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エンジニアからエンジニアリングマネージャーの道へ。30年先まで働く自分が「マネジメント」を選んだ理由

株式会社リンクアンドモチベーションは、組織改善のコンサルティング・クラウドサービスを提供している企業です。

当社でのCREチームのマネジメントを担う宮﨑さんは、2021年8月に入社。エンジニアとして培ったキャリアを活かしながら、マネジメントスキルの向上を目指しています。
今回はそんな宮﨑さんがなぜマネジメントの道を選んだのか、ご経歴やリンクアンドモチベーションに入社した理由とともにじっくりお伺いしました。

マネジメントスキルのさらなる飛躍を求めて転職を決意

――最初に、宮﨑さんのご経歴について簡単に教えてください。

宮﨑:私は今年36歳で、システム開発業界は15年目です。リンクアンドモチベーションに入社するまでに3社経験しており、最初の2社はいわゆるSIerとしてシステム開発に10年間従事。3社目は事業会社で4年間Webサービスを手掛けていました。リンクアンドモチベーションに入社したのは2021年の8月です。

――なぜ、事業会社からリンクアンドモチベーションに転職されたのでしょうか?

宮﨑:個人的に、マネジメントに関する課題を感じていたからです。私は事業会社に所属し4年間のうち後半の1年半ほどはマネージャーの補佐を務めており、やりがいを感じていたのですが、組織が拡大したときに「50人、100人の組織は率いていけないかもしれない」という不安がありました。
もちろん社内にマネジメントのノウハウを持つ人はいましたが、多くは事業部長レベルの方々です。日常的に接点を持つのが難しく、「もっと身近にお手本となる人がいたら」と感じていました。またエンジニア組織という大枠で考えても、自分と同じようにマネジメントに悩みを抱えている人は大勢います。こうした状況をなんとかできないだろうかと、自分自身の課題解決と、世の中での課題解決の両方の意味合いで欲求が生まれてきたんです。
そんなときにたまたまご縁があったのが、リンクアンドモチベーションです。面談でマネジメント層の方々とお話をしてみて、ここなら自分が求めるノウハウを身に付けられるかもしれないと感じ、転職を決意しました。事業としても、組織課題を解決しようとしている点が非常に魅力的でした。

学生時代からの経験で学んだ、組織のマネジメントで重要なこと

――なぜ、マネジメントに対してそこまでの思いを抱くようになったのでしょうか。

宮﨑:もともと私はエンジニア志向のほうが強く、事業会社に入社したときも技術者としてそれなりの経験を積んでいる自負があり、仕事も楽しんでしました。実際、新規サービスの立ち上げに関わったり、PoC レベルだったプロダクトのアーキテクチャ刷新にトライしたり、ペタバイトクラスの総量のファイル管理・メンテナンス、ネットワーク配信最適化をしたり、と、エンジニアとしての腕がなる経験もさせてもらいました。
ただ、エンジニアの世界は自分よりも優れたプレイヤーがいるのが当たり前で、その人達と張り合い続けると消耗してしまうのも事実でした。
そんなときに、前職でマネージャーの補佐をすることになったんです。実はそのマネージャーはエンジニア出身ではなかったため、エンジニアとのコミュニケーションに少し苦戦していて。私はエンジニアについてよく知っていましたから、エンジニアに響くようなメッセージの発信の仕方を考え、サポートしました。その結果、組織が改善されていく実感を得て、エンジニアリングマネージャーのキャリアを意識したんです。

――それがマネジメントと向き合うようになったきっかけなんですね。

宮﨑:個人的な経験の中で、「マネジメントで大切なポイント」が何なのか、思い当たることもあったんですよね。例えば大学時代のサークルで17人規模のジャズバンドでリーダーを務めていた時期があるのですが、正直、当時はあまり乗り気ではありませんでした。バンドが進むべき方向性のビジョンも思いもなく、結局上手くいかなくて。リーダーに思想や理念がないと組織は立ち行かないのだと知った、最初の経験です。
ほかにも仕事の中や自分が個人的に行っていたボランティア活動の中でも、リーダーから方向性が示されずに不安を感じたり組織が嫌になってしまうような経験が何度かありました。別のシチュエーションから「マネジメントにはビジョンが大事だ」という共通の教訓を得ていたことが、マネジメントへの興味につながっているのかもしれません。

マネージャーとエンジニアが信頼関係を築きながら進んでいく組織

――そんな宮﨑さんが、リンクアンドモチベーションでならマネジメントノウハウを学べると思った決め手はなんですか?

宮﨑:エンジニアリングマネージャーとメンバーとの間に信頼関係があると感じたことですね。マネジメント層の面々はこれまで別の企業で組織づくりに苦労してきた方ばかりです。たからこそ、何か課題があったときにメンバーにただ答えを与えるのではなく、「解決に向けて一緒にやっていこう」というスタンスをお持ちの方が多いです。メンバーの少し前を走りながらも、メンバーを気にかける。だからこそメンバーもエンジニアリングマネージャーを信じてついていく。そういう信頼関係の強さがあると思います。
実際に組織づくりに関しては百戦錬磨のマネージャー陣と一緒に働いていると、自分も頑張れば優れたマネージャーになれそうだという道筋が見えるので、非常にありがたい環境です。

――マネージャーとエンジニアが信頼関係を築くために、具体的にどのような取り組みが行われているのでしょうか?

宮﨑:リンクアンドモチベーションでは1年間を濃く過ごすために、従業員全員、四半期ごとに個人目標を設定します。定期的な上長との1on1でその目標の達成度合いを見たり方向性について確認したりしています。また、「RESPECT」と「TRUE」を大切にしていて、組織内でもよくこの言葉については会話をしますね。キャリア形成についても、お互いのことを応援し合いながら創り上げています。

「組織の成果」がそのままマネジメントスキルの成長に直結する

――現在の宮﨑さんの業務内容についても教えてください。

宮﨑:CRE(顧客信頼性エンジニアリング)チームで、お客様の要望にお応えするためのプロダクト改修の企画及び、ヘルプサイトの構築、メンバーのマネジメント・意思決定を担っています。CREチームは立ち上げ間もないので、スケールさせていくために目下奮闘中です。
メンバーは10名ほどで、私は特にヘルプサイトの維持・改善を行う4名をマネジメントしています。エンジニアとしてのバックグラウンドを持たないメンバーもいるので、私がこれまで見てきた組織のイメージとは多少ギャップはありますが、物事に対して論理的かつ冷静に対応するように心がけています。

――マネージャーとしてキャリアを積み上げていくことについて、宮﨑さんはどんな価値を感じていますか?

宮﨑:どんな分野でも、一人だけで仕事を完結することはありませんよね。今後老後までの30年、人とどうやって上手く仕事をしていくかは、常につきまとう問題です。そのとき、エンジニアリングとマネジメントの両方を理解すると同時にプロダクトマネジメントもできるようになっておけば、単純にどこに行っても困らないだろうと感じます。仮に私がリンクアンドモチベーションを離れるときがきても、例えば「どこかのベンチャー企業でCTOを務められるかもしれない」こんな風に考えられるだけでも、選択肢が広がってワクワクすると同時に、「他に選択肢が取れる」ことで心理的に安心できますよね
今後IT業界のイノベーションをキャッチアップし続け、技術一本でキャリアを積み重ねていくには、相当な覚悟とスキルが必要です。もちろんキャッチアップの努力は誰でも必要ですし、マネジメントも決して簡単にできるようなものではありません。ただ、技術以外にマネジメントもできるようになっておけば、キャリア形成において選択できる幅がぐっと変わってくるだろうと考えています。

――では、宮﨑さんが考える「マネージャーの成長」とはどのようなものですか?

宮﨑:大前提として、マネージャーとエンジニアの成長やスキルアップの認識の違いは、主語の違いだと感じています。エンジニアの成長は自分自身にフォーカスしたものですが、マネージャーの成長は組織全体にフォーカスしています。
例えば多くのメンバーと上手く仕事ができるようになっているか、組織でより大きな成果を出せるようになっているかが、自分の成長そのものなのだと感じます。



組織に対する貢献の仕方を常に考えられる人と働きたい

――今後、宮﨑さんがリンクアンドモチベーションで叶えたい展望はありますか?

宮﨑:より多くの方にモチベーションクラウドを使ってもらって、組織の課題をいち早く解決できるようになってほしいと願っています。ご利用いただく方が増えれば、その分問い合わせなどで社内外でのサポートが必要になるので、その対応のための人員はもちろん、今以上にセルフサービスを推し進めるためのシステム導入及び構築も必要になるので、CREチームもさらに大きくならなくてはなりません。
今以上の規模となると国内でも結構大きな CRE 組織となっていきます。CRE というキーワードとともに「リンクアンドモチベーション」の名が一緒に出てくるような、業界でも存在感のある組織にしたいですね。

――最後に、どんな人と一緒に働きたいかを教えてください!

宮﨑:会社の業績や組織運営に対して、「どうやって貢献していこうか」と考えながら関われる人と働きたいですね。
さらには CRE として「顧客の課題解決のために、何ができるのか。表層ではなく深層にある問題は何か」と考えられる方とご一緒したいとも思っています。
お客様から「こうしてほしい」とご要望いただいたことをそのまま実現することが最適解であるとは限りません。
もっと本質的な、もっと根本的な問題にアプローチできないかを考えて、お客様の期待を超えていくことを一緒に考えていきたいと思っています。

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