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我々が目指す「メドピア以前、メドピア後」のパラダイムシフト!

はじめに

私がメドピアに入社したばかりの頃、前CTOが「メドピア以前、メドピア後」という表現を使っていました。私はこの言葉を大変気に入っています。

携帯電話のデファクトを変えたiPhoneの逸話になぞらえ、「メドピアが医療に変化をもたらし、医療のデファクトを進化させる!」という気概に満ちた言葉だと捉えたからです。

まだまだそこには至らない我々ですが、「メドピア後」の世界を実現させるために日々努力を重ねています。ここでは、そこに向けたメドピアの取り組みの幾つかを、少し技術者寄りの観点から紹介させてください。

※ メドピアと表現する場合はメドピア株式会社、MedPeerと表現する場合は医師専用サイトmedpeer.jpのことを指していると思ってください。

メドピアとは

医師専門のコミュニティ・情報交換サービスを運営する、今期で13期目になる会社です。その特長は、大きく次の3点だと思っています。

1. 多くの医師会員が参加する、医療情報交換プラットフォームを運営

おかげさまで医師会員数は10万人を突破しました。これは日本の医師3人に1人以上にあたります。業界でも特に高く評価されているのは、その一人ひとりに厳格な医師資格認証を設けていることです。これは会員様同士が安心して情報交換する上でも、製薬会社様などが法的にしっかりした情報開示を行う上でも、極めて価値の高い点だと自負しています。

2. 社長が現役の医師

社長の石見は、現在でも現役の医師であることにこだわり続けています。これは医療を本当に変革するサービスを作り出していくためには、自身が医療の現場に身を置き続ける必要があると信じているからです。エンジニアでいえば、プログラムを書き続けていないと現場感が薄れていくのと同じ感覚でしょうか。上場企業の社長でありながら白衣を着続けている人を、私は他に知りません。

3. プロフェッショナルなチーム形成

上場3年目を迎え、これまでに培ってきたサービス構築のノウハウを新たなアーキテクチャに載せていく、プロフェッショナルなチームが形成されています。

上記3点のメドピアの特長は、近年の法整備やガイドラインの変化(※1)とも相まって、我々の立ち位置はとてもワクワクするものになってきています。それは、これから医療を変えていきたいと志す会社様とも、MedPeerの医師会員プラットフォームを活用することで一層の活性化を共に目指していけるポジションにいると考えているからです。

メドピアを支えるアーキテクチャ

次に、この1〜2年での我々が採択したアーキテクチャの変遷について、一部紹介します。

モノリシックからマイクロサービスへ

メドピアは創業からずっと医師専用サイトの運営を続けてきて、様々な機能を核となる独自のフレームワーク上に積み重ねてきました。そのため、サービスは徐々に大きく複雑なものになっていきました。これは歴史の必然ではありましたが、これから医療の革新を更に加速させていく上では、抽象化されたプラットフォームとしての価値を最大化していく足枷になると結論づけました。


そこでモノリシックなMedPeerというサービス基盤から会員認証や共通情報などの共通基盤を切り離し、Go言語を用いてAPI化(※2)することにしました。これを活用してMedPeerをはじめとした各種サービスをマイクロサービス化し、より柔軟かつスピーディに挑戦ができる土壌を整えています。

マイクロサービスの欠点として相互結合部分が細かく複雑になりがちという指摘がありますが、サービス単位を(マイクロサービス化にこだわりすぎずに)細かくしすぎなければ、そのメリットを最大限享受できると感じています。(ただやはり、障害等の原因究明は難しくなってしまうのは避けられませんが。。。)

この疎結合のアーキテクチャは他サービスとの連携に対して有用で、グループ会社が運営している 医療相談プラットフォームのfirstcallダイエット支援サービスのDiet plus のような別システムとシナジーを生むためにも必要不可欠となります。

独自フレームワークからの脱却

元々MedPeerはPHP製の独自フレームワークで作られていました。最近は独自フレームワーク=悪と捉えられる風潮が強いですが、これまでの成長過程にあって必ずしも間違いではなかったと思っています。

しかしやはり規模の拡大に伴い、エコシステムを総て自作することのコスト、CIなど周辺ツールとの連携などで限界が来ていたことも確かです。マイクロサービス化に伴いサービス単位でのアーキテクチャ選定が柔軟になったことにも後押しされ、OSSフレームワークへの移行を決断しました(参考: http://tech.medpeer.co.jp/entry/2015/12/14/073000 )。


15年11月にリリースしたイシコメ(*3)、16年1月にリリースしたMedPeerキャリア(*4)は、それぞれPHPのOSSフレームワークによる独立したサービスとして、相互に疎結合な仕組みとして構築しています。

MedPeer本体については、Ruby/Rails5を採用したリニューアルを進めています。既存サービスを一気に総て置き換えることは難しいため、従来の独自フレームワーク部分とRails製の新規サービス部分をリバースプロキシで共存させ、徐々にRails化を進めていっています。現在は最初の山を越え、サービスリニューアルを伴った再構築をまさに加速させていこうというタイミングです。

Ruby/Railsの促進

Ruby化を進めるにあたり、RubyKaigi2016やRuby World Conference、***.rbなど色々なコミュニティ活動に参加させてもらいました。いずれもしっかりと活発に運営されており、採択に自信を深めるのと同時に、コミュニティに貢献したいという思いも出てきています(Ruby World Conferenceでは、Ruby作者のまつもとゆきひろ氏の基調講演で感銘を受けました)。


現在は「パーフェクトRuby on Rails」の共著者である前島真一氏にご協力いただき、コードレビューや読書会を通じてRuby的な文化醸成を進めているところです。

これからの医療業界とメドピアグループ

この1年でメディプラット(※5)とフィッツプラス(※6)を新たにグループとして迎え入れ、前述したAPIを用いたスピーディな連携を進めています。次の拡大が新たな提携になるのか内製していくのかはまだ分かりませんが、活性化するプラットフォームが相互に価値を高め合うことで「メドピア後」の世界を実現すべく、明日も邁進します。

「人工知能により、がん治療で助言、白血病のタイプを10分で見抜く」というニュースが少し前にありとても刺激を受けましたが、そうしたことにも挑んでいきたいと思っています。

また、医療器具は100年以上も姿を変えていないものが数多くあり、IoT x DeepLearning x MedPeerプラットフォームで面白いことが出来るのではないかと、皆で話したりしています。



まだまだ、やらなければならないことは山積しています。共通基盤のAPI強化、Rails化の推進、様々なサービスとの連携などワクワクすることばかりです。

飛躍のための礎作りという、今しかできない挑戦がここにあります。メドピアでは今、そこに共に挑んでくれる仲間を募集しています。


Railsエンジニア
Railsで医療を前進させるサービス開発エンジニアを大募集!
すべての事業の基盤になっているのは、医師16万人が参加する「MedPeer」のドクタープラットフォーム。最近は、スギ薬局などの大手からベンチャーまで、多数の企業とも積極的に提携をしながら、新規事業の開発を加速化しています。 ▼ドクタープラットフォーム事業 ・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」 ・医師向け対戦型クイズアプリ「MedLedge」 ・薬剤師専用コミュティサイト「ヤクメド」 ・医師の求人・アルバイト情報サービス「MedPeer Career」 ・医師のスカウト型転職支援サービス「MedPeer SCOUT」 ・開業医のための開業・経営支援サービス「CLINIC Support」 ・かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」 ・かかりつけクリニック支援サービス「kakari for Clinic」 ▼ヘルスケアソリューション事業 ・オンライン医療相談プラットフォーム「first call」(株式会社Mediplat)  https://firstcall.md/ ・管理栄養士による食生活コーディネート「ダイエットプラス」(株式会社フィッツプラス)  https://dietplus.jp/ ・医師と患者をむすぶメディカルサービス「イシコメ」  https://ishicome.medpeer.jp/ ・スギ薬局とのセルフケアサービス「スギサポ」シリーズ(株式会社スギ薬局/株式会社Mediplat  ミールデリバリー「スギサポdeli」(https://sugisapo.ws/)  歩数記録アプリ「スギサポwalk」 ・日本経済新聞社と共同展開する歩数記録アプリ「日経歩数番」 ・味の素株式会社と共同展開する歩数記録アプリ「aminoステップ™」
メドピア株式会社


事業企画&マーケティング
ヘルステック市場で新規事業を創る次世代リーダーを大募集!
メドピアグループの事業はすべて、「Supporting Doctors, Helping Patients.」(医師を支援すること。そして患者を救うこと)のミッションに沿って展開しています。 ・医療従事者や医療現場をサポート(Supporting Doctors)する「ドクタープラットフォーム事業」 ・個人の予防や健康増進をサポート(Helping Patients.)する「ヘルスケアソリューション事業」 この2つの事業体を軸にして多数のヘルステックサービスを企画・開発しています。 すべての事業の基盤になっているのは、医師12万人(国内医師の3人に1人)が参加する「MedPeer」のドクタープラットフォーム。最近は、スギ薬局などの大手からベンチャーまで、多数の企業とも積極的に提携をしながら、新規事業の開発を加速化しています。 ▼ドクタープラットフォーム事業 ・医師専用コミュニティサイト「MedPeer」※医師会員限定  https://medpeer.jp/ ・医師の求人・アルバイト情報サービス「MedPeer Career」  https://career.medpeer.jp/ ・医師のスカウト型転職支援サービス「MedPeer SCOUT」  https://scout.medpeer.jp/land ・開業医のための開業・経営支援サービス「CLINIC Support」  https://clinic.medpeer.jp/ ▼ヘルスケアソリューション事業 ・オンライン医療相談プラットフォーム「first call」(株式会社Mediplat)  https://firstcall.md/ ・管理栄養士による食生活コーディネート「ダイエットプラス」(株式会社フィッツプラス)  https://dietplus.jp/ ・医師と患者をむすぶメディカルサービス「イシコメ」  https://ishicome.medpeer.jp/ ・スギ薬局とのセルフケアサービス「スギサポ」シリーズ(株式会社スギ薬局/株式会社Mediplat)  ミールデリバリー「スギサポdeli」(https://sugisapo.ws/)  歩数記録アプリ「スギサポwalk」  食事記録アプリ「スギサポeats」 ・かかりつけ薬局化支援サービス「kakari」  https://kakari.medpeer.jp/
メドピア株式会社



※1 2015年8月 「遠隔診療が事実上の解禁」と言われる事務連絡が厚労省より通知。それまで原則禁止と認識されてきた遠隔診療が、この通達で事実上解禁と見なされました。

2016年3月 厚労省が「人工知能を使った医療機器の製品化」について指針を発表。AIを活用した医療システムが、医療機器として認められる可能性が出てきました。

2016年4月 電子処方箋が解禁。これまで紙でしか発行できなかった処方箋が、ついに電子化できるようになりました。

等々、くわしくは、こちらをご参考に。(https://www.wantedly.com/companies/medpeer/post_articles/43213)

※2 Go言語を採用したのは、Core部分はAPI化すると考えていたので、Webフレームワークがまだ整っていなかったがマルチプラットフォームとしても扱いやすいGo言語を採用しました。

※3 MedPeerキャリア 医師専用転職サービス。求人件数は業界最多の5万件。

※4 イシコメ 医師と一般の皆さまを繋げる信頼・安心のヘルスケアメディア。

※5 first call テレビ電話を使ってオンラインで医療相談を行うことができる新しいサービスです!ご自身やご家族の体調についてのお悩み、健康に関するちょっとした相談にも、医師が丁寧にお答えするべく運営しているサイト。

※6 ダイエットプラス ダイエットプラスの提案する「正しく食べてやせる」ダイエット。ダイエットとは、健康になること!を実現するべく運営しているサイト。

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