メディクルードは 聖心美容クリニック のバックオフィスとしてスタートした会社です。今回は、メディルードと非常に近い存在である、 医療法人社団美翔会 聖心美容クリニック を紹介します! 今年で30周年を迎える聖心美容クリニックがどんな志をもっているのか 、 鎌倉統括院長 から直々に語っていただきましたので、ぜひ最後までご覧ください!
~もくじ~ ********************************** ●聖心美容クリニックの特色は? ●事業を進めていく上で大事にしていることは? ●聖心美容クリニックの今後の展望 **********************************
鎌倉統括院長(以下、敬称略) 聖心美容クリニック統括院長|日本美容外科学会(JSAS)理事長|一般社団法人 日本ルックスケア医学会 副理事長|公益社団法人 国際化粧療法協会 理事|横浜市立大学医学部 臨床教授 これからの美容医療業界の発展を信じて、美容医療に対する考え、想いを綴っているnoteはこちら☟
聖心美容クリニックの特色は? 星加) よろしくお願いいたします!まず、聖心美容クリニックの特色について教えていただけますか? 鎌倉) 聖心美容クリニックの特色は大きく3つあります。それぞれお話していきますね。
❶時代のニーズに合わせたメニュー展開 ❷高品質な医療サービス ❸Our Compassを掲げた組織 ❶時代のニーズに合わせたメニュー展開 若返りを重視したメニュー 鎌倉) 美容医療という言葉自体は決められた形があるわけではなくて、僕らの業界は元々美容外科からスタートしています。美容外科という科目が正式に承認されたのは1978年で、数多ある診療科目の中では歴史の浅い科目です。美容外科に続いて美容皮膚科という科名が出てきて、内側から綺麗にする美容内科、それに付随するものも出てきました。そういうものを総合したのが美容医療というカテゴリです。 美容外科から美容皮膚科・内科など施術の幅が増えてきた背景には、時代の変化があります。昔の美容医療は「形を作る」もの、つまり美容整形でした。 当時は美しさを求めるものが主流でしたが、時代が変わって、若返りが注目を浴びてきています 。
その理由は「美しくなる」だけでなく、 「若くいたい」ということがより多くの人にとって興味のあること だからだと思います。女性は当然「美しく」「若く」ありたいと思います。男性も「美しく」ありたい人はいるけれども、「若くいたい」と思う人の方が多いです。
性別問わず「若くいたい」人が増えたため、 若返りが非常にクローズアップされていて、美容医療というフィールドを拡大して牽引している のだと思います。現に、聖心美容クリニックでも若返りを受ける患者さまが増えました。 星加) 美容医療の中で、若返りはいつ頃から注目されてきたのでしょうか? 鎌倉) 美容医療のトレンドとして、若返り施術の機械が出てきたのが2000年あたりです。 ライムライト や今では世界で一番施術数が多い ヒアルロン酸注入 ・ ボトックス が出てきたのが2000年ごろ。「注入」が世界のトレンドになると思ったので、2007年から PRP皮膚再生療法 を開始しました。薬剤や技術の改良を重ねて、現在では少なくとも3年以上の効果が見込めるようになりました。ヒアルロン酸は維持するのに半年に1回位の頻度で注入をする必要がありますが、プレミアムPRP皮膚再生療法は1回で3年以上持続ということも特長です。現時点で、症例も部位数では72,000件を超えています。 星加) 今では聖心美容クリニックでPRP皮膚再生療法を受ける方も多いですが、そのような背景で始まっていたことに驚きました! 鎌倉)聖心美容クリニックは30年という歴史の中で、幅広くいろんな医療を提供できるように、ワンストップサービスプロバイダーという考え方でやってきました。これからは少子高齢化で若返りの需要は伸びていくという予測をしているので、若返りに重きを置いています 。
☝プレミアムPRP皮膚再生療法の論文で ベストペーパーアワード2016を受賞 されています
世界のトレンドである「 細胞を使わない再生医療」の 導入 星加) 若返りメニューの他、再生医療にも力を入れていると聞いたのですが、どのように始まったのでしょうか?
鎌倉) 実は日本に再生医療の法律ができる前から、 世界のトレンドを先取りして再生医療を始めた んです。その時から今までずっと、再生医療に力を入れてきました。 聖心美容クリニックでは、2007年に セリューション豊胸術 を世界初導入、同年に PRP皮膚再生療法 も始めました。これらは幹細胞や血小板など「細胞を使う再生医療」であり、日本でも普及してきました。iPS細胞も細胞を使った再生医療で、研究論文もかなり多く出されていましたね。
星加) 2000年初頭は「細胞を使う再生医療」が主流だったのですね。それ以降、変化はあったのでしょうか? 鎌倉) 当時から約20年経ち、 「細胞を使う再生医療(セルセラピー)」から「細胞を使わない再生医療(セルフリーセラピー)」に時代が変化しています 。 というのも、ここ数年で長年の議論に決着がついたからなんです。元々は細胞を使う再生医療にメリットがあると考えられていたのですが、実は細胞自体ではなく、細胞から放出される成分(成長因子やエクソソームなど)自体に効果があると分かってきました。そして、メカニズムを解いていくうちに、細胞から放出される成分の中でも エクソソームの効果が大きい という結果が出ています。 5年前と比べると、エクソソームに関する論文数は増えましたし、美容医療に限らず医学全体でエクソソームがかなり期待されているように感じます。これからもさらに期待が高まるでしょうね。 だからこそ、 エクソソームリッチ豊胸術 や エクソソームリッチ点滴 などの施術に力を入れて、再生医療のメニューも拡大しています 。
姉妹クリニック(S-Laboクリニック渋谷院)の“ファスト美容” 星加) 少し話は変わりますが、最近姉妹クリニックのS-Laboクリニック渋谷院も、時代の流れに合わせた形で「ファスト美容クリニック」になったんですよね?
鎌倉) そうなんです。2023年3月、聖心美容クリニックの姉妹クリニック「S-Laboクリニック渋谷院」は、 「低単価」「短時間」「安心(高品質)」を提供する「ファスト美容クリニック」へ生まれ変わりました!
できるだけ短時間で、より安全に、一定の安定した効果が得られ、しかもリーズナブルに受けられる治療を世の中にもっと普及するというのが、「ファスト美容」の考え方です 。これまでのメニューは、女性の脱毛メインでしたが、最近は「メンズ美容」の需要も高まりつつあり、男女に垣根を設ける必要がなくなってきました。今は、美容外科も重要ですが、美容皮膚科的な治療やサプリメントなど、ライトな美容医療を提供する割合が世界的にも増えており、重要視されています。そのため、ヒアルロン酸注入・シミ治療などの、体への負担が少ないメニューも追加し、内容は今後も拡充していく予定です。 医療の質を落とさずに低価格で、最短20分で完了するメニューをそろえることで、仕事やプライベートで忙しい、アクティブな人でも時間を気にせずに、隙間時間を有効活用して施術を受けていただけるのが特徴です。
☝S-Laboクリニック渋谷院の ホームページ
❷高品質な医療サービス 鎌倉) 続いて医療サービスの品質についてですね。美容医療は自由診療なので、保険診療のように画一的な診療体系であるわけではありません。各クリニックによって決められる値段は適正価格ではありますが、そこには幅があります。
患者さまは何が適正で、どんな診療内容が適正なのか、常に迷われています。美容医療は自由診療という側面から、どうしても“ビジネス”の要素が濃厚になりがちな分野です。今、美容医療では、外科的治療の割合が減り、非外科的治療率が高まっていることもあり、外科的な知識や技術に乏しい医師でも美容医療を掲げやすくなっているように思います。だからこそ、 患者さまに正しく提供するために、病気を治す医療よりも、さらに質の高い医療サービスを提供することが重要です 。 聖心美容クリニックの特徴といえるのは「高品質」です。 技術だけでなく、サービスや接遇全般です。 「医療」とはいえ、「サービス業」だと思っているので、「医療サービス」を高品質で提供することが重要になってきます 。 ただ、高いレベルで提供出来るということを自分たちで言っているだけではだめなので、 外部機関としてISOの審査を通しています 。2005年から現在に至るまで、定期的に更新審査をクリアしています。※2023年時点 ISO9001 を取得している美容医療の機関は聖心美容クリニックだけです 。(取得しているかはわからないが、少なくとも提示しているクリニックは見たことないです。)こうして外部機関の審査を通すことで、客観的に見ても高いレベルであることが証明できていると思います。
❸Our Compassを掲げた組織 鎌倉) 3つ目は、方向性が一致した組織であるということです。理念や「Our Compass」と名付けた方針に共感する仲間が集まっています。
聖心グループのスローガンとしては「とことん真面目に、美容医療。」を掲げています 。 医療サービスを高いレベルで提供したいと思っていますが、それを選択する患者さまにとって、我々がどう映るかというところまで追求しています。 真面目であることは当たり前であると思いますが、当たり前なことをやり続けるというのは難しいです。「とことん」の言葉にはそれをとにかく追求するという意味が込められています 。
歴史のまだ浅い美容医療が成長していくためには、本質を正しく健全に根付かせる必要があります。そのために当たり前なことを真面目にやり続ける必要があると考えています 。 日本美容外科学会(JSAS)の理事長としても、美容医療業界の外部の先生たちにも広めていこうと伝えてはいますが、まずは自分たちが自分たちを律するために「とことん真面目に、美容医療。」のスローガンを掲げています。
そして、30周年を迎えた今年、「ー伝統と革新ーとことん真面目に、美容医療。私たちが日本の美容医療の未来を創る。」という言葉を掲げました。これまでで培ってきた伝統は大事にしつつ、新しいことも取り入れていこうという意味を込めています。
☝聖心美容クリニックの スローガン
事業を進めていく上で大事にしていることは? 鎌倉) 先に述べたとおり、 医療サービスの質を保つ事が一番大事 です。 その中で心がけているのは、最新でより効果的な治療法を取り入れることです 。 美容医療は様々な新しい治療法が日進月歩のように出てきます。そこでまずは 世界のトレンドを把握していくこと 。何が出てきて、何が廃れているのかを把握するということです。美容に関連性のある情報には常にアンテナを張っていますし、パイオニア的立ち位置にいると周りからも情報が集まってきます。自分で探しに行くだけでなく、周りからも頼られるような存在になるためのアクションを心がけています。そして、 日本の市場・患者さまにマッチしているのかを考えます 。ここで 取捨選択することが質を落とさないために大切です 。 もう一つ、 大切にしていることは人材育成 。今までは 「良い職業人」としての育成 に力を入れていましたが、昨年からは 「豊かな人生を送る人」としての育成 にも注力し始めました。
まず「良い職業人」としての育成について話しますね。これは僕がずっと思っていることなんですけど、 医療スタッフは、患者さまと1対1でずっと付き合っていくので、患者さまから教わることがすごく多いということです。根底にあるのが患者さまが医療スタッフを育てて、スタッフがチームを育てて、チームが会社を育てます。 だから、聖心美容クリニックではOur Compassを掲げ、考え方の方向性を示しています。例えば、ポリシーは「患者さま≧チーム≧個人」という優先順位で構成されていますが、スタッフが患者さまに真摯に向き合うための指針になっています。
また、組織のCompassを 理解・共感・体現し、それによってともに働く仲間のCompassとなったメンバーやチームを全員で称える場 として、 「 The Compass Award -美容医療領域- 」 も実施しています。こちらは、 メディクルード ・ 聖心美容クリニック ・ S-Laboクリニック に勤める全員が対象となり、永年勤続を迎える仲間やクレドをより体現した仲間を表彰する ビッグイベント となっています。そうすることで、仲間としての一体感も強めていきたいと思います。
☝「The Compass Award -美容医療領域-」の様子
そしてもう一つ、「豊かな人生を送る人」としての育成についてです。昨年からは、 仕事もプライベートも両方満たされている人を育てたい という想いで、外部セミナーも受講してもらっています。 ライフワークバランスという言葉があるように、今の若い人は仕事もプライベートも両方頑張る方がハッピーになれるということを理解していると思うんですね。
一般的な企業でライフワークバランスというと、仕事をないがしろにすると思われるかもしれません。 でも本来は、仕事もプライベートも充実させることが大切です。そしてこれはドクターも同じです。 美容外科医としてスキルとノウハウを高めたいと考えるのはもちろん大事ですが、人格者でなければ価値は下がります。腕さえ良ければ良いという時代ではないので。だから、 職業人を育てるというより、人を育てることを意識しています。
このように人材育成にも力を入れることで、スタッフとのコミュニケーションに良い変化が見られるようになったと思います。医者は絶対的な信頼、期待と責任を背負っているので、メンタル的にも負荷がかかるはずです。その中でも、院のスタッフと距離を縮め歩み寄ろうとする姿が見えるのは、「相手を変えることはできない。変えられるのは自分と未来だけ。」ということに気づいているからだと思います。自分が変わろうとする考えを継続し、物心共に豊かな人生を歩んでもらいたいと思っています。
聖心美容クリニックの今後の展望 星加) では、最後に聖心美容クリニックの今後の展望を教えていただけますか?
鎌倉)聖心はもちろんそうですが、美容医療に関わるすべての機関が、まずは健全に成長していかなければなりません。「とことん真面目に」を掲げ、美容医療業界を牽引するリーディングクリニックになりたいです 。 聖心美容クリニックは国内に10院、上海に1院ありますが、「日本一のクリニックになる」という想いのもと、2023年4月に 銀座院をオープン しました。 「日本一のクリニックになる」ということは、日本の美容外科の中でも、最高のレベルの美容医療サービスを提供すること。そして、技術だけでなくすべての面において、目標となるクリニックになることです。 日本の中でも“てっぺんのエリア”で“てっぺん”を取ることから始まる と考えています。だからこそ、銀座院をオープンすることは、聖心美容クリニックにとって意味があると思っています。
聖心美容クリニックは今年で30周年を迎えますが、次のステージに入って、スケールアップしていくような仕組みを作っている最中です。そこで一番大事になるのはやはり人材育成ですね。僕も来年還暦ですし、第一線で美容外科医として腕を振るうより、次の美容外科医を育てていくステージに来ていると思います。今育っている彼らに頑張ってもらえれば、聖心美容クリニックは良くなることは間違いないので、引き続き本物の美容外科医を育てていきたいと思います。
そして100年続く企業の大多数は、しっかりとした理念を掲げています。理念という根幹の部分は、50年でも100年でも受け継がれていきます。聖心美容クリニックでも、理念やスローガンを大事にしてやっていこうと思います 。
星加) 聖心美容クリニックの根幹にある想いが伝わってきました。ありがとうございました!
以上、聖心美容クリニック 鎌倉統括院長へのインタビューでした!
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