Mobile Moverが自動走行で除草剤散布 りんご高密植わい化栽培向けのサービスに
2023年からMobile Moverの実証実験を行っている長野県安曇野市のりんご農園。
雪解け、そして春を迎え、Mobile Moverも始動です。
自動走行のMobile Moverによる除草剤散布を、りんごの高密植わい化栽培を行う農家さん向けのサービスとして利用してもらうことはできないか。この春から、さらなる挑戦を始めています。
除草剤散布仕様もバージョンアップ
◀自動走行する「Mobile Mover」除草剤散布仕様 ▶散布箇所の写真は走行ルートと連動しクラウドへ
昨年の実証実験を経て、除草剤散布仕様の車体もバージョンアップ。
100Lのタンクを載せ、時速約3kmで自動走行しながら、株元に除草剤を散布することが可能に。散布ノズルは2頭口で、角度や開閉の調節が可能。散布の高さや幅の調整も可能で、ドリフト防止カバーも付けました。
また、車体の速度、位置情報などのデータ、走行ルートと連動した散布箇所の写真などがクラウドへアップロードできるようになりました。
そして、自動走行のルート設定と走行テストを実施。
車体を実際に動かして、地図上の位置を見ながらルート設定のポイントを配置します。今後、様々な圃場でも対応できるようノウハウを蓄積しています。
散布開始位置
散布中の経路
散布終了位置。ここでMobile Moverを旋回させ、通路を往復。
除草剤の散布作業は、りんごの開花、受粉を待ち、5月半ばから本格的に始まります。