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自ら求人を創り出す!?エムスリーキャリアのコンサルタントがやっていることを聞いてみた

こんにちは!エムスリーキャリア人事の横山です。今回は、医師の人材紹介の事例紹介です。当社コンサルタントが印象に残っている紹介事例についてお話を聞きました !

インタビューしたのは2014年に金融業界から転職してきた人見さん。入社間もない時期に経験した、「診療経験が豊富な常勤女性小児科医(※1)」の事例が印象に残っているとのこと。求人数が比較的少ない地域だったことなど、様々な苦労があったようです。

※1ここでの「常勤」とは、各病院が定める勤務時間のすべてを勤務する働き方を指します。一般的には、週4日、32時間以上勤務している医師が「常勤」に該当します

無いなら作る。既存の募集にとらわれない求人紹介


横山:早速ですが、この案件が印象に残っている理由を聞かせてください。

人見:いくつかある中でも、市場に出ていなかった求人を自ら創り出し、提案する経験ができたところかもしれません。


横山:えっ! 募集が出ていた求人を紹介したのではないんですね。


人見:そうなんです。医師の人材紹介は、既に出ている求人だけで成立しないケースも発生します。

横山:その背景にはどのようなことがあるのでしょうか?


人見:医師の募集求人は大きく分けると2種類あります。一つは欠員補充で、もう一つは増員になります。


医師の欠員は診療に大きな影響が出るため、欠員補充は比較的すぐに募集の依頼が来ます。一方で増員は欠員補充と比べれば緊急性が低いため、検討はされていても具体的に求人を出していないケースがあります。


横山:なるほど。重要度は高いけれど緊急度が低いと判断されることがあるんですね。


人見:はい。私たちの仕事は既にある求人の紹介だけでなく、状況に応じて今は出ていない求人を創出する力も求められます。




エムスリーキャリアが地方へ進出。未開拓の地でひたすら行動する日々。


横山:具体的にはどのように業務を進めていったのでしょうか?


人見:まずは、厚生労働省や都道府県が公開している施設基準届け出情報や医療情報ネット(※2)、病院規模や標榜診療科などの情報を頼りに仮説を立てて、今回の医師の受け入れ余地がありそうな病院をリストアップし、相談の連絡を入れていきました。

小児科医の求人が出ていない病院でも、本当にニーズは無いのか、どんな条件だったら検討可能なのかといったことを一つずつ確認しましたね。

※2 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/teikyouseido/index.html


とにかく行動量でなんとかしようとした時期です。今、それをやったら「もっと考えて動こう」と周りに叱られるかもしれませんが、泥臭く動き回る経験ができたことはとても良かったと思います。


横山:加えて、今回の案件は、病院(求人)が少ない地域での事例だったと聞きました。


人見:そうですね。当時のエムスリーキャリアは病院数の多い都市部を中心に事業を展開していたのですが、それが変化して地方進出にも注力するタイミングでこの案件を担当しました。


求人情報はもちろん、地域に関する情報の蓄積も進んでいない中でのチャレンジだったので必死でやっていました。


横山:エムスリーキャリアに入社してから間もない時期の経験としてはなかなかハードな挑戦のように感じますが・・・。


人見:確かにそうとも言えるかもしれませんね(笑)。でも自分の中では苦労した感じはなく、とても楽しく仕事をしていました。自分の力でこの先生に貢献するんだという意欲が強かった気がします。




医師と、その先にいる患者さんにまで貢献する仕事の責任


横山:今と比べれば知見も経験もない中で、成約にいたった原動力はどこにあったのでしょうか?

人見:なんとかして先生の役に立ちたい一心で行動したことですね。候補となる病院が少ない地域ではありましたが、それを言い訳にしていたら先生に対して何もできない日々が続いてしまう。それは嫌だというシンプルな思いでした。


横山:確かに価値貢献ができない時間は、いたたまれない気持ちになりますよね。


人見:はい。この先生は本当に誠実で、地域医療に貢献したいという思いが強い方だったので、なんとかしたい気持ちがより高かったと思います。


日本は総人口約1億2000万人に対して、医師の数は約30万人。単純計算すると患者さん400人に対して医師が1人という比率のなかで、医療サービスは提供されています。


医師が、より良い医療を提供するためのお手伝いをすることは、その先にいる400名の患者さんにも良い影響を与えることに繋がるため、やりがいや責任を強く感じます。




考えるべきを考え、アクションをやりきることでしか成功できない


横山:今回の案件において、特にポイントになった条件はありましたか?


人見:一つは診療方針です。今回の先生は患者さんのためにできることは何でもやりたい、ベストを尽くしたいという思いが明確でした。その気持ち(思い)に応えられるかどうかが重要でしたね。


この案件は地域の国公立病院でしたので先生と病院の診療方針が合致した点が、一番だったと思います。


もう一つは家庭との両立です。小さなお子様がいらっしゃったため、仕事と家庭のバランスを取れるかどうかもポイントでした。


横山:医師が仕事と家庭のバランスを保つのは大変そうです。


人見:これは医師に限らず難しい問題ですよね。今回については既に非常勤(※3)の小児科医が複数いたこともあり、教育視点もある経験豊富な医師を採用したいという病院のニーズが強かったことからマッチングが叶いました。


※3ここでの「非常勤」とは、病院での週の勤務時間が32時間未満を指します。一般的に週単位のシフト勤務をする医師が該当します。


面接の事前に、病院の院長や担当者に対して、「募集背景」や「募集する医師に期待していること」など、「直接伝えてほしい内容」を複数回お伝えしました。

病院側の熱意を伝えるために、その場で内定の旨を伝えていただいたこともあり、無事に採用が決まったときは嬉しかったですね。


横山:お話を聞くだけで地道な苦労が実ったときの感情が伝わってきます。


人見:そうですね。正直、私たちの仕事に定石はありません。考えるべきことを考え、必要なアクションをやりきれるかどうかに尽きます。

それを積み重ねることでしか、医師や医療機関への貢献はできないので、これからも頑張っていきたいと思います。


横山:私たち採用チームも負けないように頑張ります。本日は貴重なお話をありがとうございました!

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