のライター・営業を経てその後、カナダへ2年ほど留学。現地のレストランで働いたり、帰国後はアパレル卸会社の貿易事務をしたり。実はオーストラリアへのワーホリも予定していたのですが、コロナで頓挫してしまったんです。その時に「手に職をつけよう!」と決意してライター講座を受講しました。
そこからなぜ、マインドファクトリーのディレクターに?
中西: 講座は受けたものの、個人で仕事を取るのは難しくて。「ライターとしてしっかり学べる場所」を探していました。あとは、根っこで「パソコンやマーケティングが好き」だったんです。商業高校でずっとPCに触れていましたし、実は最初のキャリアもWebサイト制作会社の営業でした(そこは驚くほどのブラック企業で半年で辞めちゃいましたが……笑)。その後、美容院やネイルサロンのポータルサイトのライターと営業を経験したり、個人でMEOサポートをしたりもしていたので、「好きな環境に戻ってきた」という感覚ですね。
正社員1ヶ月目の洗礼。押し寄せる「責任」とマルチタスク
最初はアルバイトからのスタートだったんですよね。
中西: はい。1年ほどアルバイトを経験したのですが、正社員になった途端に景色が変わりました。それまで任されなかった仕事が一気に押し寄せてきて、ボリュームと責任の重さに「これは大変だ!」と。
具体的に、どんなことが一番の壁でしたか?
中西: 「マルチタスク管理」です。多くのお客様を抱えているので、案件ごとに異なる状況をすべて並行して管理しなければなりません。これは今でも難しいなと感じる部分ですが、当時は私と淳さん(代表の富岡)しかいない環境だったので、とにかく必死に食らいついていきました(笑)。
その「壁」をどう乗り越えていったのでしょうか?
中西: 国内最大手コンタクトレンズメーカーの新規プロジェクトに参画し、SNS運用やサイト運営、他社の施策分析などに広く携わらせていただいたことが大きかったです。また、早い段階で自分で新しいお客様を獲得して、Webサイト立案から制作、広告出稿まで一通り経験できたのも転機でしたね。仕事の全体像が掴めて、今の自信に繋がっています。
進行管理の先にある、中西流「マインド」のあり方
中西さんが仕事をする上で、特に大切にしている「こだわり」はありますか?
中西: 「相手の理想を、言われる前に汲み取って形にすること」です。お客様は、自分のやりたいことをすべて言葉にしてくれるわけではありません。だからこそ、日々のコミュニケーションから好みを導き出したり、会社としての方向性を汲み取ったりして、相手が思っている以上のものを提案したいと思って仕事に取り組んでいます。
社内やお客様とのやり取りで、具体的に意識していることは?
中西: 「相手の時間を奪わないこと」です。急ぎでない質問はできるだけまとめて聞く。修正が1回〜少ない回数で終わるように、簡単な修正でもできるだけ指示資料を作る。相手が言葉にしなくても、ここまで仕上げた方がすぐに資料として使用できるだろうなと思ったら、何に使うか聞いてみる。そういった工夫の積み重ねで、極端な話「あれやっといて」「いつものね」という短い言葉だけで仕事が回るのが、スムーズな進行管理の理想だと思っています。
まさに「先読みの力」ですね。これまでに一番嬉しかった瞬間は?
中西: あるお客様の10周年セクションのワイヤーフレームを作った際、「こんなふうにまとめてくれて感激です」と言っていただけたことです。自分の構成案が、お客様の期待を超えられたことが本当に嬉しかったですね。
「人間らしい文章力」と「デジタル戦略」で、お客様を支えたい
今後の展望について教えてください。
中西: AI時代だからこそ、AIによる人の動向の変化も勉強して、お客様のどんな悩みにも回答できるようになりたいです。また、「文章力」を磨きたいです。AIが書く文章には違和感があったり、意図と違う内容になっていることがあるので、お客様の意向に沿った内容になるように作り込みできるといいなと思います。
最後に、未来の仲間にメッセージをお願いします。
中西: デジタル業界が好きな方、新しい変化を楽しめる方なら、きっとやりがいを感じられるはずです。新しい知識をどんどん身につけたいという意欲のある方には、マインドファクトリーは最高の環境だと思います。一緒に楽しく仕事しましょう♪
個人的にはNetflixをよくみるので、おすすめの映画やドラマについて楽しく話せると嬉しいです。最近は『九条の大罪』や『アドレセンス』をみました。
編集後記
インタビューを通じて、中西さんのこれまでの歩みや仕事への想いを改めて深く知ることができました。
横で仕事を見ていていつも感じるのは、中西さんの「先回りの速さ」です。お客様に対しても、私たちスタッフに対しても、状況を察してサッと動いてくれる。その細やかな配慮が、プロジェクトをスムーズに動かす大きな力になっているんだなと実感しました。
「自由な働き方」と「プロとしての責任感」。
マインドファクトリーらしいこの絶妙なバランスを、中西さんは誰よりも楽しんでいるように見えます。自分も負けていられないな、と背筋が伸びるようなインタビューでした!