こんにちは、ラワンセ 遠藤(元ネットワーク監視員)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの補講として、今回は「監視」について解説していきます。
これまでの回では、SNMPやsyslogなど、「機器の状態を確認する仕組み」について学んできました。
今回は、それらが実際の現場でどのように使われているのかを踏まえながら、「監視とは何か」「どんな監視があるのか」について整理していきます。
目次
■問題
ネットワーク監視の目的として最も適切なものはどれか?
■選択肢
A. 通信速度を固定する
B. IPアドレスを変換する
C. 障害や異常を早期に検知する
D. MACアドレスを暗号化する
■回答
C. 障害や異常を早期に検知する
■解説
ネットワーク監視とは、「機器や通信の状態を継続的に確認し、異常を検知する仕組み」です。
ネットワークは24時間動き続けているため、問題が発生した際にすぐ気付けるよう監視を行います。
実際の現場では、
- サーバ停止
- 回線断
- 通信遅延
- CPU高騰
などを常に監視しています。
□どんな監視がある?
監視にはさまざまな種類があります。
① 死活監視(Ping監視)
最も基本的な監視です。
ping を定期的に実行し、
- 応答あり → 正常
- 応答なし → 障害
を判断します。
「その機器が生きているか」を確認する監視です。
② SNMP監視
SNMPを使って、機器の状態を取得する監視です。
例えば、
- CPU使用率
- メモリ使用率
- 通信量
- インターフェース状態
などを確認できます。
前回までに学んだ SNMP がここで使われています。
③ syslog監視
syslogを使ってログを監視します。
例えば、
- インターフェースダウン
- ルータ再起動
- エラー発生
などのイベントを確認できます。
SNMPが「現在の状態」を見るのに対し、syslogは「過去に起きた出来事」を確認するイメージです。
④ ポート監視
サービスが正常に動作しているかを確認する監視です。
例えば、
- 80 → HTTP
- 443 → HTTPS
- 22 → SSH
など、特定ポートへ接続確認を行います。
「サーバは起動しているが、Webサービスだけ停止している」といった障害を検知できます。
□どんなツールが使われる?
実際の現場では、監視ツールを使って自動化されています。
代表的なものとして、
- Zabbix
- Nagios
- PRTG
- Datadog
などがあります。
これらのツールが、
- ping監視
- SNMP監視
- syslog収集
- アラート通知
などを自動で行っています。
□なぜ監視が必要なのか
監視がない場合、
- 障害に気付けない
- 復旧が遅れる
- サービス停止が長引く
といった問題が発生します。
そのため実際の現場では、「障害を起こさない」だけでなく、「障害をすぐ検知できる」ことが非常に重要になります。
□初心者ポイント
「壊れたら直せばいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし実際には、「障害に気付けない」ことが最も危険です。
そのため、死活監視、アラート通知、ログ収集といったことが重要になります。
□もう一歩理解を深める
実際のネットワーク運用では、
ping監視
SNMP監視
syslog監視
を組み合わせて使うことが多くあります。
例えば、
- pingで通信断を検知
- SNMPでCPU高騰を確認
- syslogで原因を調査
という流れで障害対応を行います。
■まとめ
- 監視は障害や異常を検知する仕組み
- ping監視・SNMP監視・syslog監視などがある
- 監視ツールによって自動化されている
- 障害を早く発見するために重要
□今後について
次回の補講では「NTPと時刻同期」について解説していきます。
監視やsyslogでは「ログの時刻」が非常に重要になるため、時刻同期の仕組みも合わせて理解していきましょう。
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