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【品質保証本部 安倍正晃】現場の近くで新しいことに触れ、常によりよくしていきたい


社会のインフラになるため、法務の分野でビジネスを支えていく。

旅館で育った経験。おもてなしや現場の大切さを知った。

僕たちの仕事を定義し、魅力的に見せていくのがひとつの使命。

――安倍正晃(審査法務担当)

実家の旅館で自然と身に付いたホスピタリティとリアリティ

思い返すと、仕事をしている両親をいつも見ていたことが、今の仕事観に影響しているように思います。実家は旅館業で、父は別の事業会社もしていました。僕たち家族が住んでいたのは旅館の敷地内だったので、すぐ横でいろいろなことが起こっていたんですよね。

小学校からの帰り道、最寄りのバス停から住まいのある旅館に歩いていきます。当然、お客様と一緒になることもある。小さなころからお客様に対する意識があったようで、自分から話しかけたり、荷物を持とうとしたりしていました。

旅館内で布団の上げ下ろしなどを手伝うこともあり、自分たちの見られ方を常に意識していました。おもてなしの気持ちで接することで喜んでもらえるし、丁寧な対応を感じ取ってもらえればブランディングにつながると、子どもながらに考えていたんですね。小さなころからそういう意識があったように思います。

大学からは法律の道に進みました。もともと仕切りたがりなところがあって、学生時代のサークルやグループワークでも、リーダーになることが多かった。それもあって、ルールや仕組みを作るのが好きだったんですね。また、理屈っぽいところもあったので、法律に興味が向いていったんだと思います。

最初は弁護士を目指していましたが、誰かを守るより、喜ばせたり、もてなしたり、よい状態にすることに自分の欲求があるのだと気が付きました。

卒業後は社交ダンスの講師を経て、アパレルブランドの法務部へ

ロースクールを出た後、個人事業主として数年ほどダンスの講師をしていました。僕はとても厳しく教えるタイプだったので、レッスンを受けているその時は気持ちよくないはずです。でも、最終的には動けるようになり、踊れるようになる。その結果、喜んでもらえるようになることを目指していました。

ダンスは身体感覚を伴うので、言葉で伝えただけでは正しく伝わらないんですね。覚えてもらうために厳しいトレーニングや楽しくない練習を入れると、結果それが生きてくる。一見遠回りに見える伝え方を大事にしていたような気がします。

その経験は、後の仕事にも生きています。ダンスだけで身を立てていくことに「その場しのぎ」の感もあったので、法律の仕事をしようと考えました。知り合いのつてもあり、外資系アパレルブランドの法務部での仕事をスタートさせました。

店舗を出店するときの賃貸契約や業務委託契約などを主に見ていく仕事でした。主に内部の営業担当者とコミュニケーションを取り、彼らに法律のことや契約のことを伝えなくてはなりません。ダンスのような身体的なことは、実際にやってもらうことで伝わるものがたくさんありました。でも、法律のことは言語によるコミュニケーションなので、身体で伝えるより難しいとも言えます。

自分が直接営業できるわけではないので、営業担当にしっかりと法律や契約について理解してもらう必要がある。たとえ話などを駆使して、理解してもらう方法を考えました。ここでは、ルールや仕組みを作っていた経験が生かされたように思います。

ルールを扱うなら、現場を知ることが最も大切

言語によるコミュニケーションには慣れましたが、ビジネス的にはどうしてもルーティンの仕事が多くなっていました。自分が理想とする方向により自分を成長させたるべく、もっと多様性があって現場に近いところで働きたいと思い始めました。

転職サイトに登録をしたところ、スカウトをいただいたのがマクアケでした。他にも検討していた会社がありましたが、より面白そうだ、と思って決めました。なぜなら、「世界をつなぎ、アタラシイを創る」というミッションに共感したから。新しいものを生んでいく過程に携われることがエキサイティングだと感じたんです。社長の中山が言っていた「社会のインフラになる」という言葉にも共感を覚えました。

今の仕事では、プロジェクトページの審査をしています。日々新しいプロダクトやサービスを見て、リスクを判断していかなくてはなりません。プロジェクトはどれも一期一会で、最前線に触れられることも楽しいし、その内容をすぐにジャッジしなくてはならないことも痺れますね。

OKを出したものがその後トラブルになってしまう懸念もあるし、むやみにNGを出して新しい芽をつぶしてしまう可能性もある。責任と面白さが同居する緊張感があります。

そんな中で、現場をよく知ることが一番大事だと思っています。キュレーターや実行者さんの内情が見えてくると、改善の方向が見えてきて、話が面白くなっていきます。

法律はルールです。適用シーンが浮かばない状態でルールの話はできません。具体的なシーンに落とさないと、伝えることもままならない。だから僕は、現場を知ることをとても大事にしています。

それは、旅館で過ごしていた体験につながるのかもしれません。対面で話をして、相手が望んでいることを提示するのは、おもてなしに近い。今の仕事でも、対面で話して位置情報を得て、表面上ではなく、本質的な問題や課題を探っていくわけです。コミュニケーションとして、雑談やヒアリングをとても大切にしています。

社内イベントや業務改善も

新しい物を作ったり、よりよくしていくことが好きなので、社内イベントもよく企画しています。プロデューサーとして、社内のトークバラエティ番組(※「第7回 GOOD ACTIONアワード」受賞)を企画して、24時間生配信もやりました。出演するのは名古屋拠点の責任者である武田をはじめとするマクアケ社員で、僕が裏方。PAや音響などを担当したんです。

ごっこ遊びみたいなことが好きなんだと思います。さらに、そういう活動が社内カルチャーを形成することに直結するからと、ちゃんと評価してくれる土壌がある。だから、全力でバカやってる、という感じです。

自主的に業務改善のフローを提案したこともあります。まだ新しい会社なので、改善すべきところがたくさんある。部署をまたいで業務フローの改善をしようと、ツールを整理したりしていました。

具体的には、審査法務という立場で、アウトプットを揃えるためのチェックリストを作りました。情報共有はついおろそかにしがちな作業なので、業務フローの中に違和感なく埋め込もうと思ったんです。キュレーターと僕たち審査担当のラリーを減らす目的で作ったのですが、残念なことに、結果的には定着しませんでした。

あとから便利になるから使ってもらえると思ったのですが、「使うその時」のメリットがうまく伝わりませんでした。ただ、その失敗があったので、ヒアリングをしながらもっとやりやすい方法を模索しています。まだまだ改善していきたいですね。

マクアケには「社会のインフラになる」という中山の言葉に共感して入ったので、そのためには盤石な審査体制がとても大事だと思っています。安定していないと、インフラとして成立しませんから。そして、安定を支えているひとつが僕たち審査法務の人間だと自負しています。盤石な環境を作ったうえで、クリエイターである実行者の方々が最大限に力を発揮してもらえれば嬉しいです。

僕たちがやっている仕事は、「法務」というだけではくくることのできない領域だと思っています。品質保証に向き合い、ビジネスの最前線をサポートしていくような特殊な職業。僕たちのポジションを魅力的に見せていくことも、自分たちの使命だと思っています。そうして、仲間を増やしていきたいと思っています。

取材・執筆:栃尾江美 Website

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